三行で撃つ の商品レビュー
自分の言葉を吐き出すのが苦手、それでも文章を書きたいと思って、見つけた本。 ずっと書くことを続けてきた筆者の文章術。 書くことは、やっぱり簡単ではないのだなとひよってしまった。だけど、同時に自分なりの言葉で文章を書き残したい、とも思えた。 いかに自分の五感を使って、自分の言葉でエ...
自分の言葉を吐き出すのが苦手、それでも文章を書きたいと思って、見つけた本。 ずっと書くことを続けてきた筆者の文章術。 書くことは、やっぱり簡単ではないのだなとひよってしまった。だけど、同時に自分なりの言葉で文章を書き残したい、とも思えた。 いかに自分の五感を使って、自分の言葉でエピソードを書けるかが大切。他人の真似で書く文章などは、書く意味のないもの、つまらないものなのだ。 これからも本をたくさん読もう、普段選ばないようなジャンルも広く読んでいこう。見に起きること全てに五感を使って、吸収していこう。
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朝日新聞で学芸文化及び海外ネタで気になっていた記事を書いていた著者が、九州へ行って漁師や農業を記者兼業でやっていたことは知っていたが、文章の書き方指南をしていたのはこの著書で初めて知った。 新聞記者やライターに向けての指南をしてきたため、この本では文芸や論文の書き方とは違う文章術...
朝日新聞で学芸文化及び海外ネタで気になっていた記事を書いていた著者が、九州へ行って漁師や農業を記者兼業でやっていたことは知っていたが、文章の書き方指南をしていたのはこの著書で初めて知った。 新聞記者やライターに向けての指南をしてきたため、この本では文芸や論文の書き方とは違う文章術が述べられているけど、まとめサイト的な(あるいはAIが書く)文章に飽き飽きしているからこそ貴重なのではないか?
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「文書術」としてはクセが強い(私にはあまり響かなかった)が、筆者の主張がはっきりしており、所々吸収できる部分はあると思う。常套句の使用=自分の頭で考えるのをやめている、は厳しくも確かにと思う指摘だった。「時間管理・執筆環境」の項(特に課題図書)はライターでなくとも本好きは感化され...
「文書術」としてはクセが強い(私にはあまり響かなかった)が、筆者の主張がはっきりしており、所々吸収できる部分はあると思う。常套句の使用=自分の頭で考えるのをやめている、は厳しくも確かにと思う指摘だった。「時間管理・執筆環境」の項(特に課題図書)はライターでなくとも本好きは感化される内容だった。
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率直に言って、厳しいと思いました。 文章の好みは人それぞれなので、この人の教えるように書いた文章が好きな人、そうでない人もいるでしょう。 ただ、ライターを目指す人に、4つの分野(日本文学、海外文学、社会科学あるいは自然科学、詩集)を含め、1日2時間以上読むことを課題としている...
率直に言って、厳しいと思いました。 文章の好みは人それぞれなので、この人の教えるように書いた文章が好きな人、そうでない人もいるでしょう。 ただ、ライターを目指す人に、4つの分野(日本文学、海外文学、社会科学あるいは自然科学、詩集)を含め、1日2時間以上読むことを課題としている、というところには、やはり文章が上手な人は、たくさん読んでいる人なのだろう、と納得しました。 ①文章は短くする。 ②形容語と被形容語はなるべく近づける ③一つの文に、主語と述語はひとつずつ。 これは気をつけたいと思います。 そして、 「『など』『いろんな』『さまざまな』。こういうのはすべてエクスキューズ語です。具体的に言えないんです。考えていないんです。めんどうくさいんです。投げちゃってるんです、ライターの仕事を。」 これは自分自身、思い当たります。 私が電子書籍を読む理由の一つにマーカー機能があり、著者の、自分の手による「抜き書き」の効能の主張には納得するものの、片付けの苦手な私はものを増やしたくないので、物書きになるのはあきらめて(なろうと思ったこともありませんが)、これから一生をかけて、古典の名リストに挑戦してみたいと思いました。
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周知したいことが相手に伝わるような文章力が欲しいので手に取りました。言い方、言葉の順番など、伝わるややこしい頭に入って来ないなど、確かにと感じるところも。 いま、自分に必要に思えなかったので、しばらくしてまた読んでみたい。
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文章書きの気概を知る1冊。 私はライターではないが、クライアントに見せる資料、契約書から提案書、検討資料を書く都合、書くことに苦労し、拘ってきている。 本書のことが分かるというのはおこがましいが、書くことに魂を込める人の考え、行い、片鱗を垣間見れる良書。
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------------------------- 書くことは、考えること。 書きたく、なる。わたしに<なる>ために。 ------------------------- 好きなユーチューバーの、 もりおるーてぃんさんが読んでいたのがきっかけで 手に取りました。 ハイレベルとい...
------------------------- 書くことは、考えること。 書きたく、なる。わたしに<なる>ために。 ------------------------- 好きなユーチューバーの、 もりおるーてぃんさんが読んでいたのがきっかけで 手に取りました。 ハイレベルという言葉が、ほかの方のレビューでありますが。 私は「ほぅ」と頷きながら、圧倒されつつ(かなりストイック)、共感する言葉を探しながら読んでいました。 文章を書く人間は、流行言葉等使わず、「やばい」「すごい」が何を指しているのかを自分の表現方法で表す。 SNSでは次々と誰彼構わず言葉が氾濫しており(私もやってるけど。苦笑)、言葉が上手い人、SNSを活用し、影響力を持てる人がビジネスも成功していたり。 どんな人でもチャンスがある、とも言えるけど。 本書は、表紙の少し武骨な手でペンを持っている通り、 そんな私のほにゃほにゃしている頭に、刺さるような言葉が沢山でした。 「無理して、努力して、面白がる。」そして感性を高める。 「語彙の豊かな人が、文章のうまい人だ。語彙の豊かな人が、豊かな人生を歩む人だ。」 語彙、文体、企画、ナラティブ。 比喩や擬音も使わないようにする。 理解はできるけど、到底及びません。苦笑 日常で無意識に使っている言葉たち。 文章で飯を食ってる人の言葉に対するストイックさ。 普段の自分では手に取らなかったと思うので、 きっかけをくれたユーチューバーに感謝です。
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【こんな人にオススメ】 メールや社内文書など、文章に関わるすべての人 【その理由】 ・小手先でない、文章に対する姿勢が身に付くから ・例文として出される本のチョイスが秀逸だから 【思い出のエピソード】 タイトルに撃たれ購入。 東京での生活に発狂し、九州に疎開した 新聞記者に...
【こんな人にオススメ】 メールや社内文書など、文章に関わるすべての人 【その理由】 ・小手先でない、文章に対する姿勢が身に付くから ・例文として出される本のチョイスが秀逸だから 【思い出のエピソード】 タイトルに撃たれ購入。 東京での生活に発狂し、九州に疎開した 新聞記者による、文章もとい人生の指南書です。 憑りつかれたように一日で読破。 以来、文章の研磨剤として携帯しています。 太く短く。粋な文章を書きたいと思った、 大事な一冊です。
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「本を読んだら散歩に行こう」村井 理子著のお勧め本、その5。 書き方指南の本、初めてしっくりと真ん中に響く有り難い本でした。 今までいろいろな系統本を読み漁ってしましたが、自己啓発本に近いのりのものもあり、どうにも参考にならなかったのでした。 タイトルの「撃つ」 なかなかこの...
「本を読んだら散歩に行こう」村井 理子著のお勧め本、その5。 書き方指南の本、初めてしっくりと真ん中に響く有り難い本でした。 今までいろいろな系統本を読み漁ってしましたが、自己啓発本に近いのりのものもあり、どうにも参考にならなかったのでした。 タイトルの「撃つ」 なかなかこの域には程遠いですが、書くことをもっと楽しめればと少しだけ前向きになっています。 何回も読みたい教法です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
さすがに文章書く人が書いている本のだけあって、非常に読みやすい。内容の好き嫌いはあれど、読みやすさは皆同意見のはず。(そうじゃない人は論理性にかける) ただ、どうしても記事を書く、ということに主眼があるのでそっくりそのままビジネス文書作成に役立つかというとそうではない。 散弾になぞらえて、25発のポイントがある。 第1発 ・書き出しは三行。体言止めはご法度。 ・読者はあなたに興味がない 第2発 ・わかり易い文章とは、①短く②形容語と被形容語はなるべく近づける③一つの文章に主語と述語はひとつずつ。 第3発 ・固有名詞と数詞を減らす。相手に考えさせない文章を。 ・など、いろんな、さまざまを使わない。 第4発 ・常套句、決まり文句をなくす。 第5発 ・オノマトペ(擬音語、擬態語)をなくす。 ・流行語をなくす。 第6発 ・型破りは良いが、形なしはダメ。だから型を学ぶべき。 ・ライターの型は起承転結 ・起は第1発。 ・承は起の説明。 ・転をかけるライターが生き残る。転をかけるのは考えているから。 ・転の5パターン。過去に遡る、東西に広げる、世論の逆張り、世論の順張り、話の筋を変えてユーモアを誘う。 ・結は転を考え抜いた結果、自然と書けるもの。 第7発 ・響く文章はエピソードで語る。 ・見て、正確に書く。このように書かないといけない、と思って書くのではなく、見て正確に書きたいことを書く。 第8発 ・ライターになるための企画の作り方(第14発)に先立つ準備。 ・おもしろがる。自分が分からない、興味がないのは感性が鈍ってるから。無理してでも面白がる。 ・質問力を鍛える。質問を考え抜くのは当たり前で、予想してなかった回答があったときにどんどん攻める。 第9発 ・うまい文書を書ける人はメールもうまい。メールの三手詰め。 ・一手目「自分はあなたを知っている」仕事を具体的に上げて感銘を受けていることを短く的確に表す。お世辞ではなく。 ・二手目「自分はこういう者である」いまどういう問題意識をもっているのか、自己紹介す? ・三手目「したがってあなたが必要だ」 第10発 ・一人称、読者を設定する。作家は誰かに向けて書いては迫力に欠ける。 第11発 ・語彙、文体、企画、ナラティブの4つを道具として持っておく。(次発以降) 第12発 語彙 ・本を読み、辞書を引く。辞書は考え方を変えるために引く。その言葉の意味をどんどん追いかけていくと、何かひらめくものがあるかも… ・好きな作家の作品は全部読む。音楽だって同じ。そして憑依したように真似る 第13発 文体 ・スタイルは生き方。スタイルを確立させる。 ・スタイルの練習4つ。主語を変える、主題を変える、主義を変える、主体を変える 第14発 企画 ・わたしにか書けないものは感情。 ・読者の半歩先を書く。 第15発 ナラティブ ・ナラティブとは話術、語り。 ・つかみがあり、状況やあらすじを簡単に説明して、聞き手を惹きつける謎をもたせ!予想を裏切る方向へ話が伸びて、オチがつく 第16発 スピード感 ・読ませるための3感 ・ダブりを省略する ・二文に分けられるものは分ける。しかし単調になるので、効果的に短文と長文を織り交ぜる 第17発 リズム感 ・話し言葉と書き言葉を区別する ・話し言葉に間を作る3つの方法。句読点、カッコ、改行 ・躍動している文章には感知されないリズムが埋め込まれている。(全てが単純な七五調ではない) 第18発 グルーヴ感 ・形容詞を書かず、事実を書く ・うそをつくな。うそをつくなら大きい嘘をつけ ・音楽のように乗れるかが大事 第19発 意見や助言 ・自分が1番下手だと認識する ・注文は一旦聞く。聞いて、聞かない。それ以上のものを出す 第20発 時間管理・執筆環境 ・文章を書きたい人は決まった時間に書く 第21発以降は、ライターを目指す人用なので割愛
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