スター の商品レビュー
どんな世界にいたって、悪い遺伝子に巻き込まれないことが大切…一番怖いのは、知らないうちに悪い遺伝子に触れることで、自分も生まれ変わってしまうこと/神は細部に宿る/人を素直にさせるのは年齢や肩書ではなく尊敬の気持ち/待つ。ただそれだけのことが俺たちは、どんどん下手になっている
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今では当たり前のように誰でも動画を投稿したり、観たりできる時代。それでいて動画をきっかけで人生が変わってしまうこともある。映画館が減っていく現状、代わりにYouTubeやアマプラなど映画館に行かなくても何処でも映像が観れる。今の時代に読むべき小説でした
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メモしたくなるセリフがたくさんあって、心の中で思ってた、自分でも気づかない気持ちを言語化してくれている感じがした。 ちょっとずれてしまうかもしれないけど、 最近の映画がものすごくポリコレ重視なことが頭に浮かんだ。ディズニー映画とか特に顕著にポリコレ重視。もはや作品を作りたい、何...
メモしたくなるセリフがたくさんあって、心の中で思ってた、自分でも気づかない気持ちを言語化してくれている感じがした。 ちょっとずれてしまうかもしれないけど、 最近の映画がものすごくポリコレ重視なことが頭に浮かんだ。ディズニー映画とか特に顕著にポリコレ重視。もはや作品を作りたい、何かを伝えたいって言うより、「現代の問題をちゃんと見ている我々制作陣」を伝いたい感じがしてしまう。 私たちの見たいものではなくて、作ったら評価が上がりそうなものを、つくってるかんじ。
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映画監督を目指す尚吾と、 ユーチューブに動画を投稿する紘の視線、 交互に語られながら それぞれの苦悩や、 時代の変化などが描かれた作品。 これはどちらが良いとか優劣があるものではなくて 同じ個人でも気分によって 重厚な映画を見たり、気軽な動画をみたりするもので 価値は自分でしか...
映画監督を目指す尚吾と、 ユーチューブに動画を投稿する紘の視線、 交互に語られながら それぞれの苦悩や、 時代の変化などが描かれた作品。 これはどちらが良いとか優劣があるものではなくて 同じ個人でも気分によって 重厚な映画を見たり、気軽な動画をみたりするもので 価値は自分でしか決められないし、 人の判断したことを批判することもできないんだと思う。 それを朝井リョウさんの鋭い視線で物語にしていて考えさせられた。
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まごうことなき、朝井リョウ作品です。 作中では、誰もが心のどこかで思っているような類の、疑問や不満が異常に高い精度で言語化されていて、読んでいて頷きが止まりません。 自分を含め、最近の世の中は、良し悪しを決めたり、優劣を決めたり、上下を決めたり、有無を決めたり、しすぎているのかも...
まごうことなき、朝井リョウ作品です。 作中では、誰もが心のどこかで思っているような類の、疑問や不満が異常に高い精度で言語化されていて、読んでいて頷きが止まりません。 自分を含め、最近の世の中は、良し悪しを決めたり、優劣を決めたり、上下を決めたり、有無を決めたり、しすぎているのかもしれません。 価値観の押し付け合いで生まれる軋轢はそれぞれが理解し合うようなことはなく、対立を続けますが、その状態への生きづらさみたいな感情を覚えている人へぜひ読んでみてもらいたい作品です。 形式としては小説ですが、ストーリーの存在感は薄めなので、エンターテイメントとして読むにはオススメできません。 読みやすい自己啓発本のような感じですかね。
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対照的だと思っていた尚吾と絋。 それぞれの道を歩き始め、それぞれのパートで描かれていく。 悩みながら行き着いた先が、作り手と受け取り手の人の心。時代が変わって発信の仕方も変化したが、人の心を疎かにはできないというのは、今も昔も変わらない。 千紗の言葉が最後にうまくまとめる。 世...
対照的だと思っていた尚吾と絋。 それぞれの道を歩き始め、それぞれのパートで描かれていく。 悩みながら行き着いた先が、作り手と受け取り手の人の心。時代が変わって発信の仕方も変化したが、人の心を疎かにはできないというのは、今も昔も変わらない。 千紗の言葉が最後にうまくまとめる。 世の中どんどん細分化され、誰かにとっての質と価値は、もう、その人以外には判断できない。 誰かがしてることの悪いところよりも、自分がしていることの良いところを言えるようにしておこうかなって、思う。 他人と自分を比較することに意味なんかないし、ましてはネットで誹謗中傷することに自分の時間を浪費してはいけないと思う。
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わざわざ比べなくても これはこれ、あれはあれ、それぞれの魅力でいいじゃんと常々ぼんやり思ってたことが朝井さんのリアルな描写で言語化されてて、尚吾の頭のかたさとこうの柔軟な性格が際立ってるのもよかった
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わたしも映画、本、音楽、その他エンタメへまっったく同じことを感じている。いや、今はもうそのフェーズを終えたので、感じていた、が正確。 カルチャーが、ビジネス色に染まっていくことが本当に切なくてもはや最初から好きになることを拒んだり、見る目も磨かれて染まりそうなものがはなから分か...
わたしも映画、本、音楽、その他エンタメへまっったく同じことを感じている。いや、今はもうそのフェーズを終えたので、感じていた、が正確。 カルチャーが、ビジネス色に染まっていくことが本当に切なくてもはや最初から好きになることを拒んだり、見る目も磨かれて染まりそうなものがはなから分かるようになったり。 私は、著名人で言うところの中島健人くんや村上春樹さん、坂本裕二さんが大好きです。 彼らを好きな理由は、どんな事実も全部活用して味方につけているから。 カルチャーやエンタメ、そしてタレントもだが、成長したり有名になるには、企業やビジネス、関係各所の力も借りざるを得ない。 が、それに利用されるのではなく、活用するのが彼ら。 事実は変えられないけど、判断は変えられる。 全てを味方につけるものは、どこまでも遠くへ行けます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本の主人公は、2人の青年。 大学時代同級生だった2人は映画を共作し、その作品が高い評価を得る。 その後そのうちの1人Aはずっと憧れだった映画監督が所属する制作会社に就職し、もう1人Bは就職はせずYouTubeチャンネルの裏方として働く。 Aは映画にとことんこだわるが映画自体が今の時代あまり世に届きにくくなっているという現状、BはYouTubeチャンネルが再生数が多い人気なチャンネルになったが映像に対して追及することより 多くの動画をより多くの頻度で出すことを求められる世界に葛藤する。 お互いの世界の良いところ、悪いところが真逆な所が考えさせられた。 例えが多いのもこの著者の特徴なのかもしれない。
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新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した立原尚吾と大土井紘。 名監督・鐘ヶ江誠人への弟子入りをした尚吾とYouTubeでの発信と言う道を選んだ紘。 真逆の道を選んだ二人の心情が切々と描かれる。 「どっちが先に有名監督になるか、勝負だな」 丸野内支配人に言われたその一言は...
新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した立原尚吾と大土井紘。 名監督・鐘ヶ江誠人への弟子入りをした尚吾とYouTubeでの発信と言う道を選んだ紘。 真逆の道を選んだ二人の心情が切々と描かれる。 「どっちが先に有名監督になるか、勝負だな」 丸野内支配人に言われたその一言は嫌でも頭から離れないよね。 自分が選んだ道に自信を持っていても結果が出なければ相手を羨んだり見下したり負の感情で気持ちが揺れ動くのは当然。 二人の葛藤がリアルで刺さる言葉も随所に。 ただ盛り上がりに欠け、そこまで入り込めなかった。 次作の黒版に期待。
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