かがみの孤城(上) の商品レビュー
読みやすい文章。 思春期の若者の思想、行動をよく描けている。 こんな感じだったな、なんて思いながら読んだ。 下巻からは起承転結の転に入りそうな引きで終わっている。 先が気になる構成になっていて、上手い。
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何年か前の映画の予告でアニメ映画と知っていたけれども 小説では読んだことがなく手にしました。 こころは入学後にイジメのターゲットにされ、登校拒否児になった女の子。 ある日自分の家の鏡が光だし、中にはいってみると『オオカミさま』が連れてきた中学生の男女が待っていた…。 そこで出会...
何年か前の映画の予告でアニメ映画と知っていたけれども 小説では読んだことがなく手にしました。 こころは入学後にイジメのターゲットにされ、登校拒否児になった女の子。 ある日自分の家の鏡が光だし、中にはいってみると『オオカミさま』が連れてきた中学生の男女が待っていた…。 そこで出会った彼らと、こころの気持ちの変化が現れていく展開でした。 読み終えた時に思ったのは、こころの繊細な心情をキメ細かく表現されてる。 今、こうして大人になり、こころのような態度や行動を見ると、イジメられっ子は攻撃されてる時は本当に閉塞的になるし人間不信だし、親に迷惑をかけたくないから言えない、そして人の顔を窺う。 そんなシーンがいくつもあったので自分の過去を思い出し、計り知れない「殺される」恐怖が余計に胸が苦しくなりました。 そんな中で出会った彼らと心をひらいていく、こころの心情の変化。 ある時の喜多嶋先生が言っていた「こころちゃんは、闘っているんだよね」。 それが今後に紐づいてくるのかなと想像しながら読んでいました。 下巻ではさらに変化が現れていくのか。まるで親の目線に立っているかのような錯覚。楽しみです。
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学校に通ってない中学生7人が「城」に招かれる。ポプラ文庫だから?設定もファンタジックだし願いを叶えるという最終目的も漠然としてるような。 何より主人公が女子のいじめで不登校になっていて周りも事情がありそうで読んでいて不安で危うい。でも辻村さんが書いていてこれだけ評判が良いのだから...
学校に通ってない中学生7人が「城」に招かれる。ポプラ文庫だから?設定もファンタジックだし願いを叶えるという最終目的も漠然としてるような。 何より主人公が女子のいじめで不登校になっていて周りも事情がありそうで読んでいて不安で危うい。でも辻村さんが書いていてこれだけ評判が良いのだから信じて読み進める。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かがみの孤城 上(著/辻村 深月)読了。 以下ネタバレ含みます。 表紙を見て嫌な予感がしたのですが、やはりファンタジーでした。 オジサンが読む本としてはどうなんだろう。 でもせっかくなので食わず嫌いはやめて、読み始めました。 不登校になった“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。 白の中で鍵を見つけるとなんでも願いが叶うらしいのですが、皆最初熱心に探しません。 5月~3月の約1年間のお話のようですが、上巻で12月まで行ってしまいました。 この後下巻でどんな展開になるのか、グッとくる結末が待っているのか楽しみにしています。
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主人公の繊細すぎるところとか時々イライラするところあったけど、徐々に皆の背景とかがわかって助け合うようになっていく展開は好きだな 下巻も楽しみ
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中学生7人それぞれの悩みや葛藤、鏡の向こうで出会って少しずつ芽生えていく仲間意識。 読みながら、自分が学生だった頃はどんなだったかなと昔のことを思い出したりしてました。 でもやっぱり読み進めていくうちに、今現在の母親としての立場から気持ちがはいってしまい、辛くなる場面もありました...
中学生7人それぞれの悩みや葛藤、鏡の向こうで出会って少しずつ芽生えていく仲間意識。 読みながら、自分が学生だった頃はどんなだったかなと昔のことを思い出したりしてました。 でもやっぱり読み進めていくうちに、今現在の母親としての立場から気持ちがはいってしまい、辛くなる場面もありました。 7人それぞれがどうなっていくのか、下巻も楽しみにこれから読みたいと思います!
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こころを軸に、7人の中学生が抱えているそれぞれの事情、心情が、それぞれの関わりを通して変化・成長していく様子がとても丁寧に描写されています。 7人それぞれが抱える事情や壁はバラバラにみえて、根っこの部分は同じなんだろうな。その壁にどう向き合うべきか、最終的にはきれいにまとまって一...
こころを軸に、7人の中学生が抱えているそれぞれの事情、心情が、それぞれの関わりを通して変化・成長していく様子がとても丁寧に描写されています。 7人それぞれが抱える事情や壁はバラバラにみえて、根っこの部分は同じなんだろうな。その壁にどう向き合うべきか、最終的にはきれいにまとまって一つの回として提示された印象を受けました。 ファンタジーミステリーであるストーリーの性格上、どうにでも結末付けられるとは思うのですが、ご都合主義な結末では全くなく、伏線がひとつひとつ丁寧に、かつスピード感を持って回収されていく後半が圧巻でした。 「ふむふむ、ここはそういうことだったのか!」ともう一周したくなります。
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子供とどう接するか考える機会を得た。 子供は大人が思っている以上に賢くよく考えており、天使にも悪魔にもなんにでもなり得ると思った。。大人が子供の本当の気持ちを理解するのはとても難しいことかも知れない。表現するのが下手だったり、言語化能力が低かったり、気遣ったり。 親として子供にし...
子供とどう接するか考える機会を得た。 子供は大人が思っている以上に賢くよく考えており、天使にも悪魔にもなんにでもなり得ると思った。。大人が子供の本当の気持ちを理解するのはとても難しいことかも知れない。表現するのが下手だったり、言語化能力が低かったり、気遣ったり。 親として子供にしてあげられるのは「本当の気持ちを曝け出せる人」を一人でも多く出会える環境を作ってあげる事なのかも知れない。 と上巻を読んで思った。下巻に期待。 〜下巻を読んでからの追記〜 辻村深月さんは、複雑な設定を綺麗に繋ぐ事に特徴のある著者だと認識しています。上巻で出てくる情報全てに無駄がなかったです。出てきた情報に「なんで」「物語にこう繋げるのかな」など推測しながら読んでいても期待を超えてくると思います。
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上巻は下巻に比べて進展が少なく、物語の世界観や各登場人物の情報など基礎的な部分を読み進めながら理解していくかんじだった。下巻からの展開が凄まじかった。
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それぞれが他人には言えない事情や感情を抱えながら、ある瞬間にそれを吐露し、感情を共有する。一つの言葉や行動の裏側にある葛藤や勇気。不登校は逃げていると勘違いされることもあるけれど、みんな内面で戦っているんだと分かった。
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