オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る の商品レビュー
AIやデジタルの活用について新しい視点を与えてくれる。会社での部門間調整など横断的な仕事にも役立つ考え方が書いてある。
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少数の人が高度な科学知識を持っているよりも、大多数の人が基本的な知識を持っている方が重要である Humor over Rumor ユーモアは噂を超える、というユーモアによってフェイクニュースを無効化するたまのアイデア。トイレットペーパー不足の時に、誰でもお尻はひとつしかない、だ...
少数の人が高度な科学知識を持っているよりも、大多数の人が基本的な知識を持っている方が重要である Humor over Rumor ユーモアは噂を超える、というユーモアによってフェイクニュースを無効化するたまのアイデア。トイレットペーパー不足の時に、誰でもお尻はひとつしかない、だから安心してくださいというキャッチフレーズで騒動を抑えた 他人の話を聞くことへの興味は大きく二つあります。一つは、自分自身の生活という角度から物事を見るという制限を取り払えることです。同じ世界であっても、異なる角度から物事をみることで、自分自身の視点の限界を超越することができます。二つ目は、相手の個人的な経験や背景から述べられたことを通じて、世界はこのような視点でも解釈できると理解できることです。相手が経験したことが将来自分にも起きたとき、私は相手とはまた違う方法を選択するかもしれません。つまり、未来を学習することができるのです。相手の経験を知ることから自分の視点を学ぶことで、未来に同じようなことが起きたら、きっと自分なりの新しい話し方ができるでしょう。 これは当時に一気に読まなあかんかったなー! 勉強になることもあったけども!
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素晴らしいかった。日本語ではないと思うが、とてもわかりやすい文章になっている。このような人が国の仕事をしたら、国は良くなると思えた。日本にもオードリータンのような人が力を発揮できるようになってほしいものである
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オードリー・タンという人物がよくわかる。AIやITなど情報化時代の今後について良く洞察している。台湾のコロナ対策に大きな影響力を持った人物。
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台湾のデジタル大臣が、自身の生い立ちやコロナウイルスに際した台湾の水際対策の事例を踏まえて、デジタルと民主主義の未来について話してくれる本。 タン氏は、完璧ではないこの世界で、今ある欠陥や問題点を修正していくことで、より良い明日を描いていこう。その為に、デジタルの力を駆使して民主主義を発展させていこうという、シンプルで至極まっとうな考え方の持ち主でした。 専制主義の国ではトップダウンでスムーズに物事を決めることで、日々加速化するグローバル化に適応しているのに対して、間接民主主義の国では議論をするのに時間が掛かり、物事が進まないことが多々あるように思います。 日本でも、政治家は国民に対して十分な議論を尽くしているとは思えないし、国民も自分で判断しないくせに国に責任だけ押し付け、お互いの距離を広めているように感じます。 台湾では、この間接民主主義のデメリットである国と国民との距離感を限りなく埋めるために、国と国民が双方向で議論できる環境を、デジタルの力で構築しているようです。 例えば、政策に関するパブリックオピニオンをすくい上げるために、国民のアイデアを提案出来るプラットフォームを構築したり、政策立案のプロセスを透明化したり。 もし、日本という国を民主主義国家としてより良いものにしたいのであれば、政治のデジタル化は、避けては通れないように思いました。
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デジタル社会に求められる要素や、デジタルを活用してより良い社会を作るという考え方など、わかりやすく語られている良書。下手なデジタル化に関わる講義より、よっぽど役立つ。ビジネスだけでなく、社会を構成する一員として、デジタル社会への向き合い方が理解できた。
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THE FUTURE OF DIGITAL INNOVATION https://presidentstore.jp/category/BOOKS/002399.html
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ドラえもんの話だったり、 あちこちに 日本の 漫画やアニメのネタが出てくるのが なんか面白い。 新しい話を書いた本というよりも 今考えていること 考えてきたことが こうしてまとまっている本 未来は誰にもわからないけど こうなるだろうを語っているのだろうけど これは未来というよりも 思いであり 今までやってきたことの考え どうすればできるのか どうしたいのか たった一人の才能あふれる人が 世界を変えるのではなく 大多数のいろんな思いの人を どう汲み取っていくのか この先を生きる人たちが何を望んでいるのか
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Amazon audibleにて聴了。 オードリー・タン氏は日本でもよく話題になる人物なので気になって購入した。 エヴァやドラえもんなど日本アニメの話しが随所に出てくるだけでなく、哲学者の柄谷行人氏の名前も出てくるなど、日本に随分近しく、親しみを感じた。 もちろん、親しみを...
Amazon audibleにて聴了。 オードリー・タン氏は日本でもよく話題になる人物なので気になって購入した。 エヴァやドラえもんなど日本アニメの話しが随所に出てくるだけでなく、哲学者の柄谷行人氏の名前も出てくるなど、日本に随分近しく、親しみを感じた。 もちろん、親しみを感じられるのはそれだけでなく、彼の優しい語り口や思想によるものだ。 この本ではインクルージョンという言葉が頻出するが、タン氏はデジタル化する社会で取り残される人を出ないような視点を常に大事にしている。 マイノリティを大事にする思想は彼の根本だ。 タン氏によれば、デジタル化は社会を分断するためでなく、分断を癒し、余裕ある社会を築くためにある。 AIもそうであり、人間を不要のものとするのではなく、アシストするためにあるということだ。 デジタル化が遅々として進まない日本にげんなりし、「デジタル化で取り残される人が出るのはやむをえない」と私は正直思っていたが、タン氏の考えは真逆であり、こちらこそあるべき思想だと感心した。 また、台湾は市民からインターネット経由で意見を取り入れることを積極的に行なっていることも書かれているが、これもインクルージョンの一環である。 若者の投票率が上がらないことが嘆かれているが、自分の意見を取り入れられる環境があれば変わっていくだろう。 タン氏は地域創生など日本から学んでいることを書いているが、日本こそ台湾から学ぶべきことはいくらでもあるだろう。
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こういう半生でこのような人物が形成されたんだなあと納得できる、ほぼ伝記本といっていいデジタルとAIと未来の人間像を語った著作。こんな人にデジタル庁長官になってほしいものだが、日本では潰されて終わるんだろうなあ。デジタルやAIを語っているようで人間の生き方や思想を語っている、とても...
こういう半生でこのような人物が形成されたんだなあと納得できる、ほぼ伝記本といっていいデジタルとAIと未来の人間像を語った著作。こんな人にデジタル庁長官になってほしいものだが、日本では潰されて終わるんだろうなあ。デジタルやAIを語っているようで人間の生き方や思想を語っている、とても納得感の高い優良本。
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