1,800円以上の注文で送料無料

推し、燃ゆ の商品レビュー

3.3

1908件のお客様レビュー

  1. 5つ

    220

  2. 4つ

    554

  3. 3つ

    692

  4. 2つ

    249

  5. 1つ

    71

レビューを投稿

2021/01/30

「もしかしたらあったかもしれない私の話」 話の展開が面白いとか、何か伝えたいことがあるとか、そういう訳じゃなくて。誰かの言葉を食べることが好きな人はきっと好きなんだろうなと思うし、そうじゃない人は淡白に感じるのだろうな、と思う。 "推し" がいる私も &qu...

「もしかしたらあったかもしれない私の話」 話の展開が面白いとか、何か伝えたいことがあるとか、そういう訳じゃなくて。誰かの言葉を食べることが好きな人はきっと好きなんだろうなと思うし、そうじゃない人は淡白に感じるのだろうな、と思う。 "推し" がいる私も "推し" を中心に自分が回って生きていた時があったけれど、一歩間違えたらあかりのようになっていたのかなぁと思う。昔のわたしを見ているようだった。若さだよね。

Posted byブクログ

2021/01/30

普段本を読まない私が読みたいと思い、本屋を回って探した作品です。テレビで紹介されているのを見て気になったのがきっかけです。推しがいるので共感できるところがたくさんあり、思わずこの本の世界観に飲み込まれてしまいそうでした。内容を理解できたのか、宇佐美りんさんが伝えたいことを理解でき...

普段本を読まない私が読みたいと思い、本屋を回って探した作品です。テレビで紹介されているのを見て気になったのがきっかけです。推しがいるので共感できるところがたくさんあり、思わずこの本の世界観に飲み込まれてしまいそうでした。内容を理解できたのか、宇佐美りんさんが伝えたいことを理解できたのかと聞かれると微妙です。何回か読んで理解していきたいです。今、推しが笑顔で画面の向こうにいること、とても幸せに思います。推しがいる人にはもちろん、推しがいない人にもおすすめしたいと思いました。

Posted byブクログ

2021/01/30

なんとなく本屋さんで手に取り、そのままレジに並んだ本の一冊。「芥川賞」と「推し」と言う文字だけで買ったようなもの。 軽い気持ちで読んでたけど、だんだん引き摺り込まれてしまった。。面白いとか面白くないではなく、ただそこに現実がある気がして。 文学なのかもしれないし、そうではないのか...

なんとなく本屋さんで手に取り、そのままレジに並んだ本の一冊。「芥川賞」と「推し」と言う文字だけで買ったようなもの。 軽い気持ちで読んでたけど、だんだん引き摺り込まれてしまった。。面白いとか面白くないではなく、ただそこに現実がある気がして。 文学なのかもしれないし、そうではないのかもしれない。そこにあるのは「現代」を切り取った一枚の写真なのかもしれない。。 数年後にもう一度読み返し、その時に自分がどう感じるかを確かめたくなった。。

Posted byブクログ

2021/01/29

タイトルを見て、これが純文学?芥川賞?と思ったけれど、読み終えたら確かに純文学だった。 久しぶりに読んだ純文学。 生きづらさを感じる中で、生活をしないといけない女子高校生の生々しい人生観。 少女の刹那的な感傷と、友情でも性愛でもない「推すこと」の感情を描いていて、読んでいて心を抉...

タイトルを見て、これが純文学?芥川賞?と思ったけれど、読み終えたら確かに純文学だった。 久しぶりに読んだ純文学。 生きづらさを感じる中で、生活をしないといけない女子高校生の生々しい人生観。 少女の刹那的な感傷と、友情でも性愛でもない「推すこと」の感情を描いていて、読んでいて心を抉られた。 この作品に共感できる人はきっと心を抉られると思うけれど、同時にそう思えることって幸せだとも思う。

Posted byブクログ

2021/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文藝でも1度読んだけど、芥川賞記念にもう1度読んだ。(買ったのは家族だけど品薄なので見掛けたら自分用に買います) 社会不適合者の、推し活。 推すことは応援することだけれども、自分の余剰を与えるような応援ではなくて、生活をすり減らして自分の中の神様である推しに、供えるように貢ぐ。 主体が推しになる事でどうにか私でいられる。 そんな主人公と、炎上した推しの話。 描写の生々しさ、作者の心の1本通った筋みたいな物を体感出来る点が良い。 推しの人物像もとても繊細な描写になっていて、だからこそファンとアイドルとの決して重なり合わない世界の違いが丁寧に描かれていると思う。そしてそれを自ら壊しに行く描写も。凄く丁寧だと思った。 以下は感想というか自分語り。 ここまで酷くはないけど発達障害当事者。 私は運良く社会に出られたが、きょうだいが学習障害併発していて、ひきこもりをしてる。 バイトではいつも落ち着いてと言われた。 都道府県のテストでビリになり、結局未だに覚えられてない。 多少は理解ができる側の人間だと思う。 それだけに色々と刺さった。 将来は多分きょうだい全員を私が支えることになる。わたしはあかりでありひかりだと思う。 将来だとか、どうしたらいいかよく分からないことを、未だに決めかねている。ずっと混乱している。 今この瞬間に魔法のように発生する『過去にしていた約束や締切』に対する混乱や、覚えようとして何度も頑張ってできなかった無駄な努力に何度悔しくて泣いたか分からない。 忘れ物を4回連続でして玄関で泣いた日々や、数時間遅刻したような、そんなままならない日々を書いてくれたことが、私は嬉しい。

Posted byブクログ

2021/01/29

分岐に弱い、生真面目に返してしまう、ひとつのことに没頭で他を疎かにする 主人公ほどではないが、上手くできないことへのもどかしさ、あきらめはわかるような。 色んな微妙な感覚描写はたくみ。 推ししか見えない、推しがいないなら死んでもいいって言えるくらい。 推しも、学校も、バイトもなく...

分岐に弱い、生真面目に返してしまう、ひとつのことに没頭で他を疎かにする 主人公ほどではないが、上手くできないことへのもどかしさ、あきらめはわかるような。 色んな微妙な感覚描写はたくみ。 推ししか見えない、推しがいないなら死んでもいいって言えるくらい。 推しも、学校も、バイトもなくなり、家族からも離れて、最後、やっぱり受け入れて生活していくしかないとなったのかなと薄っすらそう思わせる、思いたい結末だった。

Posted byブクログ

2021/01/29

推しがいる人は共感できるとこが絶対ある。一方的でも成り立つってところが共感でしかなかったけど、逆に繋がりたいっていう友達のことも否定しないのもそうだな〜と思った。物語が進むにつれてどんどん苦しくかったな、、主人公のこれからがみつかることを祈りたい。 内表紙?しおりどっちもが真っ...

推しがいる人は共感できるとこが絶対ある。一方的でも成り立つってところが共感でしかなかったけど、逆に繋がりたいっていう友達のことも否定しないのもそうだな〜と思った。物語が進むにつれてどんどん苦しくかったな、、主人公のこれからがみつかることを祈りたい。 内表紙?しおりどっちもが真っ青でこの物語を感じた

Posted byブクログ

2021/01/29

あーこりゃすごい。現代の、純文学を久しぶりに読んだ気がする。平成から令和の今、アイドルを推すという作品は読んだことないな。なんだろ、人間のいろんな感情溢れまくってて、やばい。やばいとしかいえないな、なんかすごいんだよね、ほんとに。勢いもテンポもテーマも、そして著者の若さも全てがの...

あーこりゃすごい。現代の、純文学を久しぶりに読んだ気がする。平成から令和の今、アイドルを推すという作品は読んだことないな。なんだろ、人間のいろんな感情溢れまくってて、やばい。やばいとしかいえないな、なんかすごいんだよね、ほんとに。勢いもテンポもテーマも、そして著者の若さも全てがのって、ノリにのってきた感じ。推し、燃ゆってタイトルもすごいね。久しぶりに本読んでクラクラした。

Posted byブクログ

2021/01/28

推しがいたことがある人にはすごく共感のできる部分が多いと思う。ライブ会場のトイレの様子、グッズの買い方など、笑ってしまうくらいリアル。 でも現在進行形で推しがいる人には後半は少ししんどいかな。虚無感があるかも。

Posted byブクログ

2021/01/28

「推しを推す」話が芥川賞に! 推しを推してる人、推したことがある人は、きっとどこかで共感できて、どこかで苦しくなってしまうようなストーリー。 主人公のあかりは高校生活を送りながらも、上手くいかない現実の重さや、大人になるにつれて増える責任感に押しつぶされそうになっている陰キャ寄り...

「推しを推す」話が芥川賞に! 推しを推してる人、推したことがある人は、きっとどこかで共感できて、どこかで苦しくなってしまうようなストーリー。 主人公のあかりは高校生活を送りながらも、上手くいかない現実の重さや、大人になるにつれて増える責任感に押しつぶされそうになっている陰キャ寄りの少女。 そんなあかりの心の拠り所がまざま座の上野真幸くんなのですが、彼が不祥事を起こして炎上したことから一介のファンでしかないあかりの人生にも多大な影響が及んでいきます。強大な推しの存在感。すごく生々しさを感じました。 あかりにとって真幸は単なる好きなアイドルじゃなく自分の「背骨」なので、生活のすべてが真幸中心に回ってるのですが、その説明し難い感情を繊細かつリアルに描き切っていて最高でした。 なんでバイトのお金を全部つぎ込んで同じCDを何枚も買うのか、同じ舞台を何度もリピートするのか、身内でもないのに推しのインタビュー記事をSNSで発信するのか…?バカみたい、くだらないと他人が思う行動のひとつひとつにあかりなりの意味があるのだと、一途な情熱があるのだと思い知らされます。 オタ活した人には理解できる場面がいっぱい。 自分も公式やSNSに「ご報告」の文字があると、頭真っ白になるイヤな感覚とか、思い出しました… 家族にも突き放され、推しもグループ解散、引退で多分結婚という現実に耐えられなくなったあかりは、サセンじみた行動にまで暴走。彼女は未来永劫真幸一筋と言っていたので、背骨をなくしたこの先のことを思うと心配でなりません。成美のように推し変できる子なら浅い傷で済んだかもしれない。あかりに次の背骨ができることを祈ります。 でも、すべてをかけて推していた気持ちは良くも悪くも一生消えない自分の一部であり、そういうことを再認識させてくれるストーリーだったと思います。 びっくりしたんだけど、この作品のおかげで無自覚に自分も祭壇つくっていたことに気づきました…

Posted byブクログ