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天使と悪魔のシネマ の商品レビュー

3.6

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    4

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2024/09/18

こんなに良質で面白い短編小説を読んだのは久しぶり。この作家さんの他の作品もぜひ読んでみようと思います。

Posted byブクログ

2024/03/27

最後の話で、ほとんどの話が天使と悪魔が関わっているというので繋がっていて、おおっとなった。 特にお気に入りの話は、『おれ、降臨』。間違って死んでしまった男が、霊になって地上に降りてくる話で、自分が死んだ後も、家族に幸せになって欲しいという男の気持ちに、心がほっこりした。

Posted byブクログ

2024/03/19

変えることができない死の直前に少しだけ未来を変えるチャンスをもらえたり、死後の自分と向き合えたりできる時間を持てる話。全編にわたって天使と悪魔が絡むのかと思ったがそうではなく、いろいろなかたちの死の直前、死後について語られる。最悪な状況から少しだけいい方向に向かったり、大切なもの...

変えることができない死の直前に少しだけ未来を変えるチャンスをもらえたり、死後の自分と向き合えたりできる時間を持てる話。全編にわたって天使と悪魔が絡むのかと思ったがそうではなく、いろいろなかたちの死の直前、死後について語られる。最悪な状況から少しだけいい方向に向かったり、大切なものに気づかされたりと死に対する救いが用意されていてよかった。会話が伊坂幸太郎風なかんじでライトに読めるのも作品の雰囲気にあっててよかった。

Posted byブクログ

2024/02/24

短編集でさくっと読める。 おれとわたし。 天使と悪魔。 「死」の現実は変わらなくても、マイナスを減らしてほしいと思う。 がんばれ天使。

Posted byブクログ

2023/12/26

狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていく。 結果は同じでもそこにあるちょっとした余地や幅。それで変わってきち...

狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていく。 結果は同じでもそこにあるちょっとした余地や幅。それで変わってきちゃうこともあるんだろうな。スキマ。余白。そういうところに面白さがある。

Posted byブクログ

2023/12/01

10編の短編集。 とある事で死ぬ者と助かる者。 人間を死なせるために他の人間を巻き込む悪魔。 それを調整したりして防ぐ天使。 人間の命をゲームみたいにしないでほしい…。 他にも亡くなった人が会いに来たり、死んだ自分が会いに行ったりする話も。 ボールのようで、ふわふわ動いてほよんと...

10編の短編集。 とある事で死ぬ者と助かる者。 人間を死なせるために他の人間を巻き込む悪魔。 それを調整したりして防ぐ天使。 人間の命をゲームみたいにしないでほしい…。 他にも亡くなった人が会いに来たり、死んだ自分が会いに行ったりする話も。 ボールのようで、ふわふわ動いてほよんと人にはじかれる霊の様子を想像したらとても可愛らしい。 ラストの天使と悪魔の攻防戦。 中津巧と大井潔武との命をかけた戦い。 もちろん天使が勝ったはず! 中津巧の決心は強いから。 『わたし』の悪魔と『おれ』の天使。 一人称がイメージと反対なのに最後に気づく。

Posted byブクログ

2023/11/17

死に纏わるシュールな話。 1.事故映像で死を自覚。恋人の死を知らせないのが不服2.人命救助する男を阻止する天使が天使とは思えない。3.3回も仕事に失敗する悪魔が不憫。6.ほよん:ほっこり

Posted byブクログ

2023/11/12

映画館に入る前と 映画館を出たあとでは 何かが変わっている だから映画は好き (冒頭のことばより) * 人生には良いことも悪いこともあり、それを天使と悪魔の仕業と考えることもできます。 本書は生と死にスポットライトをあてた10編の物語がみられる映画館、という設定です。 装丁も凝っ...

映画館に入る前と 映画館を出たあとでは 何かが変わっている だから映画は好き (冒頭のことばより) * 人生には良いことも悪いこともあり、それを天使と悪魔の仕業と考えることもできます。 本書は生と死にスポットライトをあてた10編の物語がみられる映画館、という設定です。 装丁も凝っていて、扉がそれぞれレイトショーで映画を観ている風のイラストになっています。 (ただ、p.147の扉は、観客の人がこちらを振り返るイラストになっており、一瞬、自分が見られているかも…とドキッとします) 読み終えると真っ黒でノイジーなページが続き、まるでエンドロールのようでした。 * 今回のおすすめ『おれ、降臨』

Posted byブクログ

2023/11/07

死をテーマにした短編集。人の死や運命を調整する悪魔と天使や、この世に残した家族や恋人への思いが、亡くなった人の目線で描かれています。軽いタッチでさくさくと読めますがテーマは重いので切なさが込み上げます。残された人が前を向いてしっかり生きていくことが何よりの供養なんだろうなと思いな...

死をテーマにした短編集。人の死や運命を調整する悪魔と天使や、この世に残した家族や恋人への思いが、亡くなった人の目線で描かれています。軽いタッチでさくさくと読めますがテーマは重いので切なさが込み上げます。残された人が前を向いてしっかり生きていくことが何よりの供養なんだろうなと思いながら読了。面白かったです。

Posted byブクログ

2023/11/01

小野寺作品には光と影、陰と陽、善意と悪意の両極が別々に作品となるけど、この作品はその両極をタオとして一体化した作品だ。一貫性にかけるところもあったが、面白く読めた。

Posted byブクログ