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一橋桐子(76)の犯罪日記 の商品レビュー

4.1

110件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/10/01

古くからの友人と一緒に住んでいたが、その友人を亡くし、精神的にも経済的にもしんどくなり、衣食住の面倒を見てくれる刑務所に入るため罪を犯そうと模索する老女の話。切なくも心が温まった。

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2023/08/31

読み終わった さくっと読める。 この人はラッキーだっただけ。 悲惨な老後が嫌ならお金、貯めとかなきゃ。

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2023/08/25

面白くて一気に読んでしまいました。地域で支え合っていつまでも暮らしていける社会が理想。見守りがいる、相談できる体制がある、地域で当たり前に不安なく暮らしていける、生活保護も必要な人にはすぐに届く、そんなまちづくりをしないと、刑務所に憧れる人が出てしまう。  雪菜ちゃんいろいろあっ...

面白くて一気に読んでしまいました。地域で支え合っていつまでも暮らしていける社会が理想。見守りがいる、相談できる体制がある、地域で当たり前に不安なく暮らしていける、生活保護も必要な人にはすぐに届く、そんなまちづくりをしないと、刑務所に憧れる人が出てしまう。  雪菜ちゃんいろいろあったけど高齢者に寄り添う姿がいいなぁ。

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2023/08/04

読み始めるまで、犯罪を解決していく小説かと思っていました。誰でも人生の終わりまで不安をかかえて生きていく。余生は少しの持ち物、誠実な人間関係、があれば良いのかな。それがなかなか難しい。

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2023/06/24

桐子さんの人柄が好きになったので、犯罪に手を染めないでほしいと思いながら読み進めました。 また、自分はどんな老後を過ごすのだろうとも考えつつ、『小説の中のお話しだから』とひとごとのように割り切れないな…という部分も多々あり。 全体的には明るいタッチで描かれているので、楽しくあっと...

桐子さんの人柄が好きになったので、犯罪に手を染めないでほしいと思いながら読み進めました。 また、自分はどんな老後を過ごすのだろうとも考えつつ、『小説の中のお話しだから』とひとごとのように割り切れないな…という部分も多々あり。 全体的には明るいタッチで描かれているので、楽しくあっという間に読めました。

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2024/02/23

誰もが避けて通れない道。すべての人に老いは訪れる。未来は不透明。生きていけるところまで生きて行くしかない。人生ドラマは安定を失ったところから始まる。桐子の場合は親友との幸せな共同生活が終わってしまったところから新たな人生が始まった。  桐子と同年代の桐子と同じような境遇の職場のパ...

誰もが避けて通れない道。すべての人に老いは訪れる。未来は不透明。生きていけるところまで生きて行くしかない。人生ドラマは安定を失ったところから始まる。桐子の場合は親友との幸せな共同生活が終わってしまったところから新たな人生が始まった。  桐子と同年代の桐子と同じような境遇の職場のパートさんを福祉・NPO法人に繋ぎ、住む場所を確保するまでに繋げたことがある。現実は桐子みたいにスマホを使ったり、人とコミュニケーションが取れるわけでもなく、上品な訳でもない。いままでどおりの日常生活は送れるものの住むところも探せない、引っ越しは自分で出来ない。そしてかなりワガママだったりする。人によっては、自分の現状を把握する能力が衰え、理性より感情が優先される。他人事ではなく先の見えないこの時代、後期高齢者はどう生きるか、これからの社会問題ですね。

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2023/05/04

桐子さんがどうなっちゃうのかと一気に読んでしまいました。そして泣きました。人は長く生きれば生きるほど、仏様に近づくのだそうです。長生きのリスクと言われる現在ですが、「生きててよかった」と思える社会でありますように。

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2023/04/01

高齢になって身内がいないというのは(勿論いろんな身内がいるけど)こんなにも不安になるんだな。と改めて思う。 税金を払って頑張ってきても国から何らかの援助が得られる訳ではない。それが今の日本。 刑務所に入るために頑張る桐子だけど、元々の善人が簡単に刑務所に入る罪を犯せる訳でもなく。...

高齢になって身内がいないというのは(勿論いろんな身内がいるけど)こんなにも不安になるんだな。と改めて思う。 税金を払って頑張ってきても国から何らかの援助が得られる訳ではない。それが今の日本。 刑務所に入るために頑張る桐子だけど、元々の善人が簡単に刑務所に入る罪を犯せる訳でもなく。 桐子さんも然り、高齢者は犯罪の被害者になってしまう確率も高く、被害にあえば、そこから立ち直るどころか元の状態に戻すことすら出来ない。桐子さんのようなハッピーエンドは奇跡だ。 面白い本だったけど、笑えない高齢者事情に考えさせられた。

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2023/03/20

今月3冊目の原田ひ香さん。お世話になっております。 『刑務所に入りたい!』 独り身の桐子76歳、唯一の家族であり親友が他界した。 このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう、 年金も少ないし貯金も少ない、ギリギリの生活。 そうだ、寝床あり3食付きの刑務所に入ればいいのだ。 ...

今月3冊目の原田ひ香さん。お世話になっております。 『刑務所に入りたい!』 独り身の桐子76歳、唯一の家族であり親友が他界した。 このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう、 年金も少ないし貯金も少ない、ギリギリの生活。 そうだ、寝床あり3食付きの刑務所に入ればいいのだ。 でも、人に迷惑をかけずに刑務所に長く入れる犯罪って何? 主人公である桐子が刑務所に入れる方法を模索する物語。 人には迷惑をかけずに刑務所に入りたい彼女。 とにかく刺さります。ページをめくる手が止まりません! 重い内容かと思いきやまさかの癒されてしまいました。 決して他人事ではないいつかの老後。 いくら貰えるか分からない年金。 高齢者だと1人で家を借りることも仕事探しも困難。 こんなこと考えたら気持ちが沈むのに、 本書からは勇気と元気をもらえますm(_ _)m きっと主人公の桐子さんが心豊かだから。 常に感謝して、謙虚で、言葉美しく品のある彼女。 やはりそんな人の周りには素敵な人ばかりです。 癒されました、考えさせられました。 20代半ばの私よりも76歳の桐子さんの方が心が豊かなのは間違いないでしょう。。。 桐子が見つけた1つのこたえ。 『老人の死というのは、これまでの答え合わせなのかもしれない』 病院のお見舞いなどやお葬式に顕著に現れますもんね。。 周りに愛を与え、そして愛される人間になりたいものです。 愛されている桐子は周りから支えられ応援され 自分の進む道を見つけていく。 少しだけ老後のことも考えて生きてみようと思います。 答え合わせの準備をしなければ。 原田ひ香さん今回も素敵な作品をありがとうございました◎

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2023/03/19

NHKのテレビドラマで見て、原作読んでみたくて読んだ一冊。ドラマから入っているので、登場人物はイメージついてしまっていましたが、小説も面白く読みました。 3年間だけ一緒に暮らした親友を失って、生活にも心にも行き詰まってしまった76歳の主人公。 犯罪を犯して刑務所に入った方が楽...

NHKのテレビドラマで見て、原作読んでみたくて読んだ一冊。ドラマから入っているので、登場人物はイメージついてしまっていましたが、小説も面白く読みました。 3年間だけ一緒に暮らした親友を失って、生活にも心にも行き詰まってしまった76歳の主人公。 犯罪を犯して刑務所に入った方が楽に生きていけるかもと思って、犯罪を考えますが… 現実にも耳にする類の話で、真面目に生きてきた人間が普通に安心して暮らせる社会であれば良いのにと思ったりしますが…。この本は、桐子の人となりで、悲観的になり過ぎず、タイトルから想像する内容とは少し違ってて、ほんわか、そして前向きな感じでした。 何も失うものがないってホントかなあ。あと、自分でそう思うことって案外強さになるかも。

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