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推し、燃ゆ の商品レビュー

3.3

1881件のお客様レビュー

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    213

  2. 4つ

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2021/01/23

この本を読むことで現代の"推し"という実体がわかりづらいものの一つの解釈が分かるのではないか。物や情報が溢れかえるがゆえの充足感が生まれにくい生きにくさというのを感じた。この閉塞感を打破するには生きる目的、没頭できるものが必要だ。それが彼女にとっての推しだった...

この本を読むことで現代の"推し"という実体がわかりづらいものの一つの解釈が分かるのではないか。物や情報が溢れかえるがゆえの充足感が生まれにくい生きにくさというのを感じた。この閉塞感を打破するには生きる目的、没頭できるものが必要だ。それが彼女にとっての推しだったのだ。これはSNSなどを原因とした今までとは違う推しの形なのではないか。大人達はアイドルというのは画面上の神々のような存在では我慢できないのでないだろうか。彼らはきっとアイドルを自分のものにしたい願望がある。それが現実へと近づいていくと成美のような推しの形がうまれる。彼女は能動的に推しになったのだと感じる。しかし、私は社会の隅に追い込まれた結果、推しという生き方を選ばざるを得なかったのではないか。ゆえに、彼女は身体を削りながらも、憑依していく。最後には"人"では無くなってしまう。 宇佐美先生の世界の見方というのが、秀逸な文から感じる。特にp76の「自分で自分を支配するのには気力がいる。〈中略〉何もしないでいることが何かをするよりつらいということが、あるのだと思う。」がお気に入りだ。

Posted byブクログ

2021/01/22

私も推しがいる一人として読んでいて考えさせられる部分が多かった。 今の時代頑張るための目標だったり活力が必要不可欠で、それが推しを応援することである人はとても多いと思う。自分の推しとの向き合い方や自分の心の整理の仕方を改めて見つめ直すきっかけになったように感じた。 合わせて、主人...

私も推しがいる一人として読んでいて考えさせられる部分が多かった。 今の時代頑張るための目標だったり活力が必要不可欠で、それが推しを応援することである人はとても多いと思う。自分の推しとの向き合い方や自分の心の整理の仕方を改めて見つめ直すきっかけになったように感じた。 合わせて、主人公の学校や家族、バイト先で感じるもやもやや鬱陶しさのようなものがしっかり言葉になっていて私も高校生のころに抱えていたよく分からないもやもやが思い出された。

Posted byブクログ

2021/01/22

推しがいる身として、共感する心情があった一方で、主人公の推しへの依存が見ていて心痛む場面もあった。 今の時代を象徴したようなテーマ。 推しの存在って、パワーでありながら、破滅へ導く凶器にもなりえるんだなぁ。 ▼印象的だったフレーズ ① 「推しは命にかかわるからね」 家族も友...

推しがいる身として、共感する心情があった一方で、主人公の推しへの依存が見ていて心痛む場面もあった。 今の時代を象徴したようなテーマ。 推しの存在って、パワーでありながら、破滅へ導く凶器にもなりえるんだなぁ。 ▼印象的だったフレーズ ① 「推しは命にかかわるからね」 家族も友人も先生達も、 近くにいて何も分かっちゃいない。 脳に、心に、肉体に、 私の「生」丸ごとに 推しは入り込んだのだ。 病める時も 健やかなる時も 推しを推す。 それ以外の人生は、余生なのだ。 もう、背骨なのだ。 ② 本当に愛くるしくて、あたしは胸の奥のほうからきつくしぼり上げられるような気がする。 ③ これ、分かるなぁ。だから移動時間って案外好き。 電車の座席に座っている人たちがどこか吞気で、のどかに映ることがあるけど、あれはきっと「移動している」っていう安心感に包まれてるからだと思う。自分から動かなくたって自分はちゃんと動いているっていう安堵、だから心やすらかに携帯いじったり、寝たり、できる。 ④ 逃げ恥でも似たようなセリフをみくりちゃんがしてたのを思い出した。かっこいい、はカッコ良くないと幻滅してしまうけれど、可愛いは、何があっても覆されることのない絶対服従。可愛いは正義。 守ってあげたくなる、切なくなるような「かわいい」は最強で、推しがこれから何をしてどうなっても消えることはないだろうと思う。

Posted byブクログ

2021/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

推しによって支えられ、推しによって生かされている人達にはきっと心に刺さりまくる作品なのだろう。 ある日自分の推しがファンを殴って炎上… そこからなんとか推しによって支えられることで、生きてきた不器用な主人公あかりの高校生活も上手く行かなくなる。 今でこそ『推し』と言う言葉が浸透している世の中だけど、推しと言う言葉がなかった昔もきっと誰かしら皆の心を支えてきた存在はあるはず。 直接関われなくても自分の支えとなる推しの存在。 その推しも1人の人間であるという事実。 永遠なんてものはない様にある日突然奪われてしまう支え。 もうどうにでもなれ、全部壊してやる。 と自暴自棄になったはずなのに、瞬時に自分の中で被害が少なく済む綿棒を選んで床に叩きつけたラスト。 それを這いつくばりながら拾う自分に、これが自分の生きていく姿なんだと気づく瞬間。 推しを支えていく事でしか夢中になって生きていく事が出来ないと思っていたあかりが、推しを失ったことからまた新たな自分の生き方に気づけたのだとしたら、 推しを失ったこと事にも意味があったかな? そんな風にも思う。

Posted byブクログ

2021/01/22

人間は何かに頼って、縋って、酔っていないと生きていけなくて、それは必ずしも「推し」という形のものではない。 それぞれの「推し」を失った時、どう生きるかを考える必要があるなと思った。

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2021/01/22

第164回・芥川賞の受賞作、直木賞とあわせて発表される以前より、 他の候補作とあわせて、書店で平積みされていたのは、覚えています。 日ごろ、賞を取ったからとの理由で手に取ることは、そんなに多くはないのですが、 別の著作で三島由紀夫賞もとられているとの帯に惹かれて、なんとなく。 ...

第164回・芥川賞の受賞作、直木賞とあわせて発表される以前より、 他の候補作とあわせて、書店で平積みされていたのは、覚えています。 日ごろ、賞を取ったからとの理由で手に取ることは、そんなに多くはないのですが、 別の著作で三島由紀夫賞もとられているとの帯に惹かれて、なんとなく。 さらっと、駆け抜けるように読めました。 といっても、疾走感、というよりは、没入感を強く感じた一冊です。 10代、20代、全てを削って、何がしかハマった記憶を呼び起こされるような、 ヒリヒリと灼けつくような、そんな印象を瑞々しさとともに。 といっても、どこか水面越しに眺めているようにも感じたのは、 私自身が、同時代性を共有できていないからかな、とは思っています。 10代、20代で手に取った方は、30代、40代でどう感じるのか、そう、 自分の社会の中での立ち位置が変わった際に再読も面白いのかな、とも。 なんて風に思ってしまうのは、息子がこの主人公の世代に入っていくからかも、知れません、 息子も“何か”に狂おしいほどに没入してほしいな、なんて、、まぁ、バスケでしょうけど。 ふと『燃えよ剣』を再読したくもなった、そんな一冊です。

Posted byブクログ

2021/01/22

推しに人生もお金も捧げることを自分の背骨と例え、推し活を妨げるような学校や家庭でのしがらみを肉体の重さに例えて表現しているところが面白かった。

Posted byブクログ

2021/01/22

芥川賞受賞という事で読みました。 親子以上の歳の差の著者ということで、恐る恐る本を開きましたが、 若い言霊使いの文字を目にするとは‥ 生き辛さに共感してまう自分がここにいます。

Posted byブクログ

2021/01/22

2021年3冊目 ちょっと怖かった。 人間として最低限の生活を送れてないのと 推しは関係あるのか??? 推しがいるってもっと幸せなのかと思ってたよ 幸せとは、を考える本なのかな

Posted byブクログ

2021/01/22

本当に満たされない喜び、追いかける喜び真実が胸に刺さり、とても良かったです。 それと、なんだか精神的ホラーです。 主人公が終始息苦しくしているのでしんどかったです。 ちょっとした日常の欠片が書かれるので、謎にリアリティがありました。 なんだったのかと聞かれたらなんだろったの...

本当に満たされない喜び、追いかける喜び真実が胸に刺さり、とても良かったです。 それと、なんだか精神的ホラーです。 主人公が終始息苦しくしているのでしんどかったです。 ちょっとした日常の欠片が書かれるので、謎にリアリティがありました。 なんだったのかと聞かれたらなんだろったのだろう?と疑問ですが、誰かの、刺さって未だ取れない棘みたいなものをジーッと眺めていた気分になりました。 最後が物語っていて救われてない気がして、イヤミスみたいでした。 読み終わり後だと表紙がピンクでそのピンクに青が包まれているの考え深いです。

Posted byブクログ