赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 の商品レビュー
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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う 青柳碧人 ∞----------------------∞ 赤ずきんちゃんが次々出会う童話の世界の主人公たちと行動を共にし、死体とも出会う、そんなお話。 ★ガラスの靴の共犯者 シンデレラは「cinders+ Ella」、靴は魔女に借りたもの(だから0時過ぎてもガラスのまま)と言う本来のグリム童話を初めて知った。 人を轢いたと分かってからのシンデレラの行動がやけに冷静で奇妙に感じると思ったら『ガラスの靴がピッタリな少女は犯人でした』。 御者になった黒ネズミが賢すぎ。 ★甘い密室の崩壊 お菓子の家は雨が降ったら崩れるよねって思ってたら、やっぱり朝靄でふやけた。 グレーテルが魔女を殺し、帰ってからの物語。兄妹が更に罪を重ねて帰った家に赤ずきんが訪れる。家が腐る前に証拠を探さないといけないのが面白い。途中で崩れたけど... そしてヘンデルが気持ち悪くて不愉快だと思ったら、グレーテルに歪んだ愛情持ってた。 ★眠れる森の秘密たち 姫が100年眠っている間、どうやって国を守っているか。考えてみたらすっごい謎だ。童話ではその辺は物語ってないよね? あの人とその人は似てるけど、あの人とこの人は親子なのに似てない、ってことはおじいちゃん似だ!と言う、謎の解き方。他にも理由はあったけど、ちょっと強引かもって思う。 登場人物多め。 ★少女よ、野望のマッチを灯せ マッチ売りの少女ってめっちゃ悲しい童話なのに、ここまでイメージ変わるとは。火が点いている間だけ夢を見られるマッチが商品に。そのおかげでマッチ廃人となる人が続出。牢獄の構造は立体駐車場みたい感じ? ここまでに関わった人物とかも出てきたのも良かった。 2022/10/14 読了
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童話×ミステリー。 『赤ずきん』『シンデレラ』『マッチ売りの少女』など、童話から登場人物が飛び出してストーリーが展開していきました。赤ずきんが、行く先々で遭遇する難事件を解決していきます。その先に待ち受けていたのは、ある童話の主人公でした。 誰もがきっとどこかに持っている...
童話×ミステリー。 『赤ずきん』『シンデレラ』『マッチ売りの少女』など、童話から登場人物が飛び出してストーリーが展開していきました。赤ずきんが、行く先々で遭遇する難事件を解決していきます。その先に待ち受けていたのは、ある童話の主人公でした。 誰もがきっとどこかに持っている弱い心に、そっとあかりを灯して寄り添ってくれる物語です… *** 「あのまま死んでいたら、誰かにゴミと一緒に捨てられていたに違いありません。人間なんて、そんなものなのです」p.277
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インパクトのある表紙に惹かれて手に取った本でした。また、帯にカズレーザーさん絶賛とも書かれており、購入を決意。 読み始めると個性的な登場人物と、ストーリーに引き込まれました。 普段、自己啓発の本を中心に読んでいるので、なかなか手に取る事のないジャンルの本でしたが、これからこの手の...
インパクトのある表紙に惹かれて手に取った本でした。また、帯にカズレーザーさん絶賛とも書かれており、購入を決意。 読み始めると個性的な登場人物と、ストーリーに引き込まれました。 普段、自己啓発の本を中心に読んでいるので、なかなか手に取る事のないジャンルの本でしたが、これからこの手の本も読んでいこうと思える本でした。
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設定が斬新で面白い。 誰もが知っているお話の登場人物が出てくるけれど、、、 あれ?思ってたのと違う。 そのギャップのある設定が面白い。 タイトルにも惹かれて読んだけど、そこからの入りでも楽しめる本。
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よくこういう設定を考えるなあと感心。 これを読んで何かを得たか? といわれれば特に何もないけど、 普通に楽しく読めてよかった。
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短編集だからさらっと読めて面白かった! 赤ずきんちゃんが強気な性格なの個人的にとても好き。 最終決戦の相手が赤ずきんちゃんと同世代なのもいいね。
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さくっと読むのにはいい本。 シンデレラ、眠りの森の美女、ヘンゼルとグレーテル、マッチ売りの少女などの童話がミステリーになるのはやっぱり面白い。 一番奇想天外だったのは眠りの森の美女かな、侵入者に重りにつかわれた後に変態アーティストに誘拐されるなんてオーロラ姫かわいそうすぎる。 マッチ売りの少女がディーラーみたいになっているのもなるほどーと思った。設定は好きだけどグリム童話みたいにちょっと下劣なところがあるからすごくははまらなかったな。
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正直、表紙や題名から本当に面白いのか疑問で仕方なかったが、ページを開らばとんでもなく面白い。斬新すぎる上に、推理もわかりやすい。その推理も破綻しておらず、上手いことおとぎの世界ならではの方法の推理も混ぜられており、推理小説として気軽に楽しめる。そして、話もとてもしっかりできており、ラストにはびっくりさせられた。非現実的ながら誰にでも馴染みのある世界だからこそ、先入観をもって読んでしまい、その先入観がまんまと覆っていきつつも、元の題材を決して破綻させないところもとてもよかった。子供の頃の絵本では描かれる事ない絵本のその先のストーリーを見ているようだった。それを示唆する台詞も存在した。初めて読む小説にとてもいいかもしれない。
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西洋の童話をベースにした短編ミステリ4話 主人公は赤ずきん、旅の途中で事件に遭遇 「シンデレラ」、「ヘンゼルとグレーテル」、「眠り姫」、「マッチ売りの少女」をベースに小道具を使ったトリック満載です。 短編と思いきや、全編を通して『大きな謎』も隠されていて(笑)
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★3.5 赤ずきんが主役の連作短編ミステリー。杜撰な犯行をずばっと解決。すべての章から助っ人集まりマッチ売りの少女と対決。盛り上がる最終話が一番普通。ヘンゼルとグレーテルがよかった。
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