旅する練習 の商品レビュー
"鹿島アントラーズの本拠地を目指す叔父と姪の旅"という帯の言葉に惹かれて、サッカー好きとして読みたい!と思って購入しました。 旅することは生きる練習で、同じ場所にまた行っても、二度と同じ旅はできないということに気づかされました。 最後の1ページを読んで、放心状...
"鹿島アントラーズの本拠地を目指す叔父と姪の旅"という帯の言葉に惹かれて、サッカー好きとして読みたい!と思って購入しました。 旅することは生きる練習で、同じ場所にまた行っても、二度と同じ旅はできないということに気づかされました。 最後の1ページを読んで、放心状態になる作品でした。
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うまく復唱する事は出来ないけど、著者が書きたかったコアな部分は伝わった気がします。そのまんま伝えるのは身も蓋もないので、こういう形の小説になったのだと思う。登場人物にモチーフがあるかはわからないけど、読者をその世界に連れてきて留めておくための仕掛けでしょうか。 それでもやっぱり別...
うまく復唱する事は出来ないけど、著者が書きたかったコアな部分は伝わった気がします。そのまんま伝えるのは身も蓋もないので、こういう形の小説になったのだと思う。登場人物にモチーフがあるかはわからないけど、読者をその世界に連れてきて留めておくための仕掛けでしょうか。 それでもやっぱり別の形が良かったかなぁ(泣)
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読後、脳みそ痺れた。すごいよかった。 #読了後の脳内エンディングテーマ #燦々(ひとりでにver) #カネコアヤノ
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第164回芥川賞候補作、中学入学を前にしたサッカー少女と小説家の叔父が徒歩で1週間くらいかけて千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出るロード・ノベル。2020年のコロナ禍の話であり、緊急事態宣言や街の規制などがリアルに描かれている、目的が「借りた本を返却すること」...
第164回芥川賞候補作、中学入学を前にしたサッカー少女と小説家の叔父が徒歩で1週間くらいかけて千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出るロード・ノベル。2020年のコロナ禍の話であり、緊急事態宣言や街の規制などがリアルに描かれている、目的が「借りた本を返却すること」なのだが、開始直後に忘れるくらいにのめりこめる。鹿島アントラーズのジーコが懐かしかった。ラスト1ページでこの作品の評価が変わるかな。
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土曜日の午後に3時間くらいで読了。大切なものに生き方を合わせる。旅の終わりが始まり。 練習していくうちにきっと見えてくる。自分は何の練習をしよう?と考えさせられる。 亜美にはこれから色々な困難が待ち受けているだろうけど、素直に育ってほしい。 叔父さんのような理解力のある大人や世...
土曜日の午後に3時間くらいで読了。大切なものに生き方を合わせる。旅の終わりが始まり。 練習していくうちにきっと見えてくる。自分は何の練習をしよう?と考えさせられる。 亜美にはこれから色々な困難が待ち受けているだろうけど、素直に育ってほしい。 叔父さんのような理解力のある大人や世界を広げてくれる人に出会えて幸せだと思う。鹿島神宮、ジーコ広場にも行ってみたいと思った。
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なんで借りたのか覚えていないが、図書館のマイリストに入れてあった。 去年の話で、コロナ禍で学校が休校になっている小学最終学年の亜美(アビ由来の名前)と小説家の叔父とが、千葉の我孫子から茨城の鹿島アントラーズの本拠地まで徒歩旅に出る。我孫子から鹿島まで約68キロ徒歩で14時間弱。内...
なんで借りたのか覚えていないが、図書館のマイリストに入れてあった。 去年の話で、コロナ禍で学校が休校になっている小学最終学年の亜美(アビ由来の名前)と小説家の叔父とが、千葉の我孫子から茨城の鹿島アントラーズの本拠地まで徒歩旅に出る。我孫子から鹿島まで約68キロ徒歩で14時間弱。内容的には頭にあまりのこらなかったが、我孫子というと鳥研の所在地、ロケーションに手賀沼がやたらとでてきて、手賀沼のコブハクやオオバンなど、野鳥もちらほらと登場。鳥の博物館に行く約束もキーワードとなってくる。ラストがさらっと字数すくないながら、とてつもなく辛いので、読了感はとても悪いが、コロナ禍の中でコロナ由来の不幸が増えただけでなく、普段通りの不幸ももちろん普段通りに起きている。この流れなので、新型コロナで死ぬ話か?と思って読んでいたが、嫌な方向に外れた。なんとも嫌な気分になった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小学校のサッカー少女と、叔父さんのロードムービーのような旅。コツコツと、淡々と流れる音楽のような作りで、練習と天気と、少女が大好きなオムライス、そして鳥、繰り返される真言宗の言葉。リズムに乗って読んでいくと、自然に感じられる不穏なまでの静けさ、そして最後のわかるその意味。夢を持った人が、悩みながら生きていく強さと、人との出会い、交流。人生にとって大切なもの、その瞬間を生きていくことの美しさ。毎日をどうやって生きますか?小説家の叔父が見出した、大切なものとは何か。そんな投げかけを蹴り込まれたような感覚。
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みどりさんがあびちゃんの芯の強さや言葉の力に背中を押され、初めて自分の人生の選択を出来て良かった。 なんでもかんでもサッカーに結びつけようとするあびちゃんの素直で純粋なところに、何度も心が熱くなりました。 ちょっと難しい文章だったけど、面白かったです。私の心の中でずっとあびちゃ...
みどりさんがあびちゃんの芯の強さや言葉の力に背中を押され、初めて自分の人生の選択を出来て良かった。 なんでもかんでもサッカーに結びつけようとするあびちゃんの素直で純粋なところに、何度も心が熱くなりました。 ちょっと難しい文章だったけど、面白かったです。私の心の中でずっとあびちゃんがサッカーボールを蹴っています。
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短い話なのに、平野啓一郎の『ある男』を読み終えた後のような深い感慨が押し寄せてきた。三島賞をとるべくして書かれたような作品。美しく趣き深い文章はときには読みづらいと感じるときもあったが、そこに小学六年生の亜美のサッカーの光景や無垢な発言が絶妙に絡み、説明的な描写さえ知的な教養の深...
短い話なのに、平野啓一郎の『ある男』を読み終えた後のような深い感慨が押し寄せてきた。三島賞をとるべくして書かれたような作品。美しく趣き深い文章はときには読みづらいと感じるときもあったが、そこに小学六年生の亜美のサッカーの光景や無垢な発言が絶妙に絡み、説明的な描写さえ知的な教養の深さを感じてやまない。今年読んで良かった本のベスト3には入りそう。
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亜美ちゃんの、真言等よく理解できないものに対して自ら聞いて知ろうとする姿勢、また難しい内容でも自分の好きなこと、身近なことに噛み砕いて新たな行動に移す姿勢に、すごいなと尊敬せずにはいられません。 読み終わった今は結構放心状態ですが、前向きに生きていくための考え方など、人生を旅する...
亜美ちゃんの、真言等よく理解できないものに対して自ら聞いて知ろうとする姿勢、また難しい内容でも自分の好きなこと、身近なことに噛み砕いて新たな行動に移す姿勢に、すごいなと尊敬せずにはいられません。 読み終わった今は結構放心状態ですが、前向きに生きていくための考え方など、人生を旅する練習になる本だなと感じています。
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