一人称単数 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
歳をとって奇妙に感じるのは、 自分が歳をとったということではない。 自分と同世代であった人々がすっかり老人になってしまっているという事実。ときとして悲しい気持ちにもなる。 自分自身が歳をとって悲しい気持ちになるようなことはまずない。 夢が死ぬ。実際の死を迎えるよりももっと悲しいこと。
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言語化できない、何かしら鮮烈なものがどれも残る。象徴としてではなく、そのものとしていったん受け入れてみたい。理性でガッチリ固められた思考の次元が変わるかもしれない。 ヤクルトの話しは、沁みた。
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面白いんだけどなあ。やっぱり村上春樹は、中長編がいいかなあ。 どれも味があります。しかも違う色の。だから、どれが一番良い?という質問には答えにくい。異色は、「品川猿の告白」かな?羊男かよ。
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短編8作 残像が残る小説 読んでいてさりげなく映像が浮かぶのだけど、それの場面がとても印象的でならない
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今までに読んだ村上作品の中でワースト3に入るくらい詰まらない本だった。 ただルビンシュテインの『謝肉祭』はヘビロテした。
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村上春樹デビュー 今の私には少し早すぎた 「品川猿」「一人称単数」良きでした もう少し大人になってから再読したい
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随筆のような世界から異界に入り込んでいく感覚、どれも昔を振り返ると、少なからず自分も体験した・想像した世界が重なる。 「クリーム」の老人の言葉が心に響く。 昔を切なく感じながらも、しばし懐かしい時間を味わえた。
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短篇小説は、ひとつの世界のたくさんの切り口だ。6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集。(e-honより)
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【いちぶん】 そして私は今ここにいる。ここにこうして、一人称単数の私として実在する。もしひとつでも違う方向を選んでいたら、この私はたぶんここにはいなかったはずだ。でもこの鏡に映っているのはいったい誰なのだろう? (p.226)
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少し前に『猫を捨てる』で初めて村上春樹氏の本を読みました。 池澤夏樹氏の全集のうちの一つに入っていた 『午後の最後の芝生』を読んでなんか気持ちいいなあと 思って、ページ数も少ないので猫を捨てるを 読みました。 そこからちょっと気に入って、この本を読みました。 まだまだ、著者のファ...
少し前に『猫を捨てる』で初めて村上春樹氏の本を読みました。 池澤夏樹氏の全集のうちの一つに入っていた 『午後の最後の芝生』を読んでなんか気持ちいいなあと 思って、ページ数も少ないので猫を捨てるを 読みました。 そこからちょっと気に入って、この本を読みました。 まだまだ、著者のファンといえるまででは、まったくないのですが。 この本も気にいった本の一つになりました。 どれも不思議な話ですが、全部ありそうで、なんとなく 引っかかる感じ。かっこいい感じもするし、読了感が 気持ちいいいと思いました。
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