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百年と一日 の商品レビュー

3.5

64件のお客様レビュー

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    9

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/04/17

一つ一つの小説に時間の流れが感じられ、タイトル通り、「時間」が主役の小説だった。 長く生きてきて、たくさんの土地に住み、たくさんの人と出会い、それぞれの小説のようなエピソードを重ねたきたんだなと自分を振り返った。土地をベースに、家族や友人をベースに、自分の「百年と一日」を書いてみ...

一つ一つの小説に時間の流れが感じられ、タイトル通り、「時間」が主役の小説だった。 長く生きてきて、たくさんの土地に住み、たくさんの人と出会い、それぞれの小説のようなエピソードを重ねたきたんだなと自分を振り返った。土地をベースに、家族や友人をベースに、自分の「百年と一日」を書いてみたくなった。

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2024/03/16

潔い文体で小気味良く綴られる超短編小説集。 1篇あたり6〜8ページ程度のものが多く、物語同士がリンクしているという訳ではない。 一つ一つのお話が、小説のあらすじを読んでいるような感じに感じる。 このあらすじで、300頁ぐらいの小説を読みたいな、と思うものが沢山あった。

Posted byブクログ

2023/12/01

ページ数が多いわけじゃないけど、会話文が少なく説明の描写が多いから堅い印象の小説。またいつか時間がたって読み返したら、何か発見があるかもしれない。そんな読後感だった。百年と一日というタイトルが素敵。街の建物や景色を想像しながら読めて良かった。

Posted byブクログ

2023/07/30

一年一組一番とニ組一番は、長雨の夏に渡り廊下のそばの植え込みできのこを発見し、卒業して二年後に再会したあと、十年経って、二十年経って、まだ会えていない話

Posted byブクログ

2023/01/14

どこかの誰か、あるいは場所や建物にまつわる短い物語。それぞれ数十年から百年ぐらいの期間の話で、特別なオチや伏線回収があるわけではない。でも、時の流れの中で、変わったことや変わらなかったことはそれぞれで、そこにふわっとした面白みがある。 一気に読まずに、気が向いた時に読みたい分だけ...

どこかの誰か、あるいは場所や建物にまつわる短い物語。それぞれ数十年から百年ぐらいの期間の話で、特別なオチや伏線回収があるわけではない。でも、時の流れの中で、変わったことや変わらなかったことはそれぞれで、そこにふわっとした面白みがある。 一気に読まずに、気が向いた時に読みたい分だけ少しずつ読み進めた。そういう読み方が合っている作品。 悪くはないのだけど、今の生活の中でこういった読書のちょうどよい居場所がなかなか見つからない。このような本を読むことがしっくりくるようなゆとりのある生活をすることが一つの理想なのだろうなと思ってしまった。 下記の対談で裏話なども語られている。 https://www.kateigaho.com/migaku/85927/

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2022/12/21

短い文章で2世代から3世代の物語を綴るという面白い構成の短編集だが、多彩な人物が登場して楽しめた.表題には「百年」とあるが、確かに時間はあっという間に過ぎるものだ.過去の物語が現在のものより、やや印象的な感じがするのは、自然なことなのかな と思った.

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2022/12/20

淡々と流れていく数ページの短編たち。それぞれにつながりは多分なくて、ただ時間の流れについての寂しさや面白みだけがまとまりをもたらしている。 時が経って、何かが失われたり、変わってしまったり。遡って昔の有様に驚かせたり。時間が流れてしまうと人の手にはどうすることもできず、人はその...

淡々と流れていく数ページの短編たち。それぞれにつながりは多分なくて、ただ時間の流れについての寂しさや面白みだけがまとまりをもたらしている。 時が経って、何かが失われたり、変わってしまったり。遡って昔の有様に驚かせたり。時間が流れてしまうと人の手にはどうすることもできず、人はその変化を受け止めるしかない。 それが悲しいばかりかと言えばそうでもなく、忘れてしまうことが救いになったり、不意に思い出すことが予期せぬ温かみをもたらすこともある。面白いなあ。

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2022/11/06

色んな人の色んな時代の些末な出来事を淡々と綴った短編集。 感情を削ぎ落としてただ事実のみを列挙する形での物語って読んでいて新鮮だった。 登場人物の感情描写がないせいか、読む人によって感じることはだいぶ違いそう。 個人的には読みづらく、好みとはいえなかったけど、不思議な感覚のあ...

色んな人の色んな時代の些末な出来事を淡々と綴った短編集。 感情を削ぎ落としてただ事実のみを列挙する形での物語って読んでいて新鮮だった。 登場人物の感情描写がないせいか、読む人によって感じることはだいぶ違いそう。 個人的には読みづらく、好みとはいえなかったけど、不思議な感覚のある本だった。

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2022/08/10

私が読書に求めるものは、実際に体験できないこと、大きな変化、スリル、ドキドキ。だからミステリが一番好きだ。この本はそれとは対極にある、「日常系」。早く次が読みたい!と時間を忘れて没頭するのではなく、通勤中電車の中で、昼休みご飯を食べた後で、など少しずつ読み進め、時間がかかった。た...

私が読書に求めるものは、実際に体験できないこと、大きな変化、スリル、ドキドキ。だからミステリが一番好きだ。この本はそれとは対極にある、「日常系」。早く次が読みたい!と時間を忘れて没頭するのではなく、通勤中電車の中で、昼休みご飯を食べた後で、など少しずつ読み進め、時間がかかった。ただ、飽きなかった。 内容は、短編集。一つ一つのタイトルがやたらと長く、タイトルを読んだだけではどんな話なのかが掴めない。でも一編を読み終えた後にタイトルを見返すと、ああ確かに、としっくり来るのだった。 「百年と一日」という本のタイトル通り、どれも話の中で時間が経過する。一瞬では物語にならないようなことも、何年も時間が経過することで物語になるのだなと思った。どれもドラマチックな物語ではない。正直、え?これで終わり?って話もある。その辺でありそうな、でも普段の自分の生活をしていると見過ごしてしまいそうなこと。フィクションなのか、ノンフィクションなのか。そんな曖昧な物語を作る作者さんの能力、高杉。 いつもと違う読書体験ができた、ちょっと忘れられない一冊になりそうだなあ。

Posted byブクログ

2022/07/26

なんか時間かかったな。好きなんだけど…。 すごく静かなのに楽しく読めるんだよな。 疲れてるときに一話ずつ読んだりするといいかも?

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