とわの庭 の商品レビュー
盲目の娘を置いて逃げた母。地下には兄が埋まっている。 そんななかよくぞ立ち直ったというか。不気味すぎるくらい前向きなよそよそしさのある話だった。 結局ローズマリーはなんなんだ。人形なのかな?
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初めは なんで?どうして? って思うこと多々ありましたが 後半はすごくグッと前向きになれる本。 もし自分が主人公と同じ立場だったら ここまで前向きになれるかな? 母親のこと許せるかな?とか考えてしまいました。
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色々な気持ちが湧いてきて忘れられない、優しい気持ちになれる物語。 最初は、一心に母の愛情を受けて育った子どもの話かと思った。しかし、母が働きに出ることをきっかけに、徐々にそれが崩れてくる。 それでも、とわは母親を信じて、ひたむきに母を愛し、また幸せな時間が過ごせることをひたすら待...
色々な気持ちが湧いてきて忘れられない、優しい気持ちになれる物語。 最初は、一心に母の愛情を受けて育った子どもの話かと思った。しかし、母が働きに出ることをきっかけに、徐々にそれが崩れてくる。 それでも、とわは母親を信じて、ひたむきに母を愛し、また幸せな時間が過ごせることをひたすら待つが、残酷にもそれは裏切られる。 帰らない母を何年も孤独に待ち続けるが、もう帰ってこないことをそ受け入れて自分自身で一歩を踏み出す勇気。 その勇気があって、声をかけてくれた周りの人の救いがあって、やっととわ自身の人生が動き出す。 季節の移り変わりによって変わる空気の匂い、木々の発する香り、虫の動き、ピアノの音、鳥の声。本来は、そういう繊細な変化で時間を感じ取るものなのかもしれない。 辛くて暗い時間に浸らず、安心するもの、希望やきらきらした感覚や周りの人の優しさや思いを受け止めて、できたことに喜び、毎日を過ごすとわの生き方に心を洗われる。 写真館のおじいちゃんがいてくれて、昔のとわとお母さんのことにを覚えてくれてた人がいて、子ども時代の貴重な時間を知れたことが本当によかった。 読み終わった後に、色々考えさせられた。
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ツバキ文具店を描いた小川糸さんの作品。 純粋無垢なまだ何色にも染まっていない主人公が よいも悪いも いろんな色を携えてしなやかに生きていく 真っ直ぐな物語だと思った。 最初、あまりの純粋さというか、 世界がどんどんと狭まっていく 命の炎が消えかかっていく不条理が描かれてい...
ツバキ文具店を描いた小川糸さんの作品。 純粋無垢なまだ何色にも染まっていない主人公が よいも悪いも いろんな色を携えてしなやかに生きていく 真っ直ぐな物語だと思った。 最初、あまりの純粋さというか、 世界がどんどんと狭まっていく 命の炎が消えかかっていく不条理が描かれていて 胸が苦しくなった。 だけど、 主人公が過酷な人生を生きていくための 糧は幼少期に ちゃんと育まれていたんだと感じられる 素晴らしい物語だった。 目が見えない人の話だったんだけれど 白杖は目が見えない人の 1割程度しか使っていないということに びっくりした。 知らなかった。。。 目が見えないからこその、 感じ方が言葉の節々に現れていて 本なのに、活字なのに 季節の移ろいを主人公と一緒に楽しめたり 友達との出会い、 恋 ヒトとの距離が 縮まっていくときのわくわくと ちょっとの不安のドキドキの心模様とか もうとても共感がいっぱいだった! 前半部分は 目には見えないけれど、 土の中で根っこを伸ばしていく物語 そして、その根が伸びたからこそ 後半 とわの庭にたくさんの花や鳥たちが 生きる喜びを歌っているのだと思った 芽吹く命のきらめきを感じられる 素敵な一冊だった お庭の描写が美しいの✨ 芽吹く今の季節にぴったりの本! そして、いつしか 主人公が ハーレーに乗れていること アフリカのサバンナで大自然を感じていること を夢を、共に見たくなる、信じたくなる 物語だったと思う。 人はどこからでも這い上がれるだろうし 人は何にでもきっとなれる。 狭い範囲で想像してないで こうやって思考の外へ連れ出してくれる 素晴らしい物語だった!
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特異、独特、異質…十和子の育った環境を何と表現したら良いか 匂いや音を通して繊細な心の動きを感じた 生きることの素晴らしさ、この世の中の楽しさを教えてくれた
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世の中には、生きること自体が辛いと感じる人がいる。その一方で、どんな不遇な人生であっても、生きていることそのものが楽しいと言う人もいる。本編の主人公、とわ(十和子)は後者である。 とわは盲目だ。人は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という五感によって外界から情報を得ているが、そのうち...
世の中には、生きること自体が辛いと感じる人がいる。その一方で、どんな不遇な人生であっても、生きていることそのものが楽しいと言う人もいる。本編の主人公、とわ(十和子)は後者である。 とわは盲目だ。人は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という五感によって外界から情報を得ているが、そのうち実に87%は視覚から得られるものだという。視覚を失うことが、いかに大きなダメージであるかが分かる。 そんなとわのために、母親は庭に香りのする木を植えた。その庭が、とわに安らぎを与えてくれるのである。 香りのする木は、私も好きだ。だから我が家の庭にも、 沈丁花、ハゴロモジャスミン、クチナシ、金木犀 を植えている。 庭の主役である薔薇も、香りの良さには定評がある。ほかにも、ラベンダー、レモンバーム、ローズマリー などが、爽やかな香りを運んでくれる。 ――おっと、話が横道に逸れてしまった。テーマは私の庭ではなく、とわの庭であった。 盲目ではあるが、母の愛情に包まれて過ごした少女時代。そこには、いかにも 小川糸 らしい、やわらかな世界が広がっている。 しかし、その世界はある日突然崩れる。母が、とわを残して家を出て行ってしまうのだ。 それから十五年後、とわは発見され、十和子として新しい人生を歩み始める。そこには母への恨みつらみは微塵もない。ただ、生きていることそのものを喜びとする十和子の生来の資質が、静かに花開いていくのである。 それは努力して身につくものではない。おそらく、生まれながらに備わったものなのだろう。 生きる意味とは、哲学のように理屈で考えるものではなく、もっと肌感覚的なもの――その人のまわりに漂う雰囲気のようなものなのかもしれない。 考えさせられる作品であった
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閉ざされた環境で母に依存して育ったとわの姿は、読んでいて胸が締めつけられるようでした。ジョイと出会うまでの時間は暗闇の中にいるようで、その孤独と息苦しさが強く伝わってきました。しかし物語が進むにつれ、とわは少しずつ他者と関わり、自分の世界を広げていきます。目が見えないとわは匂いで...
閉ざされた環境で母に依存して育ったとわの姿は、読んでいて胸が締めつけられるようでした。ジョイと出会うまでの時間は暗闇の中にいるようで、その孤独と息苦しさが強く伝わってきました。しかし物語が進むにつれ、とわは少しずつ他者と関わり、自分の世界を広げていきます。目が見えないとわは匂いで世界を感じ取り、その重なりの中から人や場所の輪郭を描いていきます。 とわは目が見えませんが、それでも世界を美しいと感じることができます。むしろ匂いや気配を通して、私たちが見過ごしてしまう細やかな美しさに気づいています。だからこそ、この世界に潜む美しいものをもっと知りたいという思いが芽生えていきます。その姿からは、限界よりも可能性を見つめる強さが伝わってきました。 困難を抱えているからといって不幸だと決められるものではなく、その中で光を探し続ける心こそが人生を豊かにするのだと感じました。違いを抱えたままでも世界は確かに美しく、それぞれにしか感じ取れない輝きがあります。その静かで希望に満ちた光が、この物語全体をやさしく照らしていると感じました。
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ほっこり系の物語を書く作家さんというイメージだったから、ほのぼの系と疑わずに読んだ。 割と序盤から不穏な空気で苦しくてたまらなかったけど、中盤以降はどんどん鮮やかに温かくなって終盤はジーンと泣きそうになった。 好きな表現がたくさんあって、他の作品も読みたいと思った。
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長編だけど、すごく良かった。 ゆっくりゆっくり、寝る前に大事に読んだ。 永遠(十和子)の人生が描かれている。 お母さんとの関係や、お庭の植物たち、ボランティアの男の子や周りの人たち… みんなみんな永遠ちゃんに大事なことを教えてくれている。 それが何かは、読む人によって感じ方が違う...
長編だけど、すごく良かった。 ゆっくりゆっくり、寝る前に大事に読んだ。 永遠(十和子)の人生が描かれている。 お母さんとの関係や、お庭の植物たち、ボランティアの男の子や周りの人たち… みんなみんな永遠ちゃんに大事なことを教えてくれている。 それが何かは、読む人によって感じ方が違うのかなと思った。 私自身にも、新しい世界をたくさん見せてくれた本だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
衝撃の展開で先が気になって仕方なかった。乗り越え続けた十和子、偉い!ハッピーエンドの展開が想像できなかったけど、最終的に切り開いて力強く生きてる十和子とジョイに元気もらえた!
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