赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 の商品レビュー
前作からこれもイヤミスであることを想像して読んだのですが、イヤミスというか貧困や暴力により心が荒んで悪人になる、反動で強欲になるみたいなところがベースの作品。その貧困や暴力が童話の時代背景と重なるように描かれてるから成り立つ話かな。 犯人は最初からわかるので倒叙ミステリーとして読...
前作からこれもイヤミスであることを想像して読んだのですが、イヤミスというか貧困や暴力により心が荒んで悪人になる、反動で強欲になるみたいなところがベースの作品。その貧困や暴力が童話の時代背景と重なるように描かれてるから成り立つ話かな。 犯人は最初からわかるので倒叙ミステリーとして読みました。 前作の昔ばなしミステリと同じように読後感がモヤモヤする1冊。
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マッチ売りの少女がたどりついた場所が悲しくてしんどい。 なんというか、原典も救いのない結末で嫌なのだけど、こちらの方も救われないなぁ。成り上がってからの有り様を考えると、罰ではあると理解はするのだけど、ちょっと嫌な終わり方だったなぁ。原典のやり切れなさに引っ張られてしまって、こち...
マッチ売りの少女がたどりついた場所が悲しくてしんどい。 なんというか、原典も救いのない結末で嫌なのだけど、こちらの方も救われないなぁ。成り上がってからの有り様を考えると、罰ではあると理解はするのだけど、ちょっと嫌な終わり方だったなぁ。原典のやり切れなさに引っ張られてしまって、こちらの少女の所業を踏まえて、という読み方ができていないのは承知です。 ヘンゼルの歪んでしまった愛も恐かったですね。狂気。まだ立ち直れる部分があるかもしれないのか?それよりも、継母と兄から逃れることができたグレーテルの未来を祝福した方がいいのかもしれない。見方によっては、全ての黒幕はグレーテルという見方もできそうだけど、それは穿ちすぎなのかな。 でも、継母と兄の二人から解放されたことは事実だしなぁ。ううむ。 全4章から構成された探偵赤ずきん。どれも事件の裏に潜んでいると思われる黒い部分にフォーカスすると、ホラー要素が強く顔を出す気がする。 「本当は怖いグリム童話」というのが流行ったものですが、こちらも怖いさが隠されていると思います。
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「ガラスの靴の共犯者」「甘い密室の崩壊」「眠れる森の秘密たち」「少女よ、野望のマッチを灯せ」 4話収録の連作短編集。 それぞれの物語のモチーフとなっているのは『シンデレラ』『ヘンゼルとグレーテル』『眠り姫』『マッチ売りの少女』 ある目的を果たす為、クッキーとワインを持ってシュ...
「ガラスの靴の共犯者」「甘い密室の崩壊」「眠れる森の秘密たち」「少女よ、野望のマッチを灯せ」 4話収録の連作短編集。 それぞれの物語のモチーフとなっているのは『シンデレラ』『ヘンゼルとグレーテル』『眠り姫』『マッチ売りの少女』 ある目的を果たす為、クッキーとワインを持ってシュペンハーゲンへと向かう赤ずきんが次々と事件を解決して行くとんでもストーリー。 腹黒シンデレラに歪んだ性癖を持つヘンゼル、強欲なマッチ売りの少女と実にシュールな世界が繰り広げられる。 子供には間違っても読ませられない大人の為のエンタメミステリー。
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前作に引き続き面白かったです。 赤ずきんがずっと推理していたので一貫性もあって読みやすかったです。 実はそういう考えだったのか!など想像すると面白い。 もっと読みたいです。
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前作の「むかしむかしあるところに死体がありました」が面白かったので、こちらも読了。 今作は童話をベースとしたミステリー。 私は前作の日本昔ばなしをベースとした方が馴染みがあった分、読みやすくて好きでした。 カタカナの名前が多いとやっぱり登場人物、誰が誰だかわからなくなって苦手.....
前作の「むかしむかしあるところに死体がありました」が面白かったので、こちらも読了。 今作は童話をベースとしたミステリー。 私は前作の日本昔ばなしをベースとした方が馴染みがあった分、読みやすくて好きでした。 カタカナの名前が多いとやっぱり登場人物、誰が誰だかわからなくなって苦手...笑 ヘンゼルとグレーテル、マッチ売りの少女など 子どもが犯人の場合でも容赦なく罰を与えられるところは好感! 何も考えずにラフに読めるので 通勤読書や空いた時間にサクッと読めるのでミステリー苦手な方もトライしやすいかも!
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赤ずきん、シンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、眠れる森の美女、マッチ売りの少女。 グリム童話の主人公たちが、私の知ってる彼らとはまったく違う世界線で繰り広げる復讐劇。 赤いずきんを被った女の子が旅の途中に巻き込まれる殺人の真相を華麗にあばいて行く謎解きミステリー。 「どうしてあな...
赤ずきん、シンデレラ、ヘンゼルとグレーテル、眠れる森の美女、マッチ売りの少女。 グリム童話の主人公たちが、私の知ってる彼らとはまったく違う世界線で繰り広げる復讐劇。 赤いずきんを被った女の子が旅の途中に巻き込まれる殺人の真相を華麗にあばいて行く謎解きミステリー。 「どうしてあなたの殺人計画はそんなに杜撰(ずさん)なの!」 と、決め台詞あるけど、こちら側から覗き見る限りそんな杜撰でもない。 むしろ、気がつき過ぎ笑 そんなこと含めていまいちスマートじゃないというか、無理矢理感に途中で飽きてしまいました。 ついで憎しみだらけ、人を陥れること満載で終盤は疲れてしまった。 童話は確かに悲劇の主人公たちの物語だけれど、そこに執着させることなく、夢物語としてしまうかがポイント。つまり悲劇もチラリズムが大事なんだなと思った。 今年の3冊目
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表紙の絵が好きで買ってみたので 表紙の赤ずきんちゃんが事件解決してると思って読んだので可愛くて楽しかったです
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「どうして〜〜〜なの?」 「どうして○△〜なの?」 「あなたの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰なの?」 というのを決め台詞のように使っていて面白かった。今作は全編通して赤ずきんが主人公。 魔女のバーバラがおちゃめで好き。 話としては、シンデレラが一番好き。 赤ずきんのおばあさんの最期が、マッチ依存症ということではあるものの、認知症が進んで家族を忘れ、暴力を振るうお年寄りというような、リアルな悲しさがあり、辛い。
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知ってる童話とのギャップがすごい。このシリーズ前作も面白かった。見方が変わる。 個人的にはヘルゼルとグレーテルの話が好き。 「あなたの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰なの?」
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赤ずきんを主人公にして、4つの童話をテーマにしているので前作より物語に一貫性があって良かった。 最初は赤ずきんが古畑任三郎みたいな嫌味のある探偵の喋り方であまり好きになれなかったが、最後の話では旅に出た背景も明かされ、赤ずきんを好きになった。 最後はそれまでの話の伏線を回収して見...
赤ずきんを主人公にして、4つの童話をテーマにしているので前作より物語に一貫性があって良かった。 最初は赤ずきんが古畑任三郎みたいな嫌味のある探偵の喋り方であまり好きになれなかったが、最後の話では旅に出た背景も明かされ、赤ずきんを好きになった。 最後はそれまでの話の伏線を回収して見事だった。 マッチ売りの少女をあのキャラにする作者の想像力は流石と感じた。
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