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海をあげる の商品レビュー

4.1

250件のお客様レビュー

  1. 5つ

    101

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    6

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2022/02/28

ノンフィクションを久しぶりに読みましたが、最初は物語を読んでいるようでした。 本州に住んでいるほとんどの人は沖縄のいいところしか見ていない。もちろん私も。沖縄の本当の姿を知るべきだと思いました。納得のノンフィクション大賞です。

Posted byブクログ

2022/02/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2022年8冊目。 「わたしは沖縄戦や基地問題に深い関心があるよ」と思っていました。 曲がりなりにも教える側ではあるので、それなりの基礎知識と、問題意識は持っていると。 でもそれは、著者のいうところの、他人事としての関心なのだと思い知らされました。 著者の綴る出来事や思いを通して、ほんの少しでも、自分事として捉えることができたと考えて良いのかな… 沖縄戦についてだけでなく、基地問題について、もっと知りたいし、考えていきたいと思いました。 数字だけで教えるのはやめ、沖縄の声を、もっと取り上げていきたいです。 あと、コロナ禍の休校措置の件の文章が、胸に迫りました。2年前を思い出しました。 p152 子どもの日々を知らず、教師の仕事を知らない誰かの決定によって、ひととひととが重ねる時間が奪われる。4月からの1年間、関係を編み上げた子どもと教師がお互いのことを慈しみあう、そういう3月が奪われる。いままでの苦労のすべてが果報に変わるこの時期に、子どものいない学校に教師は通う。

Posted byブクログ

2022/04/26

最後にこの本のタイトルの意味がわかって、この不意なプレゼントに言葉を失った。きれい事の言葉なんて意味がないし、言ったところで何もない。それほどの絶望。 その絶望を私たちはしっかり譲り受けたのだ。好むと好まざるとにかかわらず。

Posted byブクログ

2022/04/05

作者の悲痛な叫びが、海をあげるというタイトルに詰めまれている。タイトルが読んでいるうちに理解できるという構成が好きなのでジワっときた。 私の沖縄のイメージは作者のいうお気楽でひどい本州側の意見だった。普天間の悲惨さや、声の届かなさを嘆いてくれてもどうにもならなくて、行動してなけれ...

作者の悲痛な叫びが、海をあげるというタイトルに詰めまれている。タイトルが読んでいるうちに理解できるという構成が好きなのでジワっときた。 私の沖縄のイメージは作者のいうお気楽でひどい本州側の意見だった。普天間の悲惨さや、声の届かなさを嘆いてくれてもどうにもならなくて、行動してなければ皆同じこととバッサリ切っていく様子にハッとさせられた。

Posted byブクログ

2022/02/20

この人はとにかく怒っている。静かな怒りがどんどんどんどん押し寄せて、読むのも辛かったけど読み切った。目を逸らしてはいけない気がして。 なんの提案でも解決でもない単なる事実をひたすらに突きつけられてとても苦しい。タイトルの「海をあげる」の意味にも途中で気づいた。そして最後にしっかり...

この人はとにかく怒っている。静かな怒りがどんどんどんどん押し寄せて、読むのも辛かったけど読み切った。目を逸らしてはいけない気がして。 なんの提案でも解決でもない単なる事実をひたすらに突きつけられてとても苦しい。タイトルの「海をあげる」の意味にも途中で気づいた。そして最後にしっかり投げつけられた。

Posted byブクログ

2022/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

沖縄での戦争から現在にいたる「沖縄」を書いている。そこに大人として親として、沖縄県民として何もしないでいいのか?人ごとではなくそれは身近であるんだぞ。と訴えかけられる本。 そして綺麗な青い海を子どもにあげたいと心から思えた本。

Posted byブクログ

2022/02/17

絶望は沖縄に住む人のものじゃない 私たちが背負って行かないといけなくて、それは祈りなんて生やさしいものじゃなく、行動として起こさないといけない

Posted byブクログ

2022/02/17

沖縄の海が好きだ。 「だったら、海をあげる」と言われて、 受け取ってみたら、あまりにも重かった。 本土に住む者にとってみれば、そんな本だ。 上間陽子さんの、美しく正しい言葉で綴られたエッセイ集。 同じ国のはずなのに、物理的な距離以上に精神的に歴然とした距離がある沖縄。その距離...

沖縄の海が好きだ。 「だったら、海をあげる」と言われて、 受け取ってみたら、あまりにも重かった。 本土に住む者にとってみれば、そんな本だ。 上間陽子さんの、美しく正しい言葉で綴られたエッセイ集。 同じ国のはずなのに、物理的な距離以上に精神的に歴然とした距離がある沖縄。その距離の正体は一体何なのか、戦後日本に生きる者たちは、この本を読んで考えるべきなんだろう。 でも生半可な本じゃない。 簡単にヒントはくれない。 だから、じっくりと、行間まで読んで、ひたすら考え続ける必要がある。 それは苦しいこと。 しかし、豊かな未来のためには必須の苦しみなのだと思う。

Posted byブクログ

2022/02/14

テーマごとにパラグラフが分かれており、とても読みやすかった。 沖縄が抱える深刻な問題が当事者の視点からリアルに描かれていてて衝撃的な内容も多くあった。また沖縄には何度か訪れたことがあるが、その時には全く感じられなかった現地の人の想いを知ることができ、とても貴重なない内容だった。...

テーマごとにパラグラフが分かれており、とても読みやすかった。 沖縄が抱える深刻な問題が当事者の視点からリアルに描かれていてて衝撃的な内容も多くあった。また沖縄には何度か訪れたことがあるが、その時には全く感じられなかった現地の人の想いを知ることができ、とても貴重なない内容だった。いつか自分自身でこういった問題をを感じてみたい。 ストーリーの要所要所で、筆者の子供の女の子が出てきて可愛らしかった。彼女のような小さい子にはなんの罪もないのに…

Posted byブクログ

2022/02/13

ふんわりした語り口やけど、言葉の端々に力があった。 読み始めは物語っぽいなと思いながら読んでたけど途中からは完全にノンフィクションで、でも文章がサラッとしてるからスルスル読めた。 完全に理解するには私に沖縄についての知識が足りなすぎるなぁ。

Posted byブクログ