推し、燃ゆ の商品レビュー
『推しが燃えた。ファンを殴ったらしい』 最初のインパクト、一気に引き寄せられた 解釈や背骨など表現がおもしろいし、推しがいる人にとって、ドンピシャの例えなのかなと思った 推ししか勝たん_φ(・_・ 2021/02/05 ★4.4
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何かをしていることで安心感を得ることができるものが、主人公にとってはアイドルを推すということだったのかなと思った。推しを推すという経験が自分にもあったので読んでいて面白かった。
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大学在学中21歳で芥川賞受賞。 タイトルもイマドキ。 「未来の考古学者に見つけてほしい時代を見事に活写した傑作」と帯に書いてあり、そこに惹かれて買ってみた。 周りにオタクが多いため(本作までではないが多分私も)いろいろフラッシュバックして面白かった。言葉の使い方が面白く、表現の...
大学在学中21歳で芥川賞受賞。 タイトルもイマドキ。 「未来の考古学者に見つけてほしい時代を見事に活写した傑作」と帯に書いてあり、そこに惹かれて買ってみた。 周りにオタクが多いため(本作までではないが多分私も)いろいろフラッシュバックして面白かった。言葉の使い方が面白く、表現の美しさと上手さが際立った。さすが受賞作。 私の読解力のなさか、たまに理解不能な文があったが…主人公が低劣していくあたりは共感度が高い所が多々あった。 ページ数も少ないのですぐに読み終えた。 おもしろい。おすすめ!
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すごい話だった。 途中から全く共感出来なかった。 若く、視界と経験が浅い時期に強烈な推しに出会ったら他人事ではないのかな…いや、でも私はこんなに自分の人生を台無しにする推し方は絶対にしないかな… まだ若いから自分のために生きていけるようになってほしい
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純文学にレビューをつけるのはナンセンスだと思うので、簡潔に。 とてもパワフルで文章のきれいな本だったなと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短時間で一気に読めます。 誰かを推した経験がある人は、共感できる部分と耳が痛くなる部分とがあると思う。 推し方も人によって違うし、推しに対する考え方もこんなに違うのかと驚いた。 主人公はいわゆる普通の生活を送れない事情があり、同調主義の世間の中でもがきながら生きている。 そんな彼女でも、推しのことを考えている時は生き生きと水を得た魚のように生きている。彼女にとって推しは酸素や白米のように生きるために必要な要素のひとつ。 正直現実世界ではそこまで、ある意味病的に推しに依存している人は多くないかもしれない。 でも日々の推し事の描写は共感できるものが多数。 言葉の使い方、というより切り取る一瞬がみんな一度はみたことある画が多く、その場にいるような感覚になる。綺麗な言葉ではないけれど、リアル。 確かに新しさを感じる文で、乗れると一気に読める。ただ文章が短く、場面が彼女の視点とともに次々切り替わる描写に最初はついていけず。 推し文化について知ろうと思うと、ちょっとちがう部分もあると思う。 彼女の病気について、私は知らなかった感覚を知ることができて勉強になった。
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ミーハーだけど、21歳で芥川賞と聞いて あまり価値とか評価とかはわからないが、「一気」というのが第一印象。「ノンストップ」という方が適しているのかも知れない。そして、「霧とか靄とかが時間経過とともに晴れていく感じ」。具体的ではなく何か抽象的な感覚が浮かんでくるところが独自性という...
ミーハーだけど、21歳で芥川賞と聞いて あまり価値とか評価とかはわからないが、「一気」というのが第一印象。「ノンストップ」という方が適しているのかも知れない。そして、「霧とか靄とかが時間経過とともに晴れていく感じ」。具体的ではなく何か抽象的な感覚が浮かんでくるところが独自性ということなのだろうか。 ストーリーそのものも分かったような分からないようなというのが正直なところだが、著者や主人公の様な若い世代も活字離れしないで欲しい、これがきっかけで本を読むことの面白さを知って欲しいなんてことを思うのはおじさんの証拠なのだろうな。 本筋とは違うのだろうけれど、気づきのある一冊だったことは間違いないと思う。
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期待値のベクトルを間違えた気がした。 推し方が違うから共感できないと思ったのに共感できた。推しを推すって万国一致かもしれない
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主人公の一人称語りに酔いながらも、本当に面白かった! 私には、この主人公が推しに捧げる愛ほど、 何かに執着し、繋がっていたい、 見守り続けたい、と思った人はいないし、 読み終わった今でも、彼女の思考回路が分からないところもある。 でも、その理解不能が文章になって襲ってくるとい...
主人公の一人称語りに酔いながらも、本当に面白かった! 私には、この主人公が推しに捧げる愛ほど、 何かに執着し、繋がっていたい、 見守り続けたい、と思った人はいないし、 読み終わった今でも、彼女の思考回路が分からないところもある。 でも、その理解不能が文章になって襲ってくるというか、 訳の分からない渦に飲み込まれた気がしました。 推しのいない、身近な現実生活の中の彼女は、 どことなく、人よりもやることなすことが 少し遅れている。 痛々しいほどの彼女と世間の溝が、 彼女の感情を通して伝わってくるから、 こちらまで痛い気持ちになりながら読む。 辛くても、痛くても、 それでも彼女は推しへ全てを捧げるけれども、 彼女には、何が残るのか。 ちょっと違うかも知れないけれど、 私は、スマホのゲームアプリにハマりやすい。 以前、ぷよぷよにはまった時は、 ヘタすると期間限定のイベントのために 現実の時間を調整して、ゲームに勤しんでいた。 そして、レアなカードを手に入れるために、 カードで1万円課金したことがある。 何やってんだ自分、ゲームの中のものは 現実には何も残らないのに、と 課金した直後、我にかえって、それ以来 そのアプリは開けてない。 またハマってしまったら、 身を滅ぼすし、現実が立ち行かなくなる。 本の主人公は女子高生。 頑張れ。推しがいてもいなくても、 きっとあなたは大人になれるよ。 そう思いながら、 彼女の傷付いた心を感じながら、読み切りました。
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Amazonにて購入。届いてすぐ目を通しました。 帯には高橋源一郎さんや朝井リョウさんの名前もありました。すごい。 本を読むのが遅い私でも1時間弱で読み終わりました。そのくらい短い作品ではあるんですが、内容は厚い…。 芥川賞受賞作、作者の宇佐美さんは21歳ということで…。最近自...
Amazonにて購入。届いてすぐ目を通しました。 帯には高橋源一郎さんや朝井リョウさんの名前もありました。すごい。 本を読むのが遅い私でも1時間弱で読み終わりました。そのくらい短い作品ではあるんですが、内容は厚い…。 芥川賞受賞作、作者の宇佐美さんは21歳ということで…。最近自分と同年代の人が活躍している姿を見るのが辛いです。でもこの作品は若い世代にしか描き出せないリアリティを孕んでいて、才能に嫉妬しながらもこの作者さんだからこそ生み出せたんだろうなと納得。 溢れ出る主人公の推しへの愛を感じて苦しくなりました。 私は好きな物を持っている人への憧れを強く持っていて、アイドルファンの方たちに対しても好きな物をひたむきに愛せるって、生きてるって感じだよなぁ良いなぁと羨んでいました。 ただ、主人公の生きることへの不器用さというか、苦しみが、今の自分と重なるところがあって、息が詰まりました。家族のこと、学校のこと、バイトのこと。 読んでいて共感してしまう箇所が多く、何度も気持ち悪くなってしまいました。決して明るい作品じゃないです。読んでいて飲み込まれそうになる感じ。 SNS世代の人にも是非読んでほしいと思うけど、親世代の人、もっと上の世代の人にも読んで欲しい。 ここまで現代の若者の心を映し出して抉り抜いた作品って他にはないんじゃないかな…。
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