スター の商品レビュー
読み返したくなる文章が多すぎて良い意味で遅読になる。購入したのは随分前だが今の自分に必然なタイミングだった。改めて本の巡り合わせって、、、。と思う本でした。
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朝井先生の本は読みやすいなあ、今回の本は最後にひっくり返しはなかったなあ。モノづくりしないけどなあ、心が大切だよなあ。経済的な効率性が絶対視されて、効率的でないとダメ。優しくて賢い人ほど心が病む世界線はおかしい。心が大切、誰かの顔が過ぎる。過ぎるが読めなかった。
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帯の… 「国民的スターって、今、いないよな。…いや、もう、いらないのかも。」 この文で、勝手に国民的スターはどっちだ!?的なアイドル対決の話と勘違いして読み始めました。大きくハズレました…笑 大学時代に映画祭で賞を取った2人の青年 彼らが大学卒業後、進んだ道は真逆 名監督の弟子...
帯の… 「国民的スターって、今、いないよな。…いや、もう、いらないのかも。」 この文で、勝手に国民的スターはどっちだ!?的なアイドル対決の話と勘違いして読み始めました。大きくハズレました…笑 大学時代に映画祭で賞を取った2人の青年 彼らが大学卒業後、進んだ道は真逆 名監督の弟子入りをした尚吾、YouTubeでの動画制作が主になった紘 2人が働き出してからの1年間を、質の高い作品作りにこだわるオーソドックスな映画作りの世界と、プロとの境目が不透明なYouTuberという世界で対比。 2020年の本ですが、現代の動画の楽しみ方が配信ありきになっている流れをいち早く問題提起しているのかなぁと感じました。 1年経って2人がどう成長して、結果どちらがいいのか?という答えは出ないけれど、きっと読み手に伝わるものはたくさんあるのかもしれません。 欲を言えば、2人でまた作品を作る姿を見届けたかった… 尚吾の彼女の千紗が、料理の世界でも同じように時代の変化に苦しんでいる姿も、いろいろと考えさせられました。 朝井リョウさんの作品は、旬な時に読まないと響くものも少し鈍くなるのを毎回感じる。
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「心の問題」 受け取り手であり、与え手でもある、 わたしたち。 誰もが影響し合って生きている世の中を、 痛感。 他人事ではない、2人の物語。 身に覚えあり。 もし、わたしがこの本のキャッチコピーを書くなら、 【人生が交差するヒリヒリストーリー】
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最近、はじめての地上波ドラマでめちゃくちゃ話題になった若手俳優。映画界ではファンが多く、以前から評価が高かった。世界がこの俳優に気づいてしまったとSNSで話題に。これで一気にメジャーに!って思ってたけど、もう地上波ドラマにでないかも発言。そんな俳優、若葉竜也さんを思い浮かんだ作品...
最近、はじめての地上波ドラマでめちゃくちゃ話題になった若手俳優。映画界ではファンが多く、以前から評価が高かった。世界がこの俳優に気づいてしまったとSNSで話題に。これで一気にメジャーに!って思ってたけど、もう地上波ドラマにでないかも発言。そんな俳優、若葉竜也さんを思い浮かんだ作品でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画監督とYouTuberをメインに取り扱ったストーリーで、とても面白かったです。色々な価値観や考え方があって、どっちが良い悪いでもないし、中間のいいとこ取りもある。時期によっても変わるし、あることでは映画監督のようなこだわり派でも、別のことではYouTuberのような気軽さを求めてたりもする。最終的に良し悪しの判断はできない。なので、相手の悪いところを気にするよりも自分の良いところを磨けという内容で、前向きに終わるのがよかったです。
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映画やYouTubeと言った映像の世界を題材に「大切なものは何か」を探るをなかなか意味深な物語です。 中盤あたり、主人公との会話のなかで先輩スタッフに、尊敬する映画監督作品について「(答えを提示するのではなく)例えば自分にとって大切なものは何だろうといった問みたいなものが頭に残る...
映画やYouTubeと言った映像の世界を題材に「大切なものは何か」を探るをなかなか意味深な物語です。 中盤あたり、主人公との会話のなかで先輩スタッフに、尊敬する映画監督作品について「(答えを提示するのではなく)例えば自分にとって大切なものは何だろうといった問みたいなものが頭に残る」と言ったことを語らせます。この作品自身もそうです。細部まで拘り抜いて作られるけれど敷居が高く観客が減っていく映画と、ユーザーの要望や時流に素早く対応でき、プロとアマチュアの境界線が消え、誰でもクリエーターになれるが後には残らないYouTube。右から左から、時には背面から、哲学的ともいえる問いが繰り返される。次第に視点は絞られては行くものの安易に結論は出さない。おそらく意図的に読者に預けられる。 もう一つ、世の中のキーワード、例えばLGBTやSDGsといったものを作品の中で安易に取り使う事に対する批判めいた文章もある。 「本当に価値あるものとは何か」という事を色々考えさせられた読み応えのる小説でした。 ただね~なんだか良く分かんない比喩、例えば混ぜる前のコンクリートのような煮え切らない表情」なんてのが、次々に出てくるのには参りました。 『スター』というタイトルに違和感を持つ人も多いようです。出版社の紹介文には「新時代の「スター」は誰だ。」とありますが、私には★5つの「星」を示すスターだと思いました。
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誰でも発信できる時代の、映画監督を目指す若者2人の話。細部に宿るものを信じて精進するものの、先にネットの中で世に出た一方に、迷い焦る。。。古い価値、新しい価値、無料と有料、質と量、、はじめはなんとなくわかっていたけど、最後は辿り着く先もなんだか曖昧なお話。でも、いろんな言葉の使い...
誰でも発信できる時代の、映画監督を目指す若者2人の話。細部に宿るものを信じて精進するものの、先にネットの中で世に出た一方に、迷い焦る。。。古い価値、新しい価値、無料と有料、質と量、、はじめはなんとなくわかっていたけど、最後は辿り着く先もなんだか曖昧なお話。でも、いろんな言葉の使い方がさすがだなぁ、と思わされた。若者たちよ、頑張れ!!
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みんなそれぞれのこだわりを持って頑張っているし、それら全てを肯定してくれるような作品でした。時代によって変化はあるけど、自分が心から良いと思えるものを提供していくことが大切なのだと感じました。
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なんとなく感じてはいるけど、言語化できないような感覚を、様々な立場と角度からこういうことでしょ?と語ってもらえるような、そんな物語。 主人公の二人が、掴んだようで掴めない何かに翻弄されながら、この時代にエンターテイメントで生きるということはどういうことなのか考え抜く姿勢が良かった...
なんとなく感じてはいるけど、言語化できないような感覚を、様々な立場と角度からこういうことでしょ?と語ってもらえるような、そんな物語。 主人公の二人が、掴んだようで掴めない何かに翻弄されながら、この時代にエンターテイメントで生きるということはどういうことなのか考え抜く姿勢が良かった。後半は思考の濁流を浴びて少し疲れたものの、二人のこの先を少しだけ覗かせるような終わり方も好き。
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