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疼くひと の商品レビュー

2.8

39件のお客様レビュー

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    15

  4. 2つ

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2021/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良い小説だと思います。 読みやすい文章と構成、ノンストップで一気に読めました。 主人公の燿子の世代では、精神的・経済的に男性に従属し家庭に入るような所謂「かわいい女」が良しとされていましたが、燿子はそのような社会の風潮に流されることができず、結果としてバツイチ。その後自分の力でキャリアを積むことに成功した女性です。ゆえに、そのような自分自身への誇りと、世の中の女性たちのように幸せな家庭を築くことができなかった罪悪感や引け目のようなものがない混ぜになっており、70代という年齢的にも「孤独」を甘んじて受け入れようとする気持ちと、やはり独りは寂しいと言う弱さや不安との葛藤が実に人間的でした。 「高齢とセクシュアリティ」という珍しいテーマに惹かれて購読しましたが、普遍的な愛の物語であることに変わりはありません。最後の燿子の心の整理ができている感覚と相まって、読後感はすっきりしています。

Posted byブクログ

2021/10/07

(2.3) 70歳過ぎての性愛。その未踏のジャンルへの怖いもの見たさで読んでみた。僕が想像していたよりも全然普遍的な純愛だったと思う。大人という人間はいないように、人は誰しも心は変わらない。少し演技が上手くなって、人生の立ち振る舞いが分かっただけ。求めるものも、ときめく心もなんら...

(2.3) 70歳過ぎての性愛。その未踏のジャンルへの怖いもの見たさで読んでみた。僕が想像していたよりも全然普遍的な純愛だったと思う。大人という人間はいないように、人は誰しも心は変わらない。少し演技が上手くなって、人生の立ち振る舞いが分かっただけ。求めるものも、ときめく心もなんら変わらないんだなと思うと前向きな気持ちになれた。作中に出てきた芥川龍之介の言葉で「恋とは」は深いなと思った。結局世の中は綺麗事。純粋に真っ直ぐに思ったことを伝えられる、表現できる。そんな人に魅力を感じるし、そうなりたい。これも綺麗事かもだけど真理だと思う。年相応とはお世辞にも言えない言動、生々しい性描写に疼いた。恋に終わりはないし、終わりなどいらないと思う。恋よ永遠に。

Posted byブクログ

2021/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすく、面白かったです 70歳で諦めていた 女性の性 それが燃え上がってしまう・・ 作者はすごいこと書いたなぁって思うし 歳を重ねた人しかわからない感情があります 潤の妻は、夫の相手が彼女だと言う事を知っていますよね 若い頃読んだら、ドン引くかもw 多分手に取らないですね これ感想書くの難しいですww

Posted byブクログ

2021/09/30

文章が読みやすく、展開も気になったので一気に読みました。70歳になってもこういう気持ちを持っているのかな?もし持てていたらそれはすごく素敵なことだなぁと思いました。 人の気持ちは分からない。一緒にいる時間いくら甘い言葉をささやかれたとしても。ラストでそう思わずにはいられませんでし...

文章が読みやすく、展開も気になったので一気に読みました。70歳になってもこういう気持ちを持っているのかな?もし持てていたらそれはすごく素敵なことだなぁと思いました。 人の気持ちは分からない。一緒にいる時間いくら甘い言葉をささやかれたとしても。ラストでそう思わずにはいられませんでした。

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2021/09/27

現代版老いらくの恋、一歩間違えればえらい事に、七十歳過ぎても女は女?著者はえらいものに挑戦したものだ。

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2021/09/21

あっという間に読み終わった。70歳の素敵な人がどうしても思い浮かばないので読んでいて無理がある。あと相手の男の人ができれば熟女好きじゃない方がいいな。熟女好きの人に好かれても私なら嬉しくない。好きになった人がたまたま70歳だった方が希望が持てる。吉永小百合、加賀まりこ、風吹ジュン...

あっという間に読み終わった。70歳の素敵な人がどうしても思い浮かばないので読んでいて無理がある。あと相手の男の人ができれば熟女好きじゃない方がいいな。熟女好きの人に好かれても私なら嬉しくない。好きになった人がたまたま70歳だった方が希望が持てる。吉永小百合、加賀まりこ、風吹ジュン、桃井かおりなら想像できるか。

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2021/09/11

古稀を迎え日に日に「老い」を感じていた脚本家・唐沢耀子はSNSで沢渡蓮と名のる男と繋がりを持つ。彼は15歳年下、深夜に何度もメッセージを送ってくる。はじめは警戒心があった耀子だったが、次第に好奇心が勝りネットのやりとりに身も心も溺れていく。そして逢瀬を重ねることに。 とうの昔に終...

古稀を迎え日に日に「老い」を感じていた脚本家・唐沢耀子はSNSで沢渡蓮と名のる男と繋がりを持つ。彼は15歳年下、深夜に何度もメッセージを送ってくる。はじめは警戒心があった耀子だったが、次第に好奇心が勝りネットのやりとりに身も心も溺れていく。そして逢瀬を重ねることに。 とうの昔に終わったと思っていた女としての喜び、肉体の快感がよみがえり、蓮との性交はより奔放な形にエスカレートしていく。 かなり、露骨な性愛小説だが、肉体の感覚的喜びは老いてなお、どこかに潜在しているとあらためて認識させられた。 耀子が何もかも忘れ、女としての快感に溺れ躍動する場面は刺激的で、彼女が70歳であることを忘れさせる。 賛否両論ある小説だと思うが、たまにはこういう小説で人間の性に関する本能を呼び覚まし味わいに耽るのもいいのではないかと感じた。

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2021/08/04

70歳の恋愛小説という意気込みはいいのだけれど恋愛というより性を扱った例えばポルノ小説を目指しているのかなと感じた.相手になる男に魅力がないのが残念.ストーリーもあるかもしれないけれど凡庸,会話,SNSのやりとりなどつまらなかった.

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2021/05/13

SNSで出会った年下の男。70歳から始まり、身も心も溺れた恋の行方は……。映画監督・松井久子の初小説にして、衝撃作!

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