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一人称単数 の商品レビュー

3.5

381件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    138

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    8

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2020/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後の「一人称単数」のラスト8行くらいの衝撃がすごい。「品川猿」で不思議な世界に引き込まれてからの、「一人称単数」は効果が大きい。個人的には「謝肉祭」が気に入った。村上さん本人の半分実話なのかなぁと想像したり…。

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2020/08/20

自分としては、村上春樹は長編より短編の方が馴染む。それを再確認した。書き下ろしの一人称単数が一番グッときた。

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2020/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 『2020年 7月 20日 第1刷 発行』版、読了。  作者の新刊であり、短編集でもある。連作短編ではない。発表作7編、書き下ろし1編の全8編。  作者特有の読みやすさは健在で、短編であるだけにまたたくまに読了した感覚がある。作者の長編で見られる「盛り上がり」展開も、短編になると一瞬で物足りなさを感じるのは致し方ないところ。それだけ、作者の長編に慣れ親しんでいるといったところか。  共通するのは「過去に何かあった」ということと、一人称の主人公であること。そういう意味では本の題名に偽りなし。  印象に残った短編としては「ヤクルト・スワローズ詩集」、品川猿の告白。  書き下ろしの一人称単数は、書き下ろしということで期待値も上がったけれど、(一番最後に収録されているせいもあって)読後感のモヤッと感はハンパなかったです。  次回は長編で読みたいところ。

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2020/08/20

村上春樹は実はほとんど読んだこと無かったのですが、この短編集はとても読みやすく、ページを巡る手が止まりませんでした。 特に「品川猿」は印象に残り、「東京奇譚集」にその前段の話?があると知り、買い求めました。 村上春樹さんって、お洒落な文体でありながら純文学なのですね。71歳の作家...

村上春樹は実はほとんど読んだこと無かったのですが、この短編集はとても読みやすく、ページを巡る手が止まりませんでした。 特に「品川猿」は印象に残り、「東京奇譚集」にその前段の話?があると知り、買い求めました。 村上春樹さんって、お洒落な文体でありながら純文学なのですね。71歳の作家、作品の一つ一つが、20年30年単位で時が経過する人生の見え方も若い作家にはない味のある作品でした。

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2020/08/19

題名に惹かれて購入。ノンフィクションだと思われるが、品川猿の話など信じきれないところもある。とにかく、筆者が研ぎ澄まされた感性の持ち主であることは間違いない。ビートルズやスワローズの話は、時代的についていけない部分があって少し読みにくかった。長編だとあまり気にならないだろうけど。

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2020/08/16

20200816 村上ワールドの短編集。音楽に知見が無い自分としては終盤の品川猿の話しと恋人の家でお兄さんの前で芥川を朗読する話が面白かった。短編集なだけに、今更ながら、春樹さんの話しは理屈ではなくて感覚で読むものだと思えた。

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2020/08/16

村上春樹の短編は一種のデザートだ。 そんな趣向の違うデザードを、こんな日照りのような蒸し暑い夏に産み落としてくれたことに感謝したい。 ぶどうの実をひとつひとつ丁寧に舌で転がして、ゆっくりと惜しみながら食べるように読み進めた。 読んだ後はいつものように、またすぐにその味のことを...

村上春樹の短編は一種のデザートだ。 そんな趣向の違うデザードを、こんな日照りのような蒸し暑い夏に産み落としてくれたことに感謝したい。 ぶどうの実をひとつひとつ丁寧に舌で転がして、ゆっくりと惜しみながら食べるように読み進めた。 読んだ後はいつものように、またすぐにその味のことを忘れてしまうんだろうなと思う。 でもわずかに残る酸味だか苦味だかは、明日からの日常に少しだけ尾を引き、以前と以後を少しだけ分かつのだろうと思う。 なんだか蒸し暑さとは対極な気持ちになってしまう粒揃いの物語です。 いいですね。 夏の食後におすすめです。

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2020/08/16

この短編集は、作者の等身大の主人公の一人称で語られる。 チャーリー・パーカー、ビートルズ、シューマンに絡めた文章は如何にも春樹さんだな、と思う。 ビートルズの2ndアルバムは話の筋には関係ない。小林信彦のミステリー仕立ての一遍の最後、金網フェンスの向こうのアメリカと少女のイメー...

この短編集は、作者の等身大の主人公の一人称で語られる。 チャーリー・パーカー、ビートルズ、シューマンに絡めた文章は如何にも春樹さんだな、と思う。 ビートルズの2ndアルバムは話の筋には関係ない。小林信彦のミステリー仕立ての一遍の最後、金網フェンスの向こうのアメリカと少女のイメージの追憶風景があったことを思い出した。拭い去れない時代の空気とか記憶ということか。 シューマンの狂気に関する興味深い考察。う~ん。面白い。 村上春樹さんの小説は、春樹さん自身が物語を欲してる為に書かれているんだと感じる。殊に「風の歌を聴け」からの初期作品など、世界が突然終わったあとに、精一杯自分を折り合いをつけていく為に必要な行為なのかなと感じたりする。 以前の作品と比較すれば、主人公と世界のズレはさほど大きくないのかなとも思うけど、歴然と世界と一人称の主人公との間で軋んだ音を立てている。 「ヤクルト・スワローズ詩集」は、文芸誌か何かに掲載されてものだろうか、本屋でちょっと立ち読みした記憶がある、大杉、杉浦、若松の名があったと思う。内容は40年ぐらい前か。実はあれが採録されているのかと思っちゃたよ。まあ、今読んだらさすがに古いだろうね。僕はあの頃のヤクルトの選手の名前や顔を覚えているけど、一般読者には何のことだろうしね。

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2020/08/16

2020.18th 村上春樹の文章は読んでて心地いいですよね!読解力がないので、理解できない部分は多いですが。。 本のタイトルにもなっている「一人称単数」が一番村上春樹らしい作品かな?と思いますが、どの作品も気持ちよく楽しめました!

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2020/08/16

久しぶりの村上春樹。 短編集なので、一気に読んでしまうのは勿体無い。でも、次のを読みたくなる。特に、クラッシック関係の短編はあっという間に終わる。と言う事で、じっくり4日間かけて読了。 全く同じではないが、部分的に似たような体験もあり、ちょっと親近感のある作品も含まれていた。...

久しぶりの村上春樹。 短編集なので、一気に読んでしまうのは勿体無い。でも、次のを読みたくなる。特に、クラッシック関係の短編はあっという間に終わる。と言う事で、じっくり4日間かけて読了。 全く同じではないが、部分的に似たような体験もあり、ちょっと親近感のある作品も含まれていた。ただ、さすがにブルックナーが好きな・・・・でも、夢で似たようなシーンもあったかな。 以前もそうだったけど、面白すぎるとそればかり、村上春樹ばかり集中して読んでしまうので、ここで区切りを自分に課す・・・自信は・・・微妙。

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