![三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001956/0019566768LL.jpg)
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三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | CCCメディアハウス |
発売年月日 | 2020/12/12 |
JAN | 9784484202297 |
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三行で撃つ
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三行で撃つ
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商品レビュー
3.9
59件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
朝日新聞名物記者による1冊。 「文章を書く」ことの難しさ、奥深さを素人ながらに学んだ。 ここまでストイックとは言わずとも、営業として時折見返しつつ会得していきたい。 以下、メモ。 天才の二つの要件 →第一に、努力を続けられる人 →第二に、努力を発見する人(人が努力しないことを努力する) 一流ほど、「自分が1番下手」として全てから謙虚に学ぼうとする 読書のいろは →目指せ1000冊(手元には100冊台) →全ての本を立て、背表紙が見える状態で保存せよ →本棚のラインナップが、自分だけの関心事/知識のポートフォリオとなる(電子だとそれができない)(常に読んでは捨ててアップデートし続けよ) →学びを抜書きし、常にストックせよ(抜書きはあなたではないあなたへの、召喚状である) 読者はあなたに興味がない、あなたが書こうとするテーマはどうでもいい →三行以内にのけぞらせなければ、後を読んではもらえない 文章が上手くなる3つのコツ →一文を短くする →形容詞を対象語はなるべく近づける(◎野生動物の違法な売買×違法な野生動物の売買) →一文に、主語と述語は1つずつ →など、色んな、様々なを排除する →擬音語、擬態語、流行語を弾く 共感させる文章は「エピソード」で語らせる →押し売りの感情や演出は響かない →五感で世界を切り取り正確に書け 落とせるラブレターの書き方(三手) →初発の熱量が全て →仕事を頼む人は、常に世界一忙しい人だと思え →自分はあなたを知っている(依頼対象が忘れているような過去の仕事も含めて書く) →自分はこういうものである(肩書、過去の仕事、現在の課題意識) →したがって、自分にはあなたが必要だ(あなたと仕事をしたい、と直接書くな)(あなたにも自分にも有用だ)
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三行で撃ち抜かれてしまった。 私は本を書くことを生業にするつもりは無いが、感想や物申したいという場合に参考になる心構えだった。 文章のプロというだけあって実用書なのに退屈することがなかった。
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先日のビブリオバトルでは8冊の本の中から本書と同じく近藤康太郎さんの著書「百冊で耕す」が決選投票に残りました。本書はチャンプ本にはなりませんでしたが、面白そうなので読んでみました。 結論を言えば、本書は読むべき1冊と思います。 著者の近藤康太郎さんは朝日新聞編集委員で、現在は...
先日のビブリオバトルでは8冊の本の中から本書と同じく近藤康太郎さんの著書「百冊で耕す」が決選投票に残りました。本書はチャンプ本にはなりませんでしたが、面白そうなので読んでみました。 結論を言えば、本書は読むべき1冊と思います。 著者の近藤康太郎さんは朝日新聞編集委員で、現在は大分県日田市在住。文章を教える私塾を主催したり、漁師や百姓としても活動。新聞紙面では「多事奏論」、「アロハで田植えしてみました」、「アロハで漁師してみました」の連載を担当されていて、要は書くことのプロです。 「はじめに」で「ちょっとうまく書けたら、と思う人へ文章の書き方、その実用書を書くことにしました」とある通り、本書は文章術の本。実用書らしく、つかみ(冒頭)の三行、起承転結、常套句が害悪な理由、一人称、文体、リズム、といった必要十分なテクニックをわかりやすく説明しています。しかし、本書の特徴は単なる技術論に終わらず、文章を書く心のありようにも言及している点です。 「いい文章を書くには、いい人にならなければならない。それは、汗で書く良き生活者であり、自らを律し他者をこそ憐れむプライドの高い善人であり、好い人、つまり好人物である。だまされやすい。お人好し。少し、抜けている。 まなじりを決するのではない。屈託がなくおおらかで、おっとりと、他を攻撃しない。つまり君子でなければならない。 ライターは、君子たるべきだ。 正気で言っている」 ただし、好きか嫌いかで問われたら本書は決して好きな本ではありません。説教臭さと自慢話が少々鼻につきました。例えば「あれは、おれだ」の挿話は少し不快な気がしました。 それでも、本書は読むべき1冊です。 参考になった部分を引用すると 「(書き手は)謙虚でなければならない。わたしたちは、読書エリートに向けて文章を書いているのではない。 であるならば、三行以内で撃ってくれ。驚かせ、のけぞらせてくれ。(中略) 最初に、銃を見せてくれ」 「もしも世界が単色で、人生がつまらないのだとしたら、それは、あなたのせいだ。 世界のせいではない。あなたが悪いのだ。あなたの感性が、鈍っているのだ。 無理して、努力して、おもしろがる。ライターには、そういうむちゃな思い込みが、どこかで絶対に必要だ」 「いい文章を書くとは、畢意、いい人になることだ」 「言葉は、自分の考え、感情を表す道具ではない。むしろ言葉が、自分の思想や感情を生起させる。順番が逆なのだ。だから、世間で流行している言葉を使うということは、自分のマインドとハートとを、世間に売り渡すことなのだ」 「塾生は以上四つの課題図書(日本文学/海外文学/社会科学あるいは自然科学/詩集)を、毎日十五分ずつ、必ず読む。(中略) 一日わずか十五分。しかし必ず。そうすると、かの長大なブルーストの小説『失われた時を求めて』さえ、一年で読了している」 「背表紙が見えない本、横積みになっている本、それは本ではない。ゴミだ」 本書を読んだら、本を読みたくなり、文章を書きたくなりました。さらに、いい文章を書くために「いい人」になろうと少しだけ決心しました。それだけでも、本書は読むべき1冊です。
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