白鳥とコウモリ の商品レビュー
1984灰谷殺人2017白石殺人/倉木2件自供。被害者と加害者の家族が真実を求めるのは当然。真犯人を倉木と被害者が庇うが,真犯人に反省はなく同情の余地はないと思う。苦い結末。
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読書期間;11月24日から11月27日 とある殺人事件から始まった本作。容疑者が逮捕されて、事件解決かと思ったら、2017年に、思わぬ容疑者が浮上。加害者家族と被害者家族の心理が難しかった。
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二転三転するものの それほど意外な展開には思わなかった。 だが当事者それぞれを思うと、切なくやるせないし、だからといって突き進んでよかったのかとも思う。 次作が楽しみ。
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被害者の心情が本人目線で語られず、周辺から解明されていき犯人へと繋がる。最後に神の視点として、被害者の心情を語らせることもできたろうけれど、それは敢えてなされない。 whoダニットなのは推理小説なので当然として、Howではなくwhyが主眼の作品 タイトルの意味が途中で説明されるが、 相対性が、本作のテーマのように思われた その狙いは良いのだが、最後がやや薄く感じられたので★は4にさせていただきました
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事件はある1本の電話で発覚した。白石健介という55歳の弁護士が殺されたのだ。警察は身辺調査や、事件解決のため捜査に乗り出すが、犯人はあっけなく捕まる。捜査中に事情を聴取していた倉木達郎が自供した為だ。事件はこれで解決と思ったが、次々に不可思議な点が挙がり、事件は新たな迷宮入りへ。被害者や加害者周辺の人間を巻き込み、被害者の娘と加害者の息子が独自の調査を始め、新たな真相が分かる。過去の殺人事件の犯人こそ今回の事件の被害者で、今回の犯人は過去の殺人事件で誤認逮捕され、拘置所で首を吊り自殺した被害者の孫だった。事件の真相が知りたい加害者と被害者の子どもが暴き出した真実は辛辣で、立場が見事に入れ替わる事態に。倉木達郎は、癌が判明しており、当時、まだ若かった白石容疑者の身代わりに逮捕されたと言う事だった。白鳥とコウモリは、一緒に空を飛ぼうとしているみたいという捜査刑事の言葉で、タイトル回収されている。 複雑な人間の心理模様が事件に絡み、真実を隠そうとした結果、2次、3次被害が出て一筋縄ではいかない事件へと発展していた。遺族側を考えると何とも言い難い事件だが、この世にはありふれているかもしれないと思った。驚いたのが、今回の被害者の孫が事件を起こした理由が復讐ではなく、ただ殺人をしたかったということ。人の心は誰にも理解出来ないなと思った。
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すごく面白かった。さすが東野圭吾と思う一冊。動機は何なのか?真実はどこにあるのか?たくさんの疑問を刑事と一緒に解き明かしていく感覚が読んでいてたまらなく面白い。しかし、真実は切なかった。この場合、誰が一番悪かったんだろう?と考えずにはいられない。善意と正義が重なり合って、歯車が狂...
すごく面白かった。さすが東野圭吾と思う一冊。動機は何なのか?真実はどこにあるのか?たくさんの疑問を刑事と一緒に解き明かしていく感覚が読んでいてたまらなく面白い。しかし、真実は切なかった。この場合、誰が一番悪かったんだろう?と考えずにはいられない。善意と正義が重なり合って、歯車が狂っていく。犯罪を犯した結果最も苦しむのはその「家族」なんだと思う。被害者家族と加害者家族、そして刑事や検察のあり方も考えさせられた。
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東野圭吾作品はシリーズ作品が多いが久しぶりにノンシリーズ作品を読んだ。 多分今作【白鳥とコウモリ】もシリーズ作品になると思いますが。 被害者と加害者の遺族が関わっていく物語、刑事五代をはじめとした魅力的なキャラクター。 昔と今の事件が交わるとき思いも寄らない真実が・・・ 東野...
東野圭吾作品はシリーズ作品が多いが久しぶりにノンシリーズ作品を読んだ。 多分今作【白鳥とコウモリ】もシリーズ作品になると思いますが。 被害者と加害者の遺族が関わっていく物語、刑事五代をはじめとした魅力的なキャラクター。 昔と今の事件が交わるとき思いも寄らない真実が・・・ 東野圭吾は読ませる力、ストーリーテリングが抜群に上手く久しぶりに読む手が止まらず一気読み!
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「白鳥とコウモリ」(東野圭吾)を読んだ。 うーん、やるせない思いがこみ上げてくる物語だなぁ。 いくつかのツッコミどころはあるけれどまぁそれほどの破綻もなくするりと飲み込んでしまう流れではあるな。 登場人物たちのその先の人生に想いを馳せる。 読み応えのある作品でした。
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意外な展開が重なりつつも無理のないストーリーの運びで、実際に起きていたかもしれないと思わせるような話だった。白鳥とコウモリ、というタイトルを気にしながら読んだが、なるほどこのような対立だったか。白石、倉木、灰谷と、白、黒、グレーで揃えていた。深刻な状況を描きながら、東野さんの文は...
意外な展開が重なりつつも無理のないストーリーの運びで、実際に起きていたかもしれないと思わせるような話だった。白鳥とコウモリ、というタイトルを気にしながら読んだが、なるほどこのような対立だったか。白石、倉木、灰谷と、白、黒、グレーで揃えていた。深刻な状況を描きながら、東野さんの文はねらっていないようでもクスッと笑える部分がある。そこが重々しくさせすぎずよいのかもしれない。長さを感じさせなかった。ゆえにとてもおもしろかった。
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