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推し、燃ゆ の商品レビュー

3.3

1905件のお客様レビュー

  1. 5つ

    220

  2. 4つ

    555

  3. 3つ

    689

  4. 2つ

    248

  5. 1つ

    71

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2024/03/19

作者の親世代なので、若い人の感性に触れたくて読んだ。 なかなかに読み辛かった。若くてエネルギーにあふれている。すごく練っている感じの文章に感じる。 主人公には共感できなかった。 若い作者なので、これから洗練されて行くのかな?それは楽しみに思う。 この本の内容とは別なのだけれ...

作者の親世代なので、若い人の感性に触れたくて読んだ。 なかなかに読み辛かった。若くてエネルギーにあふれている。すごく練っている感じの文章に感じる。 主人公には共感できなかった。 若い作者なので、これから洗練されて行くのかな?それは楽しみに思う。 この本の内容とは別なのだけれど、「推し」というのは良く理解できないし、そろそろ流行りもピークアウトするように思う。

Posted byブクログ

2024/03/15

自分にはない感覚なので。。なかなか興味深かったです。バイトで柔軟に動けなかったり、勉強が全くできなかったり。。でも、推しのことなら覚えられるのかと呆れてしまう。しまいには高校も辞めてしまうのを読んでて、何が可哀想かって親だよねと思う。推しよりも家族や友達を大事にして欲しい。。この...

自分にはない感覚なので。。なかなか興味深かったです。バイトで柔軟に動けなかったり、勉強が全くできなかったり。。でも、推しのことなら覚えられるのかと呆れてしまう。しまいには高校も辞めてしまうのを読んでて、何が可哀想かって親だよねと思う。推しよりも家族や友達を大事にして欲しい。。この主人公のその後が気になる。どーなるんだろう?ちゃんと働けるようになるのかな。。?芸能界を引退した推しを想い続けるのか、新しい推しを見つけるのかも気になる‼︎

Posted byブクログ

2024/03/14

自分には「推す」感覚が分からないから理解できないことも多かったけど誰かの中に入って擬似体験してる気分だった 推し活してる周りの友人を見てても一つの物や誰かを追い続けるその体力はすごいなと心からよく思う 主人公の、何かのきっかけで心が崩れていく感覚は少し理解できるかも

Posted byブクログ

2024/03/13

オタク言葉の「尊い」「しんどい」を上手く言語化したお話だった。 生きる意味全てが推しだった主人公の、ぐるぐるとした淀んだ表現が個人的には刺さった。

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2024/03/10

推し活する“病んだ”女の子の話。 中盤以降、非常におもしろくなった。 描写がリアルで、こちらのメンタルまで抉られそうな 主人公の感情、状況。 リアルの世界でも推しにのめり込んでしまう人は、 何かに依存せざるをえない環境下にあるのかも。 以前読んだ「コンビニ人間」を少し思い出...

推し活する“病んだ”女の子の話。 中盤以降、非常におもしろくなった。 描写がリアルで、こちらのメンタルまで抉られそうな 主人公の感情、状況。 リアルの世界でも推しにのめり込んでしまう人は、 何かに依存せざるをえない環境下にあるのかも。 以前読んだ「コンビニ人間」を少し思い出した。 主人公には報われてほしいな。生きていてほしい。

Posted byブクログ

2024/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分がオタク気質なので共感する部分もあったけど、読みながら「どうしてこんな風になってしまうの…」と転落していく様を見ていた感覚。 「コンビニ人間」読んでた時の感じに近かったので、流石どちらも芥川賞…通ずる部分があるなあ。 「携帯やテレビ画面には、あるいはステージと客席には、そのへだたりぶんの優しさがあると思う」という所には特に深く共感。 誰とでも繋がれる、繋がりたくなくても繋がれてしまう現代だからこそ、その距離が丁度良いことが、推し活が流行してる理由の一つなのかも。

Posted byブクログ

2024/04/06

************************************************ 自分の推しが炎上、転落。 ************************************************ 風景描写を無理矢理心理描写に落とし込む感じの 周りくどい表...

************************************************ 自分の推しが炎上、転落。 ************************************************ 風景描写を無理矢理心理描写に落とし込む感じの 周りくどい表現があまり好きではなかったけど、 これは「推し」活動のみに限った物語ではなく、 若者の生き方とか心の拠り所の在処とか、 社会に上手く適合出来ないが故の葛藤とか、 ただ単純な推し活の話としてしか捉えないのは違う と思いつつ、過剰で過激な表現は少々煽り過ぎで、 今時、を意識し過ぎてるようなところが、 好みではなかった、が、するりと読めた。 発達障害の子の話、とするのはかなり粗雑だが、 正直、それ以上でもそれ以下でもない気もする。 推しがいないから共感出来ず、のみではなく、 人生の指針とか核や軸などがない人にとって、 いつ堕ちるか分からない不安はあるだろうし、 他人事ではないな、と思えた。 ここまで深い闇ではなくとも。

Posted byブクログ

2024/03/06

現実に推しが居ない私にとっては、推しの存在の凄さを感じた一冊です。 推しが居ると、推しに会う為に上手くいかないバイトも頑張れるし、推しが居るから生きていける。 ちょっと苦しい部分が多めのお話ですが、面白かったです。イマドキのお話だなぁと思いました。

Posted byブクログ

2024/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せにぐちゃぐちゃ苦しんでばかりいる。だけど推しを推すことがあたしの生活の中心で、絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな』 ずっと気になっていた作品。 昨年末から今年にかけて、推しが2人も燃えたので読んだ。 まず想定が完璧すぎる。 ピンクのカバーに青色の中身。まさに「推し、燃ゆ」の物語そのもの。 青色は主人公・あかりが推しているアイドル、真幸の担当カラー。 書影の女性は糸で吊るされてがんじがらめになっており、耳と繋がっているイヤホンの線は青色。ダイスケリチャードさんの作品らしいが、現在活動休止中とのことで復帰を心待ちにしている。もっと絵をみたい。 そして本文。 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」と、めちゃくちゃ完璧でワクワクする始まり。 主人公・あかりはアイドルグループ「まざま座」の真幸にバイト代のほとんどをつぎ込み、熱烈に推している。 真幸はファンを殴ったことで批判に晒されることになるが、それでもあかりは変わらず推し続ける。と言っても、物理的になにか行動に移すわけではなく、ただただ推しの言葉を信じ、曲を聞き、過去のインタビューを見て、ブログを更新するだけ。推しを自分なりに解釈しているあかりのブログは知名度があり、顔も本名も知らない推し活仲間からたくさんのコメントが書き込まれる。 推しは自分を支える「背骨」であるのだ。 もともと家族関係や勉強ができないことで生きづらさを抱えていたあかり。しだいに精神状態・健康状態は悪化し、家族との間の亀裂も広がる。やがて進級できないことが決まると高校を中退し、生活のすべてを推しに捧げるようになる。 そんな中で推しの口から衝撃の告知をされ、あかりは進むべき針路を見失いかけるが……。 というあらすじ。かなり想像と違い、ヘビーな物語だった。 なぜ推しがファンを殴ったのかは最後まで明かされず、一人称で書かれているので本当にファンを殴ったのか、実は彼女なのかもわからなかったけれど、それこそが『推し、燃ゆ』が安っぽい物語にならなかった理由なのかもと考えた。 最後の、「推しは人になった」と、背骨がなくなったあとの綿棒のくだりはグッときた。あかりは推しを推しまくっているのに、家族にさえも推して(味方して)もらえない。 ここからは個人的な感想。 ・文章はうますぎる。かなり感覚的で抽象的な表現も多々あって、でもわかる。その塩梅が素晴らしかった。 ・内容には共感はできなかった。それは全身全霊を賭けて、生活まで賭けて推しを推したことがないからかもしれない。 ・僕は推しが決まって同性だし、生活の全てを賭けて推しているわけではないし、主人公のようにどうしたら良いかわからなくなりただ見守る気持ちより、エンタメを奪われての怒りの方が大きい。なんならアンガーマネジメントのやり方を求めて読んでしまった。 ・意外と主人公が客観的に自分を観察していて、もっと主観的に暴走してしまうことに期待してしまっていた。 ・食傷気味である「生きづらさ」がテーマの一つだった。生きづらいが故に推しを推すことで自分を保っていたが、高校生の設定だからできることだと思ってしまった。 ・真幸も芸能界に対して生きづらさを抱えているのは良かった。 ・主人公が「生きづらさ」を抱えていない「推し、燃ゆ」を読みたかった。 最終的には一人称に関して前々から思っていることが再燃した。 一人称は誰が書いているのか問題。 まず、一人称「私、僕」、この本では「あたし」を目線に設定し、文章を書いている(もしくは喋っている)以上、主人公はこの本文の文章力を持っているとみなすのが自然だ。 そこで 一種の学習障害を抱えているあかりが地の文を書いている場合、文章がうますぎてもっと勉強できるやろこの子、という疑問が出てきてしまう。 あかりが喋っている場合としても同様。 そんなわけがないと思ってしまう。 そこで 作者(小説家)が書いていることを前提とした場合、それでもあかりのブログはあかりが書いているわけで、文章が上手くて、もっとちゃんと生活してそう、と考えてしまった。 結論、学習障害の設定は邪魔だったというか、無理があったように感じた。 ————紹介(公式より)———— 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」。高校生のあかりは、アイドル上野真幸を解釈することに心血を注ぎ、学校も家族もバイトもうまくいかない毎日をなんとか生きている。そんなある日、推しが炎上しー。第164回芥川賞受賞のベストセラー。時代を映す永遠の青春文学。2021年本屋大賞ノミネート。

Posted byブクログ

2024/03/04

この作品はターゲットがはっきりしていて、思春期の女性であることは間違いないだろう。 もしくは推しがいて精神が不安定である女子高生を追体験するための作品である。 ターゲット層からしてみれば、気持ちに寄り添うことができ、尚且つ推した結末が満足いくものでは無いことに気づくか、気づい...

この作品はターゲットがはっきりしていて、思春期の女性であることは間違いないだろう。 もしくは推しがいて精神が不安定である女子高生を追体験するための作品である。 ターゲット層からしてみれば、気持ちに寄り添うことができ、尚且つ推した結末が満足いくものでは無いことに気づくか、気づいても尚推しを追い求めるのか考えることができるのではないだろうか。 著者がほぼ同い年だと知って謎の親近感が湧いた。きっとこんな友達がいたなぁとか、自分に重ねて少しでも寄り添いたいと思ったのではないだろうか。 私も中高の頃は小さい世界で悩んでいたと今なら思える。だが、闇が小さくても深いのだ。それでも何か好きなことがあれば闇を照らす光はあるのだと、決して強い光では無いけれど暗い洞窟を照らす松明になるはずだ。

Posted byブクログ