スター の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ナイス作品すぎる。 本気でやる、突き詰める。 →プロになるからお金をもらえる という概念からのシフトが起きている現在をよく表している。 その中で最後のエンディングで、 千紗からの完全食の話によって、 全員が誰かの本気を蔑ろにしていることにハッとさせられる。 そして、自分がそのカテゴリーの外の人に見られて恥ずかしくないもの、自信を持てるものを作るという最高にすっきりとする終わり 自分も自分の納得を大切にしようと思う。
Posted by
何かを創作している人とか、何かを極めている人には刺さるんだろうなあ 何事に対してもピラミッドの真ん中の方でふらふらしている自分には高次元な気がしてちょっと置いて行かれた気持ちになった まあ言いたいことはわかったけど… 彼氏彼女、このかんじで大丈夫なのか?と思ったけどあの二人だ...
何かを創作している人とか、何かを極めている人には刺さるんだろうなあ 何事に対してもピラミッドの真ん中の方でふらふらしている自分には高次元な気がしてちょっと置いて行かれた気持ちになった まあ言いたいことはわかったけど… 彼氏彼女、このかんじで大丈夫なのか?と思ったけどあの二人だから付き合えてるんだな 仕事に対しての価値観、めちゃくちゃ大事だね
Posted by
正欲が秀逸だったので、作家10周年記念で書いたもうひとつの方も読んでみようと。 最初こそ二人の青年を交互に描いた青春ものでもあるが 後半になるにつれ、作者の云いたい事、思い付いたことに溢れすぎて、その想いを受け止めきれないところも。 年取ったってことかなぁ。 [図書館·11月14...
正欲が秀逸だったので、作家10周年記念で書いたもうひとつの方も読んでみようと。 最初こそ二人の青年を交互に描いた青春ものでもあるが 後半になるにつれ、作者の云いたい事、思い付いたことに溢れすぎて、その想いを受け止めきれないところも。 年取ったってことかなぁ。 [図書館·11月14日読了]
Posted by
手軽にコンテンツが発信されるようになり、人々は待つことができなくなったという所が確かにと印象に残った。
Posted by
感覚で撮りたい映像を撮る鉱と、細部まで考え尽くして撮る尚吾。2人は映画サークルで出会い、共同で監督をした作品で賞をとる。どちらが先に有名監督になれるか、そんなことを話しながら大学卒業した2人。尚吾は映画界巨匠の監督に弟子入りし、鉱は紆余曲折ありYouTube動画の撮影、編集に携...
感覚で撮りたい映像を撮る鉱と、細部まで考え尽くして撮る尚吾。2人は映画サークルで出会い、共同で監督をした作品で賞をとる。どちらが先に有名監督になれるか、そんなことを話しながら大学卒業した2人。尚吾は映画界巨匠の監督に弟子入りし、鉱は紆余曲折ありYouTube動画の撮影、編集に携わる。そんな2人のエピソードが交互に描かれ少しずつ交わる作品。 本書で心に残った2点について以下に示す。 1点目は「問いを与える作品、答えを与える作品」という表現である。最近では自分の意見を明確に示す、「答えを与える」作品が人気であるようなきがする。ただ、朝井リョウの作品は「問いを与える」ことが多く、深く考えさせられる。答えを与えてくれる偉大な人物の本だけではなく、問いを与えて考えさせてくれる人の作品も読まなければならないと感じた。 2点目は「価値観においては、大は小を兼ねるということは無い。ピラミッドの上に居ると思っても、実際はそれは点であり、三角形を、包括しておらず様々な点の集合体である」というメッセージ。本はYouTubeより優れている。勉学はゲームより優れている。こういった意識は自分の中にどこかある。しかし実際には、価値観に上も下もなく、それらは人それぞれなのである。その人に合わせた価値観を肯定し、見下さないことが重要である。また与える側になる際には、その人の価値観を見極め、求めるものを的確に与えることが重要である。
Posted by
それぞれの分野でそれぞれの価値があるので横並びで比較するのは意味がないという話。 受け手がどう感じるか、他人がどう思うかで比較する意味はない。それぞれの求めているモノが違うのだから。受け手の評価で自分を図る意味はない。 自分がその結果、行動のアウトプットに胸を張っていられるか?そ...
それぞれの分野でそれぞれの価値があるので横並びで比較するのは意味がないという話。 受け手がどう感じるか、他人がどう思うかで比較する意味はない。それぞれの求めているモノが違うのだから。受け手の評価で自分を図る意味はない。 自分がその結果、行動のアウトプットに胸を張っていられるか?それだけ。
Posted by
尊敬する人に会って そんな人がいてくれる職場で働きたいと思った 自分の仕事について討論できることも羨ましい 違うというわけではなく、客観的に自分の状況を話してくれる恋人(自分に近い人)がいることはすごく強いだろうな
Posted by
価値観の多様化で、比べられないそれぞれのステージがあり、それぞれのルールがある世界。 誰にも判断できない、判断する資格もない。 誰かがしている悪い事より、自分がしている良いところを言えるようにする。 つまりは「心」に嘘が無いか?が大事なんですね。自分を見つめ直した。
Posted by
学生時代有名な映画賞を受賞した尚吾と絋。細部にこだわりどんなに時間がかかっても質を求める尚吾。 感覚で撮りたいものを撮る絋。 映画監督の元で監督補助として学ぶ尚吾。YouTuberの編集として自分の作品を発表し、一躍有名になる絋。 クローズドな場所でお金を貰って公開するからこそな...
学生時代有名な映画賞を受賞した尚吾と絋。細部にこだわりどんなに時間がかかっても質を求める尚吾。 感覚で撮りたいものを撮る絋。 映画監督の元で監督補助として学ぶ尚吾。YouTuberの編集として自分の作品を発表し、一躍有名になる絋。 クローズドな場所でお金を貰って公開するからこそなかなか広まっていかない映画。 オープンな場所で無料で公開するからあっという間にバズるが、ただただ流れていってしまうYouTube。 そのいいとこどりをしたというオンラインサロン。 本当に現代の問題?というか、現代のものづくりや価値観におけるモヤモヤした部分をモヤモヤさせつつも朝井さんなりの解釈を見せてくれる作品。とても考えさせられた。誰でも発信できる時代にどう生きていくのか。絶対的な価値観なんてない。全てが島化していっているのはその通りだと思う。現代人の価値観を揺さぶる一冊。 尚吾の所属する映画チームの浅沼さんの「問いより答えを持っている人のほうが、どうしても状態が整って見える。中身より状態を整えた方が手っ取り早くリターンを得られる」という考えにうわー、そうだなあ、そうだよなあってなった。日々、隙間時間を埋めるためにSNSやYouTubeを使い、そこにクオリティなんて求めてなくて、でもそれが作品として利益を生み出していて。 作品の中身より誰がやっているか、誰が撮っているかという状態が求められるようになって。 四方八方にあなたは生きづらくないですよって多様性を打ち出して。この作品で言ってるように「色んな尖りが受け入れらるのが『多様性』で、1つの作品で多様性を伝えようなんて到底無理なのに。 現代を反映している書き手。 「桐島部活やめるってよ」を読んだときも、高校生でこの作品に出会えてよかったなと思ったけど、「スター」もYouTubeもYouTuberも当たり前になり、状態が整っている人間が求められる時代に出会えてよかったなあと思える。
Posted by
大作だなあ。ずっしり重みがある。 最近、映像関係の仕事をしてるから、自分に引き付けて色々考えてしまうこともあったり。また時間ある時とか心に余裕あるときにじっくり読み返したい。 映像の話だし、映画化してくれないかなー。
Posted by