アノニム の商品レビュー
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原田マハのアート系小説の中でもかなりエンタメ寄りな印象。アノニムという謎の集団とポロックの絵、香港の少年と登場人物が魅力的だっただけにもっと掘り下げて長編にもできたのでは?と少し思った。 設定や登場人物の好みははともかく、アートで世界は変えられると信じるという一貫した想いが登場人物達から色々な角度で伝わってくるのがよかった。香港の学生運動と絡めていることで現実世界の出来事と絡め想像できるところも、私には何ができるだろうと考えさせられた。
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2回目。やっぱりアノニムカッコいい…!みんな行動とか発言がスマートで憧れる。失敗しないところも安心して読める。ただ張英才のキャラが極端すぎる所だけがキズかな。ぜひ!続編を!
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楽園のカンヴァスを読んで、原田マハのアートに関する小説を他にも読んでみようと思い、手を取った。楽園のカンヴァスと共通するところとしてアートを題材としてミステリーの要素を掛け合わせてるのが原田マハ作品の特徴だと思った。スピード感がある作品で、スラスラと読み進めることができたが、一高校生が描いた作品が贋作だと見抜かれないことなどあり得るのか、なぜ描いた時の記憶がなくなっているのかなど、現実では起こり得ないだろうということも感じだが、気にせずに読み進め、華やかな空気感を楽しむ作品なのだと思う。
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アノニムの活動も、学生の思いも、もっと深掘りされてたら違ったかも。よくわからないままに、終わりのページになってしまいました。
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アートシリーズかと思って手に取ったら、アートはアートでもちょっと視点のちがうお話だった。盗まれたアートを盗み返して持ち主に返す。しかもコンディションチェックも完璧で、時には補修さえもされている。そんな謎の集団アノニムのメンバーのお話だった。おもしろかったなぁ。こういう感じの話すご...
アートシリーズかと思って手に取ったら、アートはアートでもちょっと視点のちがうお話だった。盗まれたアートを盗み返して持ち主に返す。しかもコンディションチェックも完璧で、時には補修さえもされている。そんな謎の集団アノニムのメンバーのお話だった。おもしろかったなぁ。こういう感じの話すごく好き!わくわくするし、新たな学びもあったりして。今回のターゲットはジャクソン・ポロック。アクションペインティングって初めてちゃんと見たからおもしろかった。こんな画家もいるだな。アノニムのメンバーで別の事件もやってほしいなぁ。
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今回はアーティストやアートに焦点を当てた「ノンフィクションにフィクションをおりまぜたアート小説」ではなく、華やかなオークションの世界とアーティストを夢見る若者と「ミッションインポッシブル」的な義賊集団という、かなりエンターテイメントなストーリーでした。 映画になっても面白そう!
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映画作品として見てみたい。 そして続編は更なる勢いで読んでみたい。 そんな勢いのある作品だ。ポロックの画風のように。
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漫画ライクなアートエンターテイメントストーリ 冒頭に登場人物がイラストで紹介されていて、ライトノベルといった感じ。 ストーリとしては、 様々な業界の表で活躍する一流の人たちが集まったアート義賊団、アノニム。盗難された美術品を盗み出し、修復までして持ち主に返す集団です。 そんなア...
漫画ライクなアートエンターテイメントストーリ 冒頭に登場人物がイラストで紹介されていて、ライトノベルといった感じ。 ストーリとしては、 様々な業界の表で活躍する一流の人たちが集まったアート義賊団、アノニム。盗難された美術品を盗み出し、修復までして持ち主に返す集団です。 そんなアノニムの今回のターゲットは、ジャクソンポロックの幻の作品「ナンバーゼロ」 これをオークションで落札しようとしているコレクターとの戦い。 オークションで史上最高価格で落札させる一方、贋作を渡すといった展開。 その贋作を描くのが、高校生の英才。 英才の想いが、そして、アノニムの想いが語られる物語です。 このアノニムの使うガジェットがすごい(笑)、映画で出てきそうなシステムばかり(笑) そもそも登場人物の設定も億万長者だったり、美術史の権威だったり、建築家だったり... まさに、漫画ライクなエンターテイメントです。 しかし、英才が最後に語ったスピーチが熱い! 原田マハさんの熱い想いが伝わってきます。 「ポロックは、一枚の絵を通して、おれたちに教えてくれている。もしも目の前にドアがあるなら、まずノックしてみろ、と」 「アートには世界を変える力はないかもしれない。けれど、ひょっとすると、アートで世界を変えられるかもしれないと思うことが大切なんだ」 楽しめました。 お勧め。
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帯文「アートで世界は変わらない?誰がそう決めたんだ?」に惹かれて購入。 某スーパーチームエンタメ映画を彷彿とさせる、軽快な場面運び。 最初は滑稽に描かれていた少年英才が、キーマンに選ばれ、奇跡の開眼を果たし、本当の自信をつけるのが良かった。全てはボス次第だったかもしれないけれど、ボスに届くほどの情熱は、きっと本物だったのだろう。 「おれたちには何もない、だからこそ、おれたちにはすべてがある。おれたちは可能性のかたまりなんだ。 いまこそ、叫ぼう。叫んでみよう。一緒に進もう。そして生き抜こう。 きっと、おれたちの目の前で、世界へのドアが開くはずだ!」
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例えばワクワクするようなエンタメ作品をお探しの方へ ジャクソン・ポロックの傑作「ナンバー・ゼロ」が発見され、香港のオークションにかけられることになった。 世界の富豪たちが注目する中、裏で何やら不穏な動きがあり…。 一方、世間を賑わせるアート窃盗集団「アノニム」。アーティスト...
例えばワクワクするようなエンタメ作品をお探しの方へ ジャクソン・ポロックの傑作「ナンバー・ゼロ」が発見され、香港のオークションにかけられることになった。 世界の富豪たちが注目する中、裏で何やら不穏な動きがあり…。 一方、世間を賑わせるアート窃盗集団「アノニム」。アーティストを目指す少年のもとに、アノニムからメッセージが届く。 それはどこか監視されているようで…。 「ナンバー・ゼロ」の行方は、「アノニム」の真の目的とは、オークションの熱気とアートの力強さを感じられる、エンタメ作品です! 原田マハ先生のアート作品は外れないですね。『楽園のカンヴァス』『リボルバー』などなど…。 今作では第二次世界大戦後にアメリカで活躍した、ジャクソン・ポロックがテーマです。 アートに向き合い、アートを再定義し、時代を打ち破った、そんなアーティスト。 この作品を読むと、どうしても作品を生で見たくなります。 それくらいアートの面白さ,魅力を文章に落とし込むのがお上手です…
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