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アノニム 角川文庫
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アノニム 角川文庫

原田マハ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2020/07/16
JAN 9784041092941

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商品レビュー

3.5

116件のお客様レビュー

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2024/11/07

241107*読了 原田マハさんのアート小説を読むと、本の中で取り上げられている絵をこの目で見てみたくなるし、絵を描きたい欲もむくむくと湧く。 アートを心底愛する人たちの物語を紡ぎだす、原田さんこそがアートへの情熱にあふれていて、その熱が文章から伝わってくる。 今作の舞台は香...

241107*読了 原田マハさんのアート小説を読むと、本の中で取り上げられている絵をこの目で見てみたくなるし、絵を描きたい欲もむくむくと湧く。 アートを心底愛する人たちの物語を紡ぎだす、原田さんこそがアートへの情熱にあふれていて、その熱が文章から伝わってくる。 今作の舞台は香港。 オークションにかけられたジャクソン・ポロックの前代未出の一枚の絵。 予想落札価格は1億ドル以上。 このショーを裏で操っている慈善な窃盗集団である「アノニム」。 リーダーであるJETをはじめ、一人ひとりの能力の高さは、超人的、圧倒的でスーパーマンのよう。表の顔として世界的な地位を確立した上で、裏の顔を持ち、暗躍する。 絵を盗むこと自体は犯罪でも、その絵自体が盗品であったり、闇組織の手にかけられそうな絵だったりするのが、この一味のかっこいいところ。 舞台と役者のきらびやかさに心惹かれ、どんどん読み進められる。 動いているお金の桁がとてつもなくて、現実味がない。 オークションで値段がどんどん上がっていくように、読み手の興奮も高まっていく。 オークションの場面も、絵を無事に盗みおおせるかハラハラさせられるシーンも、どれもが豪華な映画のよう。 読者のこころを巧みに盛り上げていく、その筆致。 一方、香港のありふれた少年である張英才。 アノニムが見ている世界と彼の生活とのコントラストがあざやか。 彼自身はただ絵を描きたい、その一心だけで、自分が世界を変えられるなんて、つゆとも思っていなかった。 デモが起きていても、それに対して自分の意見なんてなかった。 それがアノニムとの出会いで、彼の運命を大きく変えることになる。 彼の秘められた熱意にかけたからこそ、アノニムは結果を手にしたわけだし、彼の未来が変わったのはアノニムのおかげでもあるわけで。 非現実的な世界がリアルに感じられるのも小説のおもしろいところ。 ともすると、突拍子もないような激しい展開を、要所要所できちっとまとめあげ、満点の結末にしあげられる原田マハさんは、この本に出てくる、寸分の狂いもなく計算しつくされた設計を行う「ミリ」なのかもしれない。 アートが世界を変えられるかもしれない、世界を変えてやると思うことこそが大切。 最後のメッセージにびりびりしびれた。

Posted by ブクログ

2024/10/28

原田マハさんの作品の幅にびっくり。アニメみたいなイメージで読み進めることができ、探偵?怪盗?を想像させるキャラたちがそれぞれの役割をこなす。ワクワクしながらどんどん読んでしまった。

Posted by ブクログ

2024/10/24

主要な登場人物が多い&外国名なので、頻繁に巻頭の人物紹介を見返しました笑でも、本名の他にニックネームがあったり、ビジュアルが提示されているおかげですごく読みやすかった。肝心の主人公英才、敵キャラのビジュアル情報は少なく、謎に包まれている感じがすごく好み。 そして、...

主要な登場人物が多い&外国名なので、頻繁に巻頭の人物紹介を見返しました笑でも、本名の他にニックネームがあったり、ビジュアルが提示されているおかげですごく読みやすかった。肝心の主人公英才、敵キャラのビジュアル情報は少なく、謎に包まれている感じがすごく好み。 そして、すべてスマートに事が運ぶので適度な緊迫感とゆるさがミックスされていて、読んでて全然疲れませんでした。でも、逆に削ぎ落とされすぎていて最後までどういうこと?と感じる部分も多かった。続編とか、メンバーそれぞれのビハインドなんかも読みたい。

Posted by ブクログ

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