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三行で撃つ の商品レビュー

3.9

64件のお客様レビュー

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2022/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りて一読。 自分の手元に置いておきたいと思った一冊。 私はライターではない。文章は上手く書きたい。 文章を上手く書ける人に憧れる。  ライターである著者が 「自分は世界で一番文章が下手。そう思っている」 には、度肝を抜かれた。 書くことは何でもいいのだ。 いい文章=分かりやすい文章ではなく すきまがあり、読者の足跡が残る文章。 古今、東西、逆、順、脱臼(ユーモア) まずは、感性を磨こう。五感は自身のエピソード。 谷川俊太郎さんの詩を読む機会があり、こういうことかと実感した。 次に、問いを作ろう。相手を想おう。善く生きよ。 NGたちは、 オノマトペ、 としたもんだ問題、 なになに的 常套句 使わずに。五感で。 自分とは誰か。スタイルの獲得。 誰に向けて書いているのか。その先は。 届くべき人に届かなければ意味はない。 書くことは過去も忘れられる。 文学を読もう。 クリアファイルを作って自分自身を知ろう。 この感想もまだまだまとまりのない 形容詞やNGだらけ。 自分だけの語彙を調べて増やそう。 落語、浪曲、講談、説教節、小説、詩 朗読CD 歌舞伎、長唄、常磐津、清元‥ パロール(話し言葉)をエリクチュール(書き言葉)にする リズムの構造 好きなものは まるで自分がその作家になったかのように 作者の深いところまで知る 抜き書き書き出す 好きなものをナラティブする 生きているからにはやってみよう 日々勉強 時間はあっという間に過ぎるから

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2022/07/20

卒論の参考になればと思い読みました ですがこの前のゼミで卒論はうまい文章ではなく説得力のある文章でと言われてまさしくその通りだと感じました この本はうまい文章を書くための本なので卒論の参考にはなりづらいです!

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2022/06/20

残念ながら肌に合わなかった本 読むことや書くことを大事にしている人に向けての指南書のつもりのようだ コピーライター養成のテキストにも使える部分もあるだろうが、所詮、新聞記者出身のフリーライターの書く範囲を出ていなかった 小説でもなければ詩でもない ましてやアドバタイズで通用するよ...

残念ながら肌に合わなかった本 読むことや書くことを大事にしている人に向けての指南書のつもりのようだ コピーライター養成のテキストにも使える部分もあるだろうが、所詮、新聞記者出身のフリーライターの書く範囲を出ていなかった 小説でもなければ詩でもない ましてやアドバタイズで通用するようなコピーワークも期待できない この本の評判が良かったので読んだのではあるが、とても三行では撃ち抜かれなかった しかし記者をしていた人だけに決していい加減な文書への知識や理解をしているものではない 「書くことは生きること」「書くことは見えないものを見えるものにすること」や ディスクールとパロールの対比など 言語に興味ある人には楽しめるものだと思う 自分の文章によって、人の情に触れるのを恐れている人なのかもしれないと感じた かわいそうな著者を思い描いて、書くことの幅の広さや厳しさや楽しさや可能性を感じるために多くの人に読むことをお薦めできる 書くことをあなどっっている人は この著者に 撃たれてしまいます と思いきや 文章は清々しい武器です 生命をも突き抜けるのです この本は 文章で生きる「指南書」である 「読む人」と「書く人」へのプレゼントだ 最初の三行でこのブックレヴューを書けただろうか 評判が良いので読んでみた 朝日新聞記者が山の中に篭り猟師暮らしをしながら文章を書いている 新聞の連載も評判が良く、山の中の家にまで人が集まってくるという 必然 猟をした生き物の命を実感しながら、文章を書いている著者の道場になって行ったようだ その書き方の極意がご披露される 常套句は親のかたき

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2022/05/26

うまい文章とは分かりやすい文章 文章は短く 形容詞と非形容詞はなるべく近づける 一つの文に主語と述語は一つずつ

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2023/08/07

中身の大部分がおじさんの自慢話と説教にセクシズムをひとつまみ…♡という感じで、おれは何を読まされているんだ?と困惑しっぱなしでした。技術書としての実質的な厚みは20ページ分ぐらいしかありません。そんなにないかも? これを言ってしまうともう全部おしまいなんですが、「この人が理想と...

中身の大部分がおじさんの自慢話と説教にセクシズムをひとつまみ…♡という感じで、おれは何を読まされているんだ?と困惑しっぱなしでした。技術書としての実質的な厚みは20ページ分ぐらいしかありません。そんなにないかも? これを言ってしまうともう全部おしまいなんですが、「この人が理想とする文章ってなんか下品でおじさん臭くて嫌いだな」と思いました。ジャンクフード的というか、広告代理店的というか。巻末の著者プロフィールを見たら朝日新聞記者→AERA編集→朝日編集という来歴の方だそうで、「あ〜…ね(苦笑)」という妙な納得感がありました。 飲みの席でしてる自慢話と説教を周りの若者たちが一生懸命聴いてよしよししてくれるから、それに本当に新規性と価値があると思いこんで300ページの本書いちゃったのかな?おじさんかわいいね。

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2022/03/24

この本は書くことを仕事にしている人ほど評価が下がるのではないかと思った。 私は書くことを仕事にしたこともなくただ本を読むことが好きな一般人なのでとても面白かったし人生を生きることの参考にもなった。 ただ、著者世代のおっさん界隈特有のはなから女は男より劣るという思い込みが文章から伝...

この本は書くことを仕事にしている人ほど評価が下がるのではないかと思った。 私は書くことを仕事にしたこともなくただ本を読むことが好きな一般人なのでとても面白かったし人生を生きることの参考にもなった。 ただ、著者世代のおっさん界隈特有のはなから女は男より劣るという思い込みが文章から伝わってきた。 そこで著者の言葉を借りると、もっと自分自身を見つめ直して自身が他者にどれだけの嫌悪感を与えているかということを考えてナラティブしてほしい。 とは言いつつ、書くことを仕事にしてもいないただの一般人が何か自分の思ったことを書きたいなと思わせてくれるくらいには面白いし、実際普段感想なんて書こうとも思わないのに今こうして感化されて何か書いてみようと思わされたのは事実。

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2022/02/26

知り合いにおすすめされて読んでみました。 わかりやすい文章を書くにはどうしたら良いかが書かれていると予想して読み始めました。 予想とは違い、書くとはどういうことなのか、自分にしか書けない文書を書くためにはどうしたら良いのか、著者の考えがまとめられている本でした。 筆者は、こん...

知り合いにおすすめされて読んでみました。 わかりやすい文章を書くにはどうしたら良いかが書かれていると予想して読み始めました。 予想とは違い、書くとはどういうことなのか、自分にしか書けない文書を書くためにはどうしたら良いのか、著者の考えがまとめられている本でした。 筆者は、こんなことを考えて仕事をしているんだなぁ、と書くお仕事の一部を覗かせてもらうような感じがしておもしろかったです。 書くことがお仕事の方やこれから書くことをお仕事にしようと思っている方は、心構えとして、こんな考え方もあるのだなぁ、と参考になるかもしれません。

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2022/02/24

「企画書にはその人の人生が現れる」 新人時代に会社の上司に言われた言葉。 仕事の経験を積んでいく中で徐々に感覚的に腹落ちしていいたが、当書を読んで完全に昇華された。 文章を書く、という行為は「生きる」こと。

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2022/02/12

ライター心得を学ぶつもりで読み始めたけど、書くというのがいかに難しいことか、思考を重ねないといけないかを思い知った一冊だった。 本の中で「学校というのは、国家に有為で、企業に便利な人材を作る"工場"なのだ」が刺さった。表現者とは、その逆を行く存在。世の中で見え...

ライター心得を学ぶつもりで読み始めたけど、書くというのがいかに難しいことか、思考を重ねないといけないかを思い知った一冊だった。 本の中で「学校というのは、国家に有為で、企業に便利な人材を作る"工場"なのだ」が刺さった。表現者とは、その逆を行く存在。世の中で見えにくい物を形にする人。読めば読むほど「書く」のは難しい。それでもやはり書いて、そして良質な本を読みまくる。これしかない。

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2022/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 職場近くの本屋で平積みになっていて目に付いた。  ずいぶん人を煽ってくるタイトルだな、と。  じゃぁ、最初の三行を読んでやるか。 「一発外すと、次はない。  鹿や猪、鴨を追っている猟師は、それが体で分かっています。自動式銃だと三発は連続して撃てるのですが、最初の弾を外すと、次はまず、ないですね。山に、空に、獲物は逃げていく。」  とある。そして、 「文章と似ています。」  こりゃ面白そうと、図書館で借りるという選択をせず即購入した。  厳密には3行以上読んで決めたのだが(4行か?)、まあいいでしょう。久しぶりに、実に熱量に溢れた一冊だった。  少し読んで気づいた。あぁ、アロハの猟師のあの人!?と( https://booklog.jp/users/yaj1102/archives/1/430902887X )。  要は、作者名もよく確かめず、冒頭の文章だけで手に取り読み進めさせたのだから、作者としても、してやったりというところだろう。してやられましたよ。  基本、もの書き、本書でいうライターになりたい人へのガイドブックの体裁だが、文章を書くこと、表現することを通じて、生き方をも指南している。そのあたりが、“実に熱量に溢れた”と感じるところ。  前著の『アロハで猟師、はじめました』でも、慣れない田舎暮らしと、昨今流行りのエコな、自然回帰の挑戦(と、そのドタバタ失敗談)の物語と思わせつつ、「なにが自分であるのか」を考えさせられ、限界を迎えつつある資本主義への警鐘も鳴り響かそうかという、奥の深いお話だった。  本書でも、猟師の経験を通じて、こう語る。   「百姓、猟師になって、このことを、わたしは初めて理解した。わたしたちは、米や、パンや、肉や、魚や、野菜を、食べて生きている。殺して、生きている。わたしたちの生は、他者の死だ。それが、生命という〈現象〉の本質だ。」  だから、奪った命から成る自分で〈ある〉だけでは不十分。 「わたしに〈なる〉のでなければ、わたしたちが殺して、命を奪っている他の生命に対して、申し訳が立たない。」  とし、そのためには、文章を書け、無から有を生みだせと説く。  これは、ライターにとどまらない。なにかを表現する者、すべてに当てはまる教えだ。  自分を表現する、それは、言いかえれば「生きる」こと。  本書の副題、「〈善く、生きる〉ための文章塾」も、読後、ストンと腹落ちする。

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