六人の嘘つきな大学生 の商品レビュー
大学生だった頃の就活の空気を思い出しながら読み進めました。 就活の時期になると、今までゆるく学校に通い、他愛のない話をし、バイトや飲み会に明け暮れていた友人たちがどんどんと変わり、企業説明会に熱心に通い、インターンやESの話をし、面接の練習や企業研究に明け暮れる日々になる。そして...
大学生だった頃の就活の空気を思い出しながら読み進めました。 就活の時期になると、今までゆるく学校に通い、他愛のない話をし、バイトや飲み会に明け暮れていた友人たちがどんどんと変わり、企業説明会に熱心に通い、インターンやESの話をし、面接の練習や企業研究に明け暮れる日々になる。そして「〇月までに内定をもらってないと人生終わる」「内定をもらわないと死」「内定がない=人間としてダメ」みたいな雰囲気が漂って、みんなが必死になって自己PRをしていたあの光景を思い出しました。今となっては異常だと思うのですが、大学生だったあの頃は本当に就活に人生を掛けていたといっても過言ではなかったのかもしれない。 そんな異常な空間の雰囲気が本作でも感じられて、懐かしい気持ちが不思議と湧いてしまいました。 散りばめられた伏線が回収されていくのはパズルが解けた時のような気持ちよさがあり、また忘れた頃に読み返したいと思います。
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サスペンス小説として本当に面白く、「犯人、嶌衣織」の解釈にはまんまと騙された。 同一人物への印象が前半、中盤、後半と変わっていき、細部まで散りばめられた伏線が見事に回収されている。⭐︎5と迷ったが、全体的を通しての面白さの中で「犯人の動機」のインパクトが弱いような気がした。
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登場人物に対する印象がコロコロと変わってしまう自分もまた、その人の一部分しか見ていないくせに、それだけで判断してしまう人間なんだと反省した。 自分語りは置いておいて 浅倉さんの作品は初めて読みましたが、続きが気になるストーリー展開で、あらゆる所に伏線が張られ回収もスマートで、とて...
登場人物に対する印象がコロコロと変わってしまう自分もまた、その人の一部分しか見ていないくせに、それだけで判断してしまう人間なんだと反省した。 自分語りは置いておいて 浅倉さんの作品は初めて読みましたが、続きが気になるストーリー展開で、あらゆる所に伏線が張られ回収もスマートで、とても良い読書体験ができました。 就活前と後では、本作に持つ感想も変わるのかなと少し楽しみです。
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著者の思惑にまんまとハマってしまい しっかり騙された。面白すぎて一瞬で終わってしまった 就活に限らず、自分が見える相手の部分っていうのはどういう関係性であり一部なんだから、自分が持っている情報だけで人を判断するのはやめようって思えた 就活がクソなのはほんとにそう
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登場人物の印象がとても変わった。 読み直して細かいところに色々散りばめられていることがわかった。 夜中に読んでいたのもあって途中で泣きそうになってしまった。 どんでん返しが面白かった。 面白くて自分の中でいつもより早いペースで読んだ。(いつも1冊読むのに1、2週間くらい、この本は2、3日) ある人物の発言が面白くて、つい主人公と同じ反応をしてしまった。 登場人物の一部分だけをみて決めつけてしまった自分に恥ずかしさを覚えた。普段の生活で気をつけていきたい。
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浅倉先生の異名、『伏線の狙撃手』は伊達じゃない! 登場人物の評価が二転三転する小説は初めてであり、大変面白かった。 読後感も非常に良い。傑作中の傑作。
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とても面白かった。 登場人物の六人への印象がページをめくっていくたびにどんどん変化していくのに惹き込まれ、スラスラと読み進むことができた。 人が表に出している自分とは違う自分を持っていて、それを見極めることは難しいことだと教えてくれる一冊だった。
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文学として面白かった…! ある文章、ある場面が自分の中にインプットされたか否かによって、これまで読んで感じた印象が180°変わる。 月の表裏の話、すごくわかりやすかったし腑に落ちた。 完璧な善人なんていないことは、理解しているはずなのに、人の悪い面を見た瞬間に絶望する。それって本...
文学として面白かった…! ある文章、ある場面が自分の中にインプットされたか否かによって、これまで読んで感じた印象が180°変わる。 月の表裏の話、すごくわかりやすかったし腑に落ちた。 完璧な善人なんていないことは、理解しているはずなのに、人の悪い面を見た瞬間に絶望する。それって本当に表面しか見てない証拠。 でも完璧な善人を演じるべき就活において、正解がわからなくなる彼らは、まさに人間らしい、そして完璧ではないが善人だったんだろう。 月には表があれば裏がある ということを、肝に銘じたいし、それは悪ではないことも理解したい。
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最初から最後までずっと面白かったー! 展開、登場人物、ストーリー、心理描写など様々な要素がすごく巧みで、要所要所でくぅーっとうなりそうになった。 読み進めていくと、ひっかかりのあった点から気づかなかった部分まで色んな伏線が回収されていくのも見事だった。 登場人物に対する印象が二転...
最初から最後までずっと面白かったー! 展開、登場人物、ストーリー、心理描写など様々な要素がすごく巧みで、要所要所でくぅーっとうなりそうになった。 読み進めていくと、ひっかかりのあった点から気づかなかった部分まで色んな伏線が回収されていくのも見事だった。 登場人物に対する印象が二転三転するのも面白かった。 人の一部だけを見て、こうだ!と思い込んだり、レッテルを貼ってしまうことはままあることなので、気をつけたい。
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あらすじで受ける印象が、読後ガラッと変わりました。 6人の印象が二転三転し、犯人像もコロコロ変わって……久しぶりにページを繰る手が止まらない、面白いと感じる1冊でした。 人って、難しいですね。
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