おれたちの歌をうたえ の商品レビュー
最初に殺人事件で、単純な推理小説、と思ったら全然違う。 構成は面白いか。 盛り込みすぎかなあ。 でも、突っ込みが足りない。 心理がうまく描けていないというか、そこどうなんだ!って突っ込みたくなる。 そうか!って、人ってそこでこんなリスクを負っても動くんだなあって思わせてほしかった...
最初に殺人事件で、単純な推理小説、と思ったら全然違う。 構成は面白いか。 盛り込みすぎかなあ。 でも、突っ込みが足りない。 心理がうまく描けていないというか、そこどうなんだ!って突っ込みたくなる。 そうか!って、人ってそこでこんなリスクを負っても動くんだなあって思わせてほしかったっていうか。 なので、★3 推理小説ってことでいえば、かなり早い段階で犯人は特定できたけど、ちょっと納得できなかったってことと、あまりに殺人が多すぎる、そんなに死なないでよねって思うよね。話でもつらくなる。
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読み始めると止まらなくなる...が、長い! 600ページの力作。 犯人に近づくクライマックスの勢いと迫力がすごい。これまでの長い過去がすべてつながった感覚は、映画を見終わったような満足感があった。 暗号は当事者同士しか解けないので、特に考えずに読み進めてOK。
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長編だったけど本編と関係の薄い装飾が多かった印象。事件と謎解き部分に特化して半分のボリュームだったらもっと集中して読めたかも。疲れて肝心の暗号謎解きに参加できなかった。
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約600頁、なかなかのボリュームでしたが、面白いので最後まで飽きずにドンドン読み進めました。 主人公の過去と今を1つの凄惨な事件を背景に進められてき、謎が解けたり深まったり…。決して主人公を含めて全員が幸せではないこともこの本の特徴で、もっとみんな幸せになれ…!と思いつつ読んでい...
約600頁、なかなかのボリュームでしたが、面白いので最後まで飽きずにドンドン読み進めました。 主人公の過去と今を1つの凄惨な事件を背景に進められてき、謎が解けたり深まったり…。決して主人公を含めて全員が幸せではないこともこの本の特徴で、もっとみんな幸せになれ…!と思いつつ読んでいたら、最後の最後に少しだけ小さな花を咲かせて終わらせていました。 この作品を、この内容量を30代の筆者が書き上げたのは凄いな、と思います。本と作者の体力の熱量が素晴らしいと思いました。明るい話ではなかったけど面白かったです。 謎の解がもう少しきれいに収まれば良かったな…と思いつつ、その微妙さはあえて出したのかなとも思ったり。結局主人公の確固たる想像で終わってしまう部分も多く、真実は明かされたような?みたいなところが星を一つ減らした理由です。 まぁそりゃ真実を知る人間が居ないのだからしようがないのですが。これは難しいところですね。
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年生まれのそぉ、くるよね。 きたよね。って、展開で、した。 佐登志じゃなくってヒーちゃん(久則)目線で。 佐登志の暗号が解かれていきます。 登場人物ほとんどがキチンと役割を果たしている。 昭和37年生まれ【栄光の五人組】 現在令和までのお話。 時代背景、時の流れ。 なるほど...
年生まれのそぉ、くるよね。 きたよね。って、展開で、した。 佐登志じゃなくってヒーちゃん(久則)目線で。 佐登志の暗号が解かれていきます。 登場人物ほとんどがキチンと役割を果たしている。 昭和37年生まれ【栄光の五人組】 現在令和までのお話。 時代背景、時の流れ。 なるほど、ねと、思わせてくれます。 文豪もたくさん登場。 森鷗外大先生、永井荷風の荷風さん。 フーカの父キョージュ、その姉千百合。 竹内家の闇のおはなしかなぁ。 そしての第六章‼ 重い感じですが、先が知りたくなっちゃうので。 あっという間に読めちゃいます。
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とても読み応えのある本だった。 ほんの少しの運命が、何十年もの人生を狂わせてしまう…… 重くて、切ない内容だった…。
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どうしようもない者たちの、どうしようもない物語。1人1人が愚かであり、悲しく、そして儚い。ただ、たとえ間違っていようとも、それぞれが健気で一生懸命なのだ。 作者とほぼ同じ時代を生きてきた者として、一つ一つの時代の出来事が懐かしく思い出された。あの時代の狂気と熱気は、あの時代を目の...
どうしようもない者たちの、どうしようもない物語。1人1人が愚かであり、悲しく、そして儚い。ただ、たとえ間違っていようとも、それぞれが健気で一生懸命なのだ。 作者とほぼ同じ時代を生きてきた者として、一つ一つの時代の出来事が懐かしく思い出された。あの時代の狂気と熱気は、あの時代を目の当たりにしたものしかわからないのかもしれない。(うぬぼれと自虐である…) 語りの主体が河辺であったり第三者であったり…。その分まるで読んでいる自分が作品の中にいるように感じることがあった。
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102 かなりの長編で読了までちょっと忍耐がいるね。登場人物はシンプルなのに時代が何度も行き来するからボーと呼んでると結構混乱する。で主題は?と言われるとちょっと困る。面白かったけどね。
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古い友人の死をきっかけに危険な輩たちとのいざこざに巻き込まれ、40年前に起こった痛ましい事件の真相に迫っていく物語。現在と過去を行きつ戻りつ進んでいく話は、臨場感あふれる描写でかなりの長編だったが飽きさせなかった。しかし、最後で明らかにされるそれぞれの動機や目的が、人を衝動に走ら...
古い友人の死をきっかけに危険な輩たちとのいざこざに巻き込まれ、40年前に起こった痛ましい事件の真相に迫っていく物語。現在と過去を行きつ戻りつ進んでいく話は、臨場感あふれる描写でかなりの長編だったが飽きさせなかった。しかし、最後で明らかにされるそれぞれの動機や目的が、人を衝動に走らせるものとしては弱く、こんなに長い時間をかけて読んだのに~とやや残念な思いだった。キョウージュと千百合との関係性を掘り下げると、ぞくっとするような人間味が出てくるような気がして、その辺りを読んでみたかったなと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
直木賞候補作品。 令和の事件から過去の昭和の事件から平成の事件を謎説くのだが、過去の事件に関しては時代背景説明も世代的な感覚も素晴らしいと思います。 ただ、令和の現代を起点とする暗号や事件の真相は納得できないというか、肩透かしを食った感じで、この長編のラストが締まらなかった感じが否めませんでした。 直木賞にならなくて正解かも・・・。
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