汚れた手をそこで拭かない の商品レビュー
殺人の起きない日常ミステリーという感じでとても面白かった。いや実際には殺人の起きる話もあるけど、話の本質はそこじゃないのが新鮮で面白かった。短編集は読後の余韻があっていいですね。嫌な気分の余韻ですけど、それがいい。
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凄く嫌~な後味を残す短編5話。 誰でもミスをした時に隠して誤魔化したくなるもの。ミスを隠した事で泥沼化していくような話。 日常で病んでない時に読むのをオススメします。 全くよくない話なんだけど、じわじわ残る後味が癖になる、イヤミスが好きな人向け。 短編なので、さくさく読める。...
凄く嫌~な後味を残す短編5話。 誰でもミスをした時に隠して誤魔化したくなるもの。ミスを隠した事で泥沼化していくような話。 日常で病んでない時に読むのをオススメします。 全くよくない話なんだけど、じわじわ残る後味が癖になる、イヤミスが好きな人向け。 短編なので、さくさく読める。 小川洋子さんワールドではないけど、独自の後味が残る、世界観があって面白かった。 ぜひ、別の作品も読んでみたい。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ●以下、大まかなあらすじ↓ 【ただ、運が悪かっただけ】 末期ガンの妻に語る過去の話。大工の見習いで工務店に勤めていた頃に、クレーマーのような嫌な客が自分のあるキッカケで亡くなってしまった。 【埋め合わせ】 小学校の教諭がうっかりプールの水流失。大きなミスをごまかそうと翻弄するが、他人のミスに漬け込まれてしまう。 【忘却】 隣の老人が熱中症で孤独死する。エアコンを付けずに寝ていたのが原因のようだが、誤配で受取り渡せずにいた電気代の督促状のせいで気付かなかったのではと考え始める。 【お蔵入り】 自身の監督した映画の俳優が薬物をやっていた。撮影は終わっており撮り直しはできない。俳優を言及するなか手違いで殺してしまうが、容疑者に上がってきたのは別人だった。 【ミモザ】 料理研究家の本出版、サイン会に現れたのは昔不倫をしていた時の元恋人。淡い思い出を思い返したのも束の間、お金をせびられ自身の生活を徐々に脅かしていく。
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短編集。どれもありそうな話でゾッとする。特に最後の『ミモザ』は気味が悪い。あと引く気持ち悪さだ。これ逃れられないやつ!?
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この本のキーワード「もうやめて」この本は救いようのないような嫌な話ばかりを集めた本です。後味は最悪なんですけど面白いです。人間の弱いところを知ることができます。でも、自分だったら良い結末にできる自信はないです。イヤミスが好きな人にはめっちゃおすすめできます!
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怖かった〜〜〜!! ほんタメという本を紹介するYouTubeで、MCのたくみさんが大好きな1冊。読んでみましたが、怖すぎる。ヒトコワというジャンルですかね。 ほんの少し間違った選択をしただけで、転がり落ちるように最悪の結末を迎える。 最初の話が素敵だったからこそ、最後の話はもう泣...
怖かった〜〜〜!! ほんタメという本を紹介するYouTubeで、MCのたくみさんが大好きな1冊。読んでみましたが、怖すぎる。ヒトコワというジャンルですかね。 ほんの少し間違った選択をしただけで、転がり落ちるように最悪の結末を迎える。 最初の話が素敵だったからこそ、最後の話はもう泣きながら読みました。頭が良いけど性格終わってる人間に目をつけられるともう終わりだなと思います。
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ほんの些細な保身や怠慢がきっかけで人間ここまで堕ちてしまうのか、の見本市。堕ちゆく先は紛れもなく地獄なんだけど、その堕ち様が何だか妙に心地良くて、夢中で読んでしまった。初芦沢央作品でしたが、他の作品も手当たり次第に読んでいこうと思います。
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読み進めるほどにタイトルが沁みる作品。 誰しもが抱えているであろう嘘や秘密を 誤魔化せないぞと言われてる気分になる。 そう文字にしたら余計後味が悪くなってくる感覚は 初体験かもしれない。
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どの話も、最後に「えー!」とか「うわーー」って言いたくなる話でした。特に「忘却」が一番よかったです。ほかの話は、結末が怖くて…一つの話が終わるたび、本を閉じて目をつむりたくなります。 芦沢先生の本にハズレはありません。
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5編のイヤミス短編集。 以下印象的だった作品。 「埋め合わせ」 プールの水を出しっぱなしにしてしまったことを隠蔽すために小細工を重ねる教師。つい最近同じような事件がニュースになってたのを見て、本当にこういうことあるんだなと思った。読んでいるうちに自分が追い詰められているような気...
5編のイヤミス短編集。 以下印象的だった作品。 「埋め合わせ」 プールの水を出しっぱなしにしてしまったことを隠蔽すために小細工を重ねる教師。つい最近同じような事件がニュースになってたのを見て、本当にこういうことあるんだなと思った。読んでいるうちに自分が追い詰められているような気持になり、胃がキリキリした。 「ミモザ」 料理研究家の女性が昔の不倫相手に金を貸したことから付きまとわれる。なかなかの後味の悪さ。付きまとってくる男も怖いが、夫も怖い。 「汚れた手をそこで拭かない」というタイトルの話は収録されていないけど、意味深なタイトル。汚れた手をそこで拭いても手は綺麗にならずに汚れが別の場所に広がるだけ、みたいな意味なのかな?読んだ人それぞれ色んな解釈があって面白い。汚れた手は綺麗に洗ってから拭きたいものです。
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単行分のタイトル『汚れた手をそこで拭かない』とは、短編集の中のひとつとして話が存在しているわけではない。短編5編の総括としての『汚れた手をそこで拭かない』なんです イヤミス…次世代イヤミスの女王…を狙っているのか?? どう転んでく?とハラハラしながら絶ッ対に良い方向には落ちて...
単行分のタイトル『汚れた手をそこで拭かない』とは、短編集の中のひとつとして話が存在しているわけではない。短編5編の総括としての『汚れた手をそこで拭かない』なんです イヤミス…次世代イヤミスの女王…を狙っているのか?? どう転んでく?とハラハラしながら絶ッ対に良い方向には落ちていかないことは分かっている 分かっているがどうしようとなくなって泣きたくなる、、すべてなかったことにしてしまいたい、帯の煽り文句がお見事でハラハラします「もうやめて」と思わずにはいられない 「ただ、運が悪かっただけ」 「埋め合わせ」 嘘に嘘を重ねざるを得なくする、なっていく状況、、もう抜け出せない蟻地獄 「忘却」 定年後の老夫婦の人生の選択に義両親を重ねてしまい少々ぞっとしました苦笑 車だけは残しておけば良かった、とかやはり家は手放さないほうが…とか そして認知症に進んでいく妻との生活が自分の両親世代のこととはいえ、他人事とは思えなかった 「お蔵入り」 これは途中から予想がつく、ついてしまう、思春期の女の子の気持ちが理解できるからでしょうか。時代が変わってきているかもしれませんが、分からない人には分からないかもしれませんね 「ミモザ」 会ってしまったバーで、夫はどんな人?と聞かれたときの優しい人エビソード、腐った食材を処分する際に食べておいたよってことにする優しさ。これ最後の夫の描写に繋がる伏線でしたね
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