疼くひと の商品レビュー
人は、人との出会いや触れ合いによって、人生の新たなステージへと続く扉を開くことができるものだ。 自称ミュージシャンの宮路。だがその実態は、三十歳を目前にして親からの仕送り二十万円で暮らす、無職のモラトリアム青年である。そんな宮路が慰問ボランティアとして老人ホームを訪れたことから...
人は、人との出会いや触れ合いによって、人生の新たなステージへと続く扉を開くことができるものだ。 自称ミュージシャンの宮路。だがその実態は、三十歳を目前にして親からの仕送り二十万円で暮らす、無職のモラトリアム青年である。そんな宮路が慰問ボランティアとして老人ホームを訪れたことから、物語は動き出す。そこで彼は、神がかったサックスを吹く介護士・渡部と出会うのだった。 渡部とセッションしたい一心で、宮路は老人ホームに通うようになる。やがて入居している老人たちとも自然に交流が生まれていく。ホームに入ったことで人生はもう終わったと思い込んでいる水木のばあさんをはじめ、入居者たちは、家族には頼みにくいことでも他人なら気兼ねなく頼めると、宮路に買い物を頼むようになる。 憎まれ口を叩きながらも老人たちの買い物を引き受ける宮路。彼の商品選びの端々には、相手を思うやさしさがにじんでいる。重度の認知症を患う本庄は、宮路を「師匠」と慕い、ウクレレの指導を願う。二人のやり取りからも、宮路の人の良さと心根の温かさが伝わってくる。 そして迎えるラストシーン。音楽とは独りよがりの表現ではなく、聴く者が満足してこそ成立するものだと宮路は気づく。そのとき彼が奏でるギターの音は、彼自身の新しい人生へと続く扉を、静かに、しかし確かに叩く音なのである。
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続篇「最後のひと」を読む前に読んでおこうと思った。好奇心いっぱいで読み始めたが、割とサラッと読めた。
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正直タイトルに惹かれました。同じように手に取った方も少なからずいるはずかなと。ただ、「疼く」とは何に対してなのか。これは表紙を見た時に一発で解決。だから手に取ってみました。 でも、意外(と言ってはいけないのかもしれないけど)と思ったのが、疼くひとの年齢です。なかなかそのテーマで、...
正直タイトルに惹かれました。同じように手に取った方も少なからずいるはずかなと。ただ、「疼く」とは何に対してなのか。これは表紙を見た時に一発で解決。だから手に取ってみました。 でも、意外(と言ってはいけないのかもしれないけど)と思ったのが、疼くひとの年齢です。なかなかそのテーマで、その辺りをターゲットにした小説はないと思うので、違う意味で改めて興味を覚えました。「疼く」という言葉からはいろんなことが想像されます。何か大っぴらにはできないのだけれど、体の中心からじんじんと放射状に広がる何か。抑え込むこともできずに、常にそのじんじんに押し寄せられる嬉しさ、虚しさ。様々なことが頭をよぎり、最初と最後ではまったく印象の変わる小説でした。
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裏表紙のあらすじを読んで気になったため購入。ひたすら生々しい。1つ1つの表現が事細かに記載されていて、読んだことはないが官能小説ってこんな感じなのだろうかと思った。また女性であるため感情移入もできるものかと思っていたが、年齢が今の自分と掛け離れていたため共感どころか嫌悪感を抱いて...
裏表紙のあらすじを読んで気になったため購入。ひたすら生々しい。1つ1つの表現が事細かに記載されていて、読んだことはないが官能小説ってこんな感じなのだろうかと思った。また女性であるため感情移入もできるものかと思っていたが、年齢が今の自分と掛け離れていたため共感どころか嫌悪感を抱いてしまった。人におすすめはできないかもしれない。
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女性が年上の15歳差のラブストーリーです。 知り合うきっかけがSNSというのは、今の時代ならよくあることですよね。ただそこから距離を詰めて会うことになり、恋愛に発展した耀子と蓮ですが私よりも年上とはいえ、燿子は同じ女性なので心情は理解できるんですが蓮の気持ちは…正直理解できません...
女性が年上の15歳差のラブストーリーです。 知り合うきっかけがSNSというのは、今の時代ならよくあることですよね。ただそこから距離を詰めて会うことになり、恋愛に発展した耀子と蓮ですが私よりも年上とはいえ、燿子は同じ女性なので心情は理解できるんですが蓮の気持ちは…正直理解できませんでした。けど、お互いが良しとしていて自分の人生に深く根付くような濃密な恋も素敵なんだろうなと思いました。
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新聞の広告で絶賛されていたことがきっかけで読んでみようと思った。自分が主人公たちと年が離れているからなのか、あまり感情を理解できなかった。
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男は過激なプレイを本命の女性にはしない。個人的な感想だが、情事の描写は読んでいてどことない気まずさがあった。それがすべてな気がする。主人公は愛されていたが本命ではなかったのだと思う。そんな簡単な言葉では片付けられないが。長続きは決してしない、帰る場所があるからこそ燃え上がる、そう...
男は過激なプレイを本命の女性にはしない。個人的な感想だが、情事の描写は読んでいてどことない気まずさがあった。それがすべてな気がする。主人公は愛されていたが本命ではなかったのだと思う。そんな簡単な言葉では片付けられないが。長続きは決してしない、帰る場所があるからこそ燃え上がる、そういった類のものだと読んでいて思った。 高齢の性の話はなんとなくタブーであり、踏み込みづらい。「ホルモン注射」や、「膣の手入れ」など現実味のある内容は、著者が女性だからこそ書ける内容である。主人公は作中できちんと生活していた。 二人のやり取りはまるで中学生のおままごとのような恋愛に思えた。私ももう少し歳を取れば、感想が変わるのだろうか。
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何かで紹介されていたので気になって読んでみた。 高齢の女性がSNSを通じて知り合った15歳下の男性と遠距離恋愛をしていく 前半の出会いはじめの方は、年をとってもこういう気持ちになる主人公の内面の描写が面白かったが、性の話が前面に出てきたあたりから個人的には違和感が…別に悪いことと...
何かで紹介されていたので気になって読んでみた。 高齢の女性がSNSを通じて知り合った15歳下の男性と遠距離恋愛をしていく 前半の出会いはじめの方は、年をとってもこういう気持ちになる主人公の内面の描写が面白かったが、性の話が前面に出てきたあたりから個人的には違和感が…別に悪いこととは思わないけど、後半部分は読むのが苦痛でなんとか完読 あとがきで、この内容に敢えて挑んだというコメントをしていた著者には敬意を表しますが、もう一度読むのはちょっと考える内容でした。
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うーーーーーーん 何歳になっても女性として見られたい、という燿子の気持ちは理解できる。 性的な関係が大事だという考えも理解できる。 本人がそれでいい、と思っているなら他人が意見することではない、ということもわかる。 だけど、蓮は誠実ではない気がする。 燿子の保守的な感じも年齢や本...
うーーーーーーん 何歳になっても女性として見られたい、という燿子の気持ちは理解できる。 性的な関係が大事だという考えも理解できる。 本人がそれでいい、と思っているなら他人が意見することではない、ということもわかる。 だけど、蓮は誠実ではない気がする。 燿子の保守的な感じも年齢や本人の性格で仕方ないことなのかもしれないし、蓮の自分本位な感じもそういう人間だから。 でも、私は好きではなかった。 あくまでも私には合わなかったというだけ。
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わたしは面白かった!古希を迎えた女性が、同年代女性の人生を横目に、SNSで出会った男性と恋に落ち、自らの人生における必要性を強く感じるようになる。ラストはああ〜と残念に思ったが、ストーリーはおもしろい!不倫はやはりうまくいかないのね。
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