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オルタネート の商品レビュー

3.7

556件のお客様レビュー

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    91

  2. 4つ

    223

  3. 3つ

    172

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2024/01/21

 敢えて書く必要もないのですが、加藤シゲアキさんは旧ジャニーズのNEWSのメンバーです。「オルタネート」が2020年下期の直木賞にノミネートされたことで注目を浴びて気にはなっていたのですが、「アイドルが小説を書けるのかな?」という私の意地悪な思い込みも邪魔して今まで避けていました...

 敢えて書く必要もないのですが、加藤シゲアキさんは旧ジャニーズのNEWSのメンバーです。「オルタネート」が2020年下期の直木賞にノミネートされたことで注目を浴びて気にはなっていたのですが、「アイドルが小説を書けるのかな?」という私の意地悪な思い込みも邪魔して今まで避けていました。  伊集院静さんや北方謙三さん、宮部みゆきさんらの選考委員からは高い評価を得ていたようですが、結局直木賞は先日読んだ西條奈加さんの「心淋し川」でした。  読んでみて、場面の切り替えが登場人物が多いせいで複雑になってしまっているような気がしました。また、中盤まで文章に中々馴染めず読むスピードが落ちることがありましたが、直木賞にノミネートされるということは小説家としての実力は折り紙付きということなんでしょうね。  加藤シゲアキさんは、2023年下期の直木賞にも「なれのはて」でノミネートされていますから、近い将来直木賞作家になるのかもしれません。

Posted byブクログ

2024/01/18
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「オルタネート」っていう単語の説明が本の中で書かれており、①交互に起こる②(別の人と)交替する③(電気)交流する。と説明がされていて、最初にこの単語を見たら、これは今のSNSの時代でみんなの情報を見る時は、その人ひとりの情報をダラダラと見てるんじゃなくて交互で見ているし、1人の情報を見ていたら、飽きたら違う人の所を覗いたり、みんなでコメントで交流したりと、まさに私たちが使っているSNSを表してるんだと思っていましたが、この本の物語は主に三人の視点でストーリーが進んでいくし、それはまさに、上記の単語の意味を表していて、この繋がりを物語として落とし込めてるのがすごいと思います。特に、交互に物語が進んでいく時に、最後ら辺は切り替えがすごく早くて、数行の文章で視点が変わっていたのですが、人が変わったのをわかりやすくするために、曲の歌詞が1行挟まった形で書かれていて、次の視点で変わった時にも次の歌詞の続きが出ていて、この人のこの瞬間はあの人とと同じ時間で生きているって伝わって、これは私達が使うSNSと変わらなくて、誰かの時間を覗いてる時みたいだなと思った。それで表紙のど真ん中でキャラの顔に被っている、すごく目立つキラキラしてる、謎に思ってた表現にピーンって理解したのが、この本のキラキラ部分のaって文字、これは四角で囲われてていてこれは、アプリが表示されている時のオルタネートなんだwって思って最後まで読み進めると、私たちはこの本読んでるんじゃなくて、SNSと同じく。「アプリ起動→本を開く」ただ誰かの人生を見せられたんじゃないかと思ったんです。

Posted byブクログ

2024/01/17

✓SNSを大嫌いな人にも大好きな人にも送りたい本 SNSを使ってた学生時代をぐわっと思い出した。 瑞々しさとパワーと脆さを持った、そこに居るかのような彼らを、ものっすごい応援した。 2時間半の一気読み。好きだ、この本。

Posted byブクログ

2024/01/17
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「オルタネート」という高校生限定のSNSを中心として、3人の高校生が成長していく物語。と思いきや、意外と「オルタネート」が物語に与える影響はそこまでなかったなという印象。 互いの物語が絡み始めた中盤以降、段々物語が加速していくのが凄くいい!終盤の疾走感は更に気持ち良くて、ページをめくる手が止まらなかった。 (ただ物語序盤は、登場人物やオルタネートに関する固有名詞が多くて、情報整理するのが若干疲れるかも) 個人的には一日で一気に読み切ることでより面白く感じられる作品だと思いました!

Posted byブクログ

2024/01/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

初めは淡々と読んでいるだけだったけど、後半に進むにつれてそれぞれの人物の日常に変化が生じてきて。 最後は一気に読みきってしまった。 みんなにとってハッピーエンドを…と願ってしまう自分は、もうとても古い人間なのかもしれない。 この作品の結末こそが、とても現実的で、みんなを前向きにさせてくれるような気がした。

Posted byブクログ

2023/12/29

SNSをしていなかったであろう時代に書かれた 「SNSをしない人が書くSNSの話」という土台が面白くて好き。私は加藤シゲアキの現代文豪みたいな言い回しがすごく好きなんだけどあんまり見れなくてそれだけ残念。描写も丁寧でまとまりのある作品だった

Posted byブクログ

2023/12/25

とても興味深く読みました。孫世代のつながり方…それがSNSだったり… そして親子のつながり方…どれも結果が残念なことはなく気持ちよく読み終わりました。初めて作品に触れました。この後も数冊予約しました。

Posted byブクログ

2023/12/12
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複数視点で書かれていてするする読めた。面白かったです。最後に近づくにつれて視点の切り替えのテンポが早くなっていくけど、それでもわかりやすか書けるのすごいなぁって純粋に思った。 各登場人物についてめちゃくちゃ掘り下げるわけでもないから、そんなに重くもなくて軽やかに進んでいくので、「オルタネート」ひいてはSNSだったりデータ分析?AIについて考えさせられつつ、面白く読めたように思う。 最後、登場人物みんな「オルタネート」や、わだかまっているそれぞれに向き合って成長していて、最近考えなきゃ考えなきゃって思ってた私としては、ちょっと楽になるというか、爽やかでよかったです。 加藤シゲアキさん、他の作品も読んでみたくなった。

Posted byブクログ

2023/12/12

複数の主人公の物語が同じ舞台で並行して進行し、交わっていく。 続きが気になって、時間があっという間に経ってしまいました!面白かったです。 あとがきでも純粋に小説を読む楽しさを目指したということが書いてあり、その通りだと思いました!

Posted byブクログ

2023/12/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

同じ世界線で並行して物語が進むためか、 序盤はただ状況を把握するという感じで読むのがきついのに反して、物語の後半からの追い上げが凄い。 特に「ワンポーション」で容の父母が現れる場面は鳥肌が立った。

Posted byブクログ