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汚れた手をそこで拭かない の商品レビュー

3.7

242件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    89

  3. 3つ

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2024/02/26

どのお話しも引き込まれておもしろかったけど、何とも言えぬ後味の悪さが笑 特に「ミモザ」が1番ゾッとしました。 またこの方の他の本も読んでみたいなぁと思いました(^-^)

Posted byブクログ

2024/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イヤミスの騎手 面白かった!短編5話 『お蔵入り』撮影中の映画に懸けている映画監督 主演俳優に薬物スキャンダルがあると知り、旅館で殺害してしまう。出演アイドルの昔のロケ中にイヤな目にあった女子高校生の証言、それを取り下げに行くが、本当は階下であの現場の音を聞いていた… 以下、実感のあった部分 自分たちは職業柄見慣れているが、やはり芸能人というのはオーラがすごい。テレビ画面の中では冴えない印象でも、直に会うと一般人とは違うオーラの強さに圧倒されるものだ。 滅多に会えない存在だからこそ、一度でも直に会ったら「特別な芸能人」になる。その人の顔や名前を見るだけで、自分が会ったときの光景を思い出すようになり、テレビでは見られない 「本物」の姿を自分は目にしたことがあるという特別感を味わうために、さらにその人を応援するようになるのだ。 『ミモザ』元不倫相手の中年男が堕落して、成功している女性側に借金しにくる

Posted byブクログ

2024/02/08

全五編からなる短編集。 それぞれが独立したストーリーですが、共通のテーマを持ったタイトル通りのものでした。 リアルな人間関係を描きながらも、嘘や秘密が引き起こす結末の壮絶さに迫っています! 著者による細かい心理描写により引き込まれ、嘘や秘密の重さを感じさせてくれます。 さらに、そ...

全五編からなる短編集。 それぞれが独立したストーリーですが、共通のテーマを持ったタイトル通りのものでした。 リアルな人間関係を描きながらも、嘘や秘密が引き起こす結末の壮絶さに迫っています! 著者による細かい心理描写により引き込まれ、嘘や秘密の重さを感じさせてくれます。 さらに、それをごまかすことで、ますます深みにはまっていく主人公たちの姿から、現実の人間関係や道徳的な問題について考えさせられました。ストーリー展開にはスリルとドキドキ感があり、興味を引く作品。 特に「埋め合わせ」と「忘却」が印象に残りました☺️

Posted byブクログ

2024/02/03

誰もが日常に起こりえるヒヤリとした出来事の短編集。どの作品も水にインクを数滴垂らしたような、じわじわと広がる嫌な感情が残り、あと味の悪さが絶妙に描かれている。

Posted byブクログ

2024/01/14

ちょっとしたタイミングで言えなくなってしまったり、言わなきゃばれないかもって思ってしまうこと、過去にも実際あるけれど、それがエライ事になっちゃったお話5つ。 ハラハラ、ドキドキ、こわおもしろかった。

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2024/01/12

オール讀物2017-2020掲載の4短編+書き下ろしの短編集。日本推理作家協会賞などの候補作。ただ、運が悪かっただけ、埋め合わせ、忘却、お蔵入り、ミモザ。 ひと捻りじゃなくて、2~3捻りあって、想像の先にいくのはすごいです。でも、理解するまでちょっとむつかしいです。

Posted byブクログ

2024/01/10

面白かったです。一気読みしました。 どの短編も話の展開が上手です。オチもいい。 絡め取られて蝕まれて転落していく様子が上手く描写されています。

Posted byブクログ

2024/01/08

作者さんの世界観全開の短編集でした。 とにかくどの話も後味が悪いのに、決して読んだことを後悔することはなく、小さなささくれとして心の中にずっと残るような話ばかりでした。 罪をごまかそう、どうにかなるかもしれない、という登場人物たちの心情がとてもリアルで決して他人事ではないなぁと思...

作者さんの世界観全開の短編集でした。 とにかくどの話も後味が悪いのに、決して読んだことを後悔することはなく、小さなささくれとして心の中にずっと残るような話ばかりでした。 罪をごまかそう、どうにかなるかもしれない、という登場人物たちの心情がとてもリアルで決して他人事ではないなぁと思うシチュエーションばかりです。

Posted byブクログ

2024/01/07

我儘な顧客が亡くなった原因を自分にあると、心に楔を打ち続けた夫。 プールの水をうっかり流してしまった小学校教諭の偽装工作作戦 亡くなった隣人に関して、認知症の妻が忘れている事実を忘れさせたい夫。 お蔵入りにならないために事実を隠した映画監督たち。 元不倫相手に追い詰められる料理研...

我儘な顧客が亡くなった原因を自分にあると、心に楔を打ち続けた夫。 プールの水をうっかり流してしまった小学校教諭の偽装工作作戦 亡くなった隣人に関して、認知症の妻が忘れている事実を忘れさせたい夫。 お蔵入りにならないために事実を隠した映画監督たち。 元不倫相手に追い詰められる料理研究家。 どれもこれも、何かしらの秘密を抱え、それをひたむきに隠そうと手を打てば打つほど、アリ地獄の罠のように身動きが出来なくなっていく人々の話が半分。 そして、事実だと思っていたことが実は…というのが半分。 前者は後味の悪さが際立つ。 作品としてのではなく、出てくる人間たちの人間らしさが如実に著されているからこそのものだ。 勧善懲悪というのは、なかなか起こりづらく、人というのは本当に複雑だ。 そこが却って浮き彫りになるほど、ディティールに凝った作品でもある。 後者は逆に、思い込みと事実検証による考察で、 ずっと悩まされてきた人々の心が少し軽くなるという点において、 救いがあるような印象を受けた。 しかし、暗めだ。

Posted byブクログ

2024/01/06

どの話もリアルでありそう、とても読みやすいミステリ短編集。 プールの話、失態を即座に認められなくて、つい誤魔化しちゃったーーーその嘘が取り返しつかなくなる様子、よくわかる。 誰もが一度は経験ありそうな嘘、悪意はないんだけど、、ってやつ。 私が一番好きなのはラストのミモザ。 ゾワ...

どの話もリアルでありそう、とても読みやすいミステリ短編集。 プールの話、失態を即座に認められなくて、つい誤魔化しちゃったーーーその嘘が取り返しつかなくなる様子、よくわかる。 誰もが一度は経験ありそうな嘘、悪意はないんだけど、、ってやつ。 私が一番好きなのはラストのミモザ。 ゾワゾワして先が気になるし、この後どうなった? ただ帯に書かれた文章「元不倫相手を見返したい料理研究家」とは?ちょっと話がズレてる、そうではないと思うけど。これは誰が書いたのでしょう? まあ、それはともかく、とても面白かった。

Posted byブクログ