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かがみの孤城(下) の商品レビュー

4.5

728件のお客様レビュー

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    442

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/10/20

読み終わるのが惜しいくらいハマった。 よく、辛い経験や思いをした人に「みんな同じだよ」って声かける場面があるけど、私はこの『同じ』って括られるのがものすごく嫌いである。 『同じ』と括られてしまったら、じゃあ私の辛さは大したことないのか、どうでもいいことなのか、と聞こえとしては前...

読み終わるのが惜しいくらいハマった。 よく、辛い経験や思いをした人に「みんな同じだよ」って声かける場面があるけど、私はこの『同じ』って括られるのがものすごく嫌いである。 『同じ』と括られてしまったら、じゃあ私の辛さは大したことないのか、どうでもいいことなのか、と聞こえとしては前向きに捉えられるかもしれないが、私は思いのやり場を失ってしまう。 孤独に追い込まれてしまう。 こういうことを思い出したし、今でもそう思う。 『不登校』というテーマだけでここまで壮大な物語が出来るとは。 正直、私が不登校していた時にこの本を読んでいたとしたらどう思っただろう?それ以前にこの本に向き合えていただろうか、と思った。

Posted byブクログ

2023/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

鍵のありかはどこなのか? 誰の願いが叶えられるのか? 下巻は『おわかれの三学期』へ進みます。 アキが城のルールを破ってオオカミに食べられてしまう。物語が大きな展開を迎えます。 城に集まった7人の中学生。みなが孤独や葛藤、やり切れない思いを抱えていますが、中でも1番重いものを背負っていたのがアキだったと思います。 他の子たちは、それでも家の中に逃げ場があった。しかしアキには家の中からも逃げなければならない恐怖があったのです。 かがみの中に閉じ込められたみんなを助けるためにかがみの孤城に向かったこころ。 後半は続きが気になり、読むのが止まりませんでした。 こころ以外のみんなの事情も明らかにされ、それぞれ大小はあっても共感できる部分がありました。 最後は、みんなの未来に明るい兆しが見える終わり方でハッピーエンドです。 『自分たちは助け合える』 この物語の大きなテーマであり、こころたちはみな別れてしまいますが、つながり合い、助け合うのです。 これは、私たちの現実世界にも共通しています。たとえ、ほんのわずかな、一瞬だけのことだったとしても、つながって影響を受けたことは数限りないでしょう。実際、私は辻村深月さんの小説を通して辻村深月さんとつながり、何らかの影響を受けているのだと思います。 文庫版の上巻下巻と読みましたが、上巻、下巻ともに違った魅力がありました。 辻村深月さんの作品をまた読んでみたい、と思います。

Posted byブクログ

2023/10/16

もー。せっかちなおばちゃんには、話がダラダラダラダラキツイ上巻 下巻は一人ひとりの描写☓6人分+こころちゃんの描写。これも長い。 最後、苗字付きのフルネームと、今まで呼び合っていた名前と一致させるため、何度も読み直し。 なるほどねっ でも疲れたー

Posted byブクログ

2023/10/12

本屋大賞受賞した時から気になってて やっと読むことができました。 7人の少年少女とかつての私が重なって 胸がぎゅーっと苦しくなりました。 それと同時に 目の前にある辛い世界だけが全てじゃないって 性別や年齢が違っても誰かと繋がってるって 思えたことでこころがいっぱいです。 ...

本屋大賞受賞した時から気になってて やっと読むことができました。 7人の少年少女とかつての私が重なって 胸がぎゅーっと苦しくなりました。 それと同時に 目の前にある辛い世界だけが全てじゃないって 性別や年齢が違っても誰かと繋がってるって 思えたことでこころがいっぱいです。 この本のおかげでこれからも頑張れます。 かがみの孤城に出会えて本当に良かった。 小中学生の時期に色々なことがあって 毎日が苦しくて辛くてしんどかった。 もちろん 楽しいとか嬉しいとか思う瞬間はあったけど それ以上にしんどかったことが多い。 毎日のように全てから逃げ出したくて 学校に行きたくないって思ってた。 だけど 一度でも学校を休んでしまったら もう学校に行けなくなるんじゃないか、 落ちこぼれの駄目人間になって 二度と戻れなくなるんじゃないか って不安で怖くて逃げられなかった。 成長して大人になった今は 小中学生の辛い経験があったから 孤独や不安な気持ちを想像できるし 心の痛みを理解することができる。 当日は本当に辛かったけど 小中学生の私が毎日を必死に生きたから 今の私があるしいい経験させてもらった と前向きに思い返すことが出来る。 だから逃げなかったことは今も後悔してない。 だけどね、 もし小中学生の自分に一度だけ会えるなら 迷わず「かがみの孤城」をプレゼントする。 そして 「辛かった逃げていいんだよ。  無理して戦わなくていいんだよ。  だけど逃げていいから戦わなくていいから  生きることだけは諦めないで。  いつか生きてて良かったって  思える日が必ずくるからね。」 って小中学生の私に伝えたい。

Posted byブクログ

2023/10/08

主人公のこころが学校に行けない理由が分かる描写には自分の学生時代を思い出して、読み進めるのが辛いなと思うと共に学校の先生の鈍感な対応がリアルでした。 なぜ、この七人がお城に呼ばれたのか…下巻の伏線回収は見事で、一気読みしました。

Posted byブクログ

2023/10/08

下巻読了。隠された謎に関しては、大人なら途中で分かってしまうが、それでも面白かった。 学校へ通えない人達の思いや感情。その表現が豊かであり、自分も少し優しくなれた気がする。 リオンとこころだけ同じ年だった事の理由だけが謎。そこは読者が考える所か。

Posted byブクログ

2023/10/02

評価は定まってるし、辻村さんの小説は読めば面白いのは知ってる。 でも、イジメや不登校の辛い描写があって僕の心が深く傷付いたら嫌だなと、何となく読む機会を逃してました。 いったん読み出したら、そんなのは杞憂で、先が知りたくて一気読みでした。 もうダメだと思っても、冷たい海の底...

評価は定まってるし、辻村さんの小説は読めば面白いのは知ってる。 でも、イジメや不登校の辛い描写があって僕の心が深く傷付いたら嫌だなと、何となく読む機会を逃してました。 いったん読み出したら、そんなのは杞憂で、先が知りたくて一気読みでした。 もうダメだと思っても、冷たい海の底から引っ張り上げる手を差し出してくれる誰かが必ずいる。 全ての人が、そう信じられる世界になればいいのに。なってくれ!

Posted byブクログ

2023/10/01

とても読みやすいので上巻から下巻まで一気に読みました。序盤からある程度予想できる伏線もありましたが、そのほかにもちょこちょこと伏線があり、最後までにすべて回収され、すっきりする一冊でした。子どもが大きくなって、学校に行きたくなかったり、不登校になったりしたら、もう一度読み返したい...

とても読みやすいので上巻から下巻まで一気に読みました。序盤からある程度予想できる伏線もありましたが、そのほかにもちょこちょこと伏線があり、最後までにすべて回収され、すっきりする一冊でした。子どもが大きくなって、学校に行きたくなかったり、不登校になったりしたら、もう一度読み返したいなと思いました。

Posted byブクログ

2023/09/28

自分はあんまりファンタジーは好きじゃないなぁと思い読まずにいたけれど推しが読んで面白かったと言っていたので読んだ。こういうきっかけで自分が普段読まないジャンルを読むのっていいなぁって思えた!

Posted byブクログ

2023/09/19

学校に行かない、行けないのもいろいろ。 伏線回収がすごい!との評判を聞いて読んだけど、ファンタジーものだと、ほ〜〜となりにくい… おもしろいけど!

Posted byブクログ