悪の芽 の商品レビュー
斎木均は東京グランドアリーナのアニメコンベンションで来場者達に火炎瓶を大量に投げて大量殺人を犯した 斎木自身も焼身自殺をその場ではかった 事件を知った安達は銀行に勤め 妻子と幸せに暮らしていた 小学5年生の時に斎木に変なあだ名をつけた それがきっかけで斎木は酷いいじめに遭う 自...
斎木均は東京グランドアリーナのアニメコンベンションで来場者達に火炎瓶を大量に投げて大量殺人を犯した 斎木自身も焼身自殺をその場ではかった 事件を知った安達は銀行に勤め 妻子と幸せに暮らしていた 小学5年生の時に斎木に変なあだ名をつけた それがきっかけで斎木は酷いいじめに遭う 自分のせいで事件がおきたかもしれない 安達はその日からパニック障害となり苦しむ 事件の真相を探る いじめ 社会弱者 ネット社会の恐さ 様々な情報を私達はすぐに検索をして知ることができる 便利さのかげで1部の情報が流され 憶測をよび 悪の芽となり大きく広がって人や社会を蝕む
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学校でのイジメ、就職氷河期、インターネットでの誹謗中傷、無差別大量殺人、…など、少し盛り込み過ぎかな、とは感じたけど。 安達さんはまだ良心があります。パニック障害にはなるし、斎木の心を知りたいと自分の時間やお金を費やしたりしますから。実際は、ニュースを見てもなんとも思わない人が...
学校でのイジメ、就職氷河期、インターネットでの誹謗中傷、無差別大量殺人、…など、少し盛り込み過ぎかな、とは感じたけど。 安達さんはまだ良心があります。パニック障害にはなるし、斎木の心を知りたいと自分の時間やお金を費やしたりしますから。実際は、ニュースを見てもなんとも思わない人がほとんどだろうなぁ…。
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貫井さんの文章は身近で読みやすいし、読者に寄り添っていろんな疑問に答えてくれるんですね。ただ、それが小説としてどうなのかってことですね。ドラマ化がたくさんされるのも、しやすいからだと思うのですね。 アニメの大型イベント会場で起きた無差別殺人事件。犯人の小学生の同級生、安達は自分が彼をいじめたことがきっかけでこの犯罪が起きてしまったのではないかともがき苦しみます。 安達さんほど罪の意識を感じる人間は今の日本にどのくらいいるでしょうか。いじめといっても最初にあだ名をつけただけですしね。なんていい人なんでしょうって思っちゃいます。貫井さんは、世の心ない人々に、「自分のやったことの重大さに思いを馳せなさい」と言いたいのでしょうか。 被害者の母親が最後に思いとどまったように、簡単にクリックしないで、せめて一晩考えてほしいと思いますね。
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無差別大量殺人の犯人←「俺が小学生の時いじめてたヤツー!」俺のせいじゃないって思いたいから動機が知りたい!からの何故そんな事件が起きたのかを調べていく長編ミステリーでめちゃくちゃおもしろかった!登場人物がセリフを一言いうにも、自分はこう思ったからこう言った、のにこうやって返ってき...
無差別大量殺人の犯人←「俺が小学生の時いじめてたヤツー!」俺のせいじゃないって思いたいから動機が知りたい!からの何故そんな事件が起きたのかを調べていく長編ミステリーでめちゃくちゃおもしろかった!登場人物がセリフを一言いうにも、自分はこう思ったからこう言った、のにこうやって返ってきた、なんで?じゃあこう返そうかって心の声も丁寧に書かれてた所がすごくよかった! 初読の作家さんだったので他の作品もこんな書き方なのか解らないけどこの人にハマりそう٩(๑´0`๑)۶ 見知らぬ人に親切にするには、勇気がいる。
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何気ない一言から同級生をイジメるきっかけを作ってしまった主人公が、色々な人に話を聴きながら 行動する視点が印象的でした この本を読んでいて人に対する何気ない言葉を 気を付けようと思いました
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悪の芽には悪の花しか咲かない。 悪の芽に水をやり成長させたのは己の悪の感情。 犯人の気持ちに共感はできないけれど、極論としてはあり得るんだろうなと思う。 極論に至るから犯罪にはしるのか? ラストの「善の芽」ありきで書いた気がする。 もう少しすっきり納得ができるラストが欲しかった。
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2022.4.12.読了 東京の日本最大のコンベンションセンターで行われたアニメコンベンション、通称アニコンで起こった無差別殺人事件。犯人の動機はなんだったのか…。その犯罪の動画を撮った者、昔、関わり合った者、もしかしたらその犯罪を誘発したかもしれない直接的な原因に関わった者、複数の視点から犯人の人生が描かれていく。 最後まで読んで、何か割り切れない感覚が残った。なんといっても冒頭で何十人もの死傷者が出ているのである。もちろん、この作品はその行為を正当化するものではない。ただ、何が彼をそうさせたのか…を素人の目から明らかにしたいという作品である。動機を解明するのはこの種の犯罪で大変重要なのはいうまでもないが、どんな動機があったとしても決して正当化されることはない。作家さんはその点、とても慎重に描かれながらも最後の結論?について成功されているとは思わない。この種の犯罪の動機は、読後、クリアにならないのではないかと思いながらも最後の1ページまで、何かあるのではないかと思いながらくり、結局何も起こらなかったという無力感で終わったのは残念である。 その期待…といってはおかしいが感情の高まりから朝7時に読み始めて一気に10時ごろ読み終わらせて頂いた筆のお力は流石と思う。 この種の犯罪が描かれた作品でいつも頭に思い浮かぶのはだいぶ以前の海外ドラマ「プラクティス」で描かれたある少年犯罪だ。 犯人の少年は一時の感情で母親を銃で殺してしまう。銃社会のアメリカであるが故の犯罪、そして計画性のなさ、父親は更生を望み、何よりもその少年は後悔の念に日夜苛まれ、弁護士は少年故の情状酌量を求める。しかし、裁判官は言う。「あなたは銃の引き金を引いた時点で成人になってしまったのです。だから、成人として裁かれなければならない」これほど明確な言葉があるだろうか。 「悪の芽」で描かれた犯人は少年ではないものの、動機に様々な点で同情に値すべきことはあった。しかし、どんなことがあっても彼が行った無差別殺人は決して擁護されるべき犯罪ではなく、彼が手を下した時点で全ての擁護の感情は考慮すべきことでは無くなってしまう。どんなことがあっても…。私自身のその思いが覆らなかった時点でこの作品を評価できない。しかし、久しぶりに頭の中の中まで考えさせてもらい、こうやって感想を書くことができたという点でやはり読み応えがあったといわ…ざるをえない…作品だったと思う。
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いじめ、社会と向き合える作品。 犯人の犯行への気持ちは理解できないが、 社会の理不尽さは理解できる。 大量殺人の描写から始まり、 登場人物の心情が描かれている。 いじめ問題も描かれている。 特に、被害家族の親子のやり取りはリアルだった。 色々考えさせられる作品。
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あり得ない無差別殺人、そこに関わってしまったかもしれないと恐怖におののき精神のバランスを崩す主人公。犯人に関わる人達を紐解いていく過程は興味深かったけれど、それはそれこれはこれということなのか。主人公に関わることだけが深堀されあとは放置されてしまったのがとても残念。ラストに向けて...
あり得ない無差別殺人、そこに関わってしまったかもしれないと恐怖におののき精神のバランスを崩す主人公。犯人に関わる人達を紐解いていく過程は興味深かったけれど、それはそれこれはこれということなのか。主人公に関わることだけが深堀されあとは放置されてしまったのがとても残念。ラストに向けて一気に大団円。なんだか綺麗事にまとめすぎて自分が置き去りにされた感が否めなかった。主人公だけがハッピーとはなんだかなぁ。
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アニメフェスを襲ったセンセーショナルな無差別殺人事件を軸にしたストーリー もはや現代カルチャーの一端でもあるアニメやコスプレに夢中になる若者たちの心理。 社会的強者と弱者。 SNSの闇。 様々な要因からジリジリと犯人の心理に近づく展開にかなり引き込まれる。 ただ、ラストが予想外な...
アニメフェスを襲ったセンセーショナルな無差別殺人事件を軸にしたストーリー もはや現代カルチャーの一端でもあるアニメやコスプレに夢中になる若者たちの心理。 社会的強者と弱者。 SNSの闇。 様々な要因からジリジリと犯人の心理に近づく展開にかなり引き込まれる。 ただ、ラストが予想外な形でやや残念感が残った。
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