かがみの孤城(上) の商品レビュー
ようやく読みました…人気作品! でも上巻読んで思ったのが『何故ここまで人気』なのかが、ちょっとわかんなかったかなぁ、世界観やストーリーや読み易さは素晴らしいけど、よく題材にされる少年少女の悩みというのが正直な感想で前半は斜め読みしてしまいました…一方でファンタジー要素を期待し下巻...
ようやく読みました…人気作品! でも上巻読んで思ったのが『何故ここまで人気』なのかが、ちょっとわかんなかったかなぁ、世界観やストーリーや読み易さは素晴らしいけど、よく題材にされる少年少女の悩みというのが正直な感想で前半は斜め読みしてしまいました…一方でファンタジー要素を期待し下巻から急展開するなら楽しみです。 でもね、この主人公の女の子、繊細過ぎかなぁと感じますね、相手がどう感じてるか先読みし過ぎて敏感繊細神経質過ぎるから苦しくなる、親に対しても読み取ろうとしてるぐらいだから、かなりの重症、これで中1なんだから、この子は中々マセテルノカモ、もっと若々しく楽観視してもいいんじゃないかと読んでて感じますね、こういうのを感受性が強い…というかなぁ…でも『つよ過ぎる』とこういう方向に向かう場合もあるのなら良くないよね、だって人間関係ってずっと続くじゃない、高校、大学、社会…という環境に、 その場面ではどうするんだろう?成長とともに適応するのかなぁ、中学生時代だけなのかなぁ。
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かがみの孤城に集められた7人の中学生。彼らは5月から3月までのあいだ、鍵探しと鍵の部屋探しを課されます。鍵を見つけ、鍵の部屋を探し当てたものは、そこで願いをひとつ叶えられるというミッションです。また、7人の他にもうひとり、彼らを集めた張本人である狼面の少女が監督者として、たびたび...
かがみの孤城に集められた7人の中学生。彼らは5月から3月までのあいだ、鍵探しと鍵の部屋探しを課されます。鍵を見つけ、鍵の部屋を探し当てたものは、そこで願いをひとつ叶えられるというミッションです。また、7人の他にもうひとり、彼らを集めた張本人である狼面の少女が監督者として、たびたび出現しますが、年齢不相応の話し方がおもしろいです。ギャップの妙、というものがあります。 「言葉が通じない」と主人公のこころが思うところがあります。こころがひどいいじめを受けた真田さんや、担任の伊田先生に対して強く。また、様々な地区から集まった中学一年のクラスで、最初から遠慮もなく自分たちが主人公というように自己都合優先で、つまりでかい顔をして学校生活をするタイプの人たちがでてきますが、これは僕にとってもそういう人たちがいたなあ、と眠っていた記憶が甦るシーンでした。しかしよく、こういったことを言語化して、物語にできるものだなあ、と感嘆しましたねえ。 ここは下巻につながることではあるんですが、こころがいくら説明しても気持ちが通じず、「言葉が通じない」ような自己都合の強い傾向で、生きづらい人の気持ちを想像もできないような人たちを、「ああいう子はどこにでもいるし、いなく、ならないから」(下巻p170)と断じるセリフがあります。これには僕なんかはいい歳をしていながらも、身が引き締まる思いで読んでいました。 あと、登校せず勉強もせず外出もせずひきこもっている主人公・こころが「怠け病」だと思われることを嫌がり、恐れているシーンにいくつか出くわすんです。「怠け病」というのは、そういうレッテルを貼りやすい人がいるんですよね。「怠け病」に見える人には、だいたいにおいて事情があると僕は思うほう。 上巻は5月から12月まで。7人が、お互いを知っていき、絆が深まっていきます。
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ここまでがっつりファンタジーはあんまり読んだことがなかったので、初めはちょっと胃もたれするかなと思った。でも読み進めると、主人公の心情が細かく描写されていて、物語に引き込まれた。意外と現実的なストーリーでもあり、ファンタジーとのバランスがちょうどいい。ページ数は多いが全く気になら...
ここまでがっつりファンタジーはあんまり読んだことがなかったので、初めはちょっと胃もたれするかなと思った。でも読み進めると、主人公の心情が細かく描写されていて、物語に引き込まれた。意外と現実的なストーリーでもあり、ファンタジーとのバランスがちょうどいい。ページ数は多いが全く気にならないほど、ストーリーの展開がいいテンポで面白かった。下巻が楽しみ。
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初めて辻村さんの作品を読んだ すごく読みやすく、登場人物の心情が繊細に描かれていて素敵だった 続きがとても気になる、、、
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数年前に読了していたが未評価だったため、評価と簡単な感想のみ。 夕方に聞こえてくる音楽、重なり合うようで合わない登場人物達の街の景色。 初めて読んだ辻村作品だったが、描写が素晴らしく夢中になり読んだ。 読了後に映画もみたが、小説の方がが何百倍もこの物語の世界を深めてくれる。
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読みやすい文章。 思春期の若者の思想、行動をよく描けている。 こんな感じだったな、なんて思いながら読んだ。 下巻からは起承転結の転に入りそうな引きで終わっている。 先が気になる構成になっていて、上手い。
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何年か前の映画の予告でアニメ映画と知っていたけれども 小説では読んだことがなく手にしました。 こころは入学後にイジメのターゲットにされ、登校拒否児になった女の子。 ある日自分の家の鏡が光だし、中にはいってみると『オオカミさま』が連れてきた中学生の男女が待っていた…。 そこで出会...
何年か前の映画の予告でアニメ映画と知っていたけれども 小説では読んだことがなく手にしました。 こころは入学後にイジメのターゲットにされ、登校拒否児になった女の子。 ある日自分の家の鏡が光だし、中にはいってみると『オオカミさま』が連れてきた中学生の男女が待っていた…。 そこで出会った彼らと、こころの気持ちの変化が現れていく展開でした。 読み終えた時に思ったのは、こころの繊細な心情をキメ細かく表現されてる。 今、こうして大人になり、こころのような態度や行動を見ると、イジメられっ子は攻撃されてる時は本当に閉塞的になるし人間不信だし、親に迷惑をかけたくないから言えない、そして人の顔を窺う。 そんなシーンがいくつもあったので自分の過去を思い出し、計り知れない「殺される」恐怖が余計に胸が苦しくなりました。 そんな中で出会った彼らと心をひらいていく、こころの心情の変化。 ある時の喜多嶋先生が言っていた「こころちゃんは、闘っているんだよね」。 それが今後に紐づいてくるのかなと想像しながら読んでいました。 下巻ではさらに変化が現れていくのか。まるで親の目線に立っているかのような錯覚。楽しみです。
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学校に通ってない中学生7人が「城」に招かれる。ポプラ文庫だから?設定もファンタジックだし願いを叶えるという最終目的も漠然としてるような。 何より主人公が女子のいじめで不登校になっていて周りも事情がありそうで読んでいて不安で危うい。でも辻村さんが書いていてこれだけ評判が良いのだから...
学校に通ってない中学生7人が「城」に招かれる。ポプラ文庫だから?設定もファンタジックだし願いを叶えるという最終目的も漠然としてるような。 何より主人公が女子のいじめで不登校になっていて周りも事情がありそうで読んでいて不安で危うい。でも辻村さんが書いていてこれだけ評判が良いのだから信じて読み進める。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かがみの孤城 上(著/辻村 深月)読了。 以下ネタバレ含みます。 表紙を見て嫌な予感がしたのですが、やはりファンタジーでした。 オジサンが読む本としてはどうなんだろう。 でもせっかくなので食わず嫌いはやめて、読み始めました。 不登校になった“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。 白の中で鍵を見つけるとなんでも願いが叶うらしいのですが、皆最初熱心に探しません。 5月~3月の約1年間のお話のようですが、上巻で12月まで行ってしまいました。 この後下巻でどんな展開になるのか、グッとくる結末が待っているのか楽しみにしています。
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主人公の繊細すぎるところとか時々イライラするところあったけど、徐々に皆の背景とかがわかって助け合うようになっていく展開は好きだな 下巻も楽しみ
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