スター の商品レビュー
まさに現代を描いた作品。YouTubeが普及したことで人々は簡単に発信することができ、注目されれば有名にもなれる。YouTubeで報酬も得ることもできる。物語が尚吾と紘に展開されていくのが面白かった。尚吾の心情は少し共感できる部分があった。
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かつての映画は、名監督がいて、映画スターがいて、みんなでロードショーを楽しんだ。 時代と共に、小説や、テレビドラマや、コミックから映画化されて楽しむようになる。 それぞれの好みのスターがたくさん作られる。 また、スマホがあれば誰でもが動画を配信できるようになる。 そして、自分自身...
かつての映画は、名監督がいて、映画スターがいて、みんなでロードショーを楽しんだ。 時代と共に、小説や、テレビドラマや、コミックから映画化されて楽しむようになる。 それぞれの好みのスターがたくさん作られる。 また、スマホがあれば誰でもが動画を配信できるようになる。 そして、自分自身がスターになることもできるように。 「古き良き」も大切にしたいし、新しい事も楽しみたい。 ただ、最低のルールはいつでも必要だと思う。 暴露系で人を傷つけるようなYouTuberや、犯罪行為は絶対阻止して欲しい。 チャットGPTがこれからの時代、映画や動画配信にどう影響を与えるのだろう。 でも、大切なのはどんな時代でも作る人の心と、観る人の心が正しく感動できる事!
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面白かった。 YouTubeに関わるって、こういうことか、とか。 特にラストで、主人公たちが交わす会話のやり取りは、濃くて、読んでいて楽しかった。
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現代にクリエイティブな仕事をしている人たちにはすごく響きそうな内容だと思いました。 まさに監督の映画のように、正解のない問いの提供だなと...。 私はまず映像創作に全く興味なく、かなり疎い分野だったので中盤までは苦労したけど、終盤の畳み掛けは凄まじく、受け取り側はどのような姿勢で...
現代にクリエイティブな仕事をしている人たちにはすごく響きそうな内容だと思いました。 まさに監督の映画のように、正解のない問いの提供だなと...。 私はまず映像創作に全く興味なく、かなり疎い分野だったので中盤までは苦労したけど、終盤の畳み掛けは凄まじく、受け取り側はどのような姿勢で生きるのかという追及は心に響くものがありました。 千紗がレストランで尚吾に語りかけるシーンは胸が熱くなりました。 どんな仕事でも自分の倫理観や道徳心を問われるグレーな場面に遭遇することはあると思う。昔は同調圧力で仕方なくやっていたこともあったが、今は自分の倫理に反することは決してしないと決めている。 守れるものは自分のプライドだけだったとしても、それが最も大切な気がする。
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二人の才能ある若者、どちらが先に映画監督として有名になるか、”スター”になれるか…それぞれがもがき苦しみ成長していく物語。 元々学生時代にタッグを組み、ある賞を受賞し既に注目を浴びていた二人。 卒業を機に二人は別々の道に進む。一人は憧れでもある映画監督の元で監督補助として働き始め...
二人の才能ある若者、どちらが先に映画監督として有名になるか、”スター”になれるか…それぞれがもがき苦しみ成長していく物語。 元々学生時代にタッグを組み、ある賞を受賞し既に注目を浴びていた二人。 卒業を機に二人は別々の道に進む。一人は憧れでもある映画監督の元で監督補助として働き始め、方や一方はあるyoutubeチャンネルの制作を請け負い仕事を始める。 今の時代や働き方を良く反映していて、非常にリアリティがある。 昔は何かを極めようと思ったら、本物と言われる場所で修行をして、下積みをこれでもかと重ねてやっと世に出て…という道しかなかった。しかし今は違う。一言Googleの検索窓にキーワードを入れれば、ある程度の答えが見つかってしまう時代。今回の映像制作にしても、今や普通の一般人でも好き勝手に動画を作り、ちょちょっと編集をしてボタン一つで全世界に配信できる世の中になった。 その道を極めようとしたときにどちらの道が正しいかはわからない。でもそれぞれにハードルはあって楽な道などない。 結局、最後に信じられるものは自分が過ごしてきた時間であり経験しかない。その最後に信じられるものを自分の中でしっかりと持っていれば、どんな形であれ自分の満足いく結果が得られるのだと思う。 そして、これだけの選択肢がある今の世の中で、人といちいち比べててもしょうがないなと改めて思った。 人と比べるとどうしてもそこに嫉妬や人を卑下する気持ちが生まれ、自分の心が乱れてしまう。 自分がいない空間に対して「それは違う」「それはおかしい」と指摘する資格は誰にもない。そんなことで守れるものは自分のプライドだけ。 いやぁ痛烈に自分の中に刺さりました。わかっちゃいるんですけどね、生きるって難しい。。 基本、朝井リョウの本にハズレ無しですね。世代が近いこともあるのか本当に毎回楽しく、いろいろと考えさせられます。 これからも楽しく読ませていただきます。
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才能ある若者の成長物語とも受け取ることができるが、終盤の展開がハッピーエンドなのかバッドエンドなのか考えさせられる。 序盤で物語と関係ないところでいくつか違和感を抱きストーリーに入り込めなかった。
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エンターテインメントが画一的では無く、多種多様になった世界で、何を良しと考えるか、自分の信念をどこに置くか考えさせる作品だった。 日常的にエンタメを享受できる場所が地上波TVに限られてる時代はテレビを観ることに何の抵抗感も持たなかったが、今は1日の過ごし方の選択を求められる。自分...
エンターテインメントが画一的では無く、多種多様になった世界で、何を良しと考えるか、自分の信念をどこに置くか考えさせる作品だった。 日常的にエンタメを享受できる場所が地上波TVに限られてる時代はテレビを観ることに何の抵抗感も持たなかったが、今は1日の過ごし方の選択を求められる。自分は何がしたいのか考え、それに見合ったエンタメを選択していく。今と昔では生き方が変わったと思った。
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どんな世界にいたって、悪い遺伝子に巻き込まれないことが大切…一番怖いのは、知らないうちに悪い遺伝子に触れることで、自分も生まれ変わってしまうこと/神は細部に宿る/人を素直にさせるのは年齢や肩書ではなく尊敬の気持ち/待つ。ただそれだけのことが俺たちは、どんどん下手になっている
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今では当たり前のように誰でも動画を投稿したり、観たりできる時代。それでいて動画をきっかけで人生が変わってしまうこともある。映画館が減っていく現状、代わりにYouTubeやアマプラなど映画館に行かなくても何処でも映像が観れる。今の時代に読むべき小説でした
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メモしたくなるセリフがたくさんあって、心の中で思ってた、自分でも気づかない気持ちを言語化してくれている感じがした。 ちょっとずれてしまうかもしれないけど、 最近の映画がものすごくポリコレ重視なことが頭に浮かんだ。ディズニー映画とか特に顕著にポリコレ重視。もはや作品を作りたい、何...
メモしたくなるセリフがたくさんあって、心の中で思ってた、自分でも気づかない気持ちを言語化してくれている感じがした。 ちょっとずれてしまうかもしれないけど、 最近の映画がものすごくポリコレ重視なことが頭に浮かんだ。ディズニー映画とか特に顕著にポリコレ重視。もはや作品を作りたい、何かを伝えたいって言うより、「現代の問題をちゃんと見ている我々制作陣」を伝いたい感じがしてしまう。 私たちの見たいものではなくて、作ったら評価が上がりそうなものを、つくってるかんじ。
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