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一人称単数 の商品レビュー

3.5

382件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    139

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    8

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2022/02/17

1年半前の発売当初に買って、最初の「石のまくらに」だけ読んで、なぜかそこで放っておいたのだが、ようやく読んだ。短編集だが、「ウィズ・ザ・ビートルズ」が一番面白かった。60年代に流行った曲が山ほど出てくるのは、リアルタイムに聞いた経験がないので、ちょっと辟易するが、映画を観るかのよ...

1年半前の発売当初に買って、最初の「石のまくらに」だけ読んで、なぜかそこで放っておいたのだが、ようやく読んだ。短編集だが、「ウィズ・ザ・ビートルズ」が一番面白かった。60年代に流行った曲が山ほど出てくるのは、リアルタイムに聞いた経験がないので、ちょっと辟易するが、映画を観るかのような描写が気持ちいい。他の短編も、現実と架空の中間のような物語が多くて、フワフワとした気持ちになる。どれも村上春樹らしい。

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2022/11/23

村上春樹は、私にとって文体そのものが嗜好品であるから、ストーリーテラーとしての力量や中身の面白さではなく、村上春樹ワールドにおける独自の感性を、彼らしい言い回しやキーワードで表現してくれさえすれば、もはやそれで満足。 気になったのは、作中に村上春樹本人の名前が出てくるし、短編集...

村上春樹は、私にとって文体そのものが嗜好品であるから、ストーリーテラーとしての力量や中身の面白さではなく、村上春樹ワールドにおける独自の感性を、彼らしい言い回しやキーワードで表現してくれさえすれば、もはやそれで満足。 気になったのは、作中に村上春樹本人の名前が出てくるし、短編集ではあるが、自伝、私小説的雰囲気をギリギリまで保持している事。小説ではなくて、実体験に基づくエッセイなのか、しかし、物語には会話する猿も出てきたり、夢かうつつか、寓話調に上手く処理されてしまう。それを、敢えて探らない事も楽しみ方だろうと一人納得するが、至近、村上春樹自らの父を語るエッセイもあり、何かしらの方向転換という事もあるだろうか。

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2022/02/13

この作者の本を久しぶりに読んだ。そうそう、こういう感じ、と僕は思った。でもそのとき同時に、今の自分の気分からは離れているようにも思った。その気分をうまく説明できないが、それは次の喩えのようなものかもしれない。 "月の裏側まで行って、手ぶらで帰ってくるようなものや&quo...

この作者の本を久しぶりに読んだ。そうそう、こういう感じ、と僕は思った。でもそのとき同時に、今の自分の気分からは離れているようにも思った。その気分をうまく説明できないが、それは次の喩えのようなものかもしれない。 "月の裏側まで行って、手ぶらで帰ってくるようなものや" p.104

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2022/02/10

久しぶりの村上作品! 世界で一番好きな作家さんなので、新しい本は読むのがもったいないと思い読んでなかった。 まず、目次を見て驚いた! 品川猿についてのタイトルの話がある!!! 10年以上前に読んだので、内容は覚えてなかったが名前はしっかり覚えてる。 普通の短編やエッセイ調の話...

久しぶりの村上作品! 世界で一番好きな作家さんなので、新しい本は読むのがもったいないと思い読んでなかった。 まず、目次を見て驚いた! 品川猿についてのタイトルの話がある!!! 10年以上前に読んだので、内容は覚えてなかったが名前はしっかり覚えてる。 普通の短編やエッセイ調の話もあり、「村上作品」って感じの話もあり満足〜♪ ・石のまくらに ★★ なんか「現代」を感じた話だった。 今まで、発売されてからかなり時間が経過した作品とか1960年代とか80年代とか生まれる前の話が多かったので新鮮。 なんか新しい感じがした。 ・クリーム ★★★ 神戸が舞台でわりに近いので、ちょっと親近感湧いた。 ・チャーリー・パーカー・  プレイズ・ボサノヴァ ★★★ 村上さんと言えば音楽! ジャズはたまに聞くが特に何が好きとかはないので、作品に出てきた音楽は聴きたいなーと思いつつ聞いてない。 始めの架空の音楽評論は、つまらんなーと思ってたけど後半がかなり良し! 一瞬の奇跡のような不思議な体験が素敵✨ ・ウィズ・ザ・ビートルズ  With the Beatles ★★★★ これも村上作品って感じの話で好き! 癒される!! 昔のガールフレンドのお兄さんが印象的だった。 ・「ヤクルト・スワローズ詩集」★★★ 詩が笑えた。声に出して笑ってしまった。 村上さんの両親の話が出てきてすごーーくビックリした。 今まで読んできた本で、主人公の親についてはあんまり書かれてきてないのですごーく新鮮で興味深かった。 ・謝肉祭(Carnaval) ★★★★★ 良かった! クラッシックを聴きに行ってその後バーに行ってとか、なんかそーゆー雰囲気がすごーく好き! よくバーでのシーンが書かれているがいつも心が落ち着いて癒される〜 村上作品を読み始めたのが大学の時で、大人になったらバーで1人でお酒飲みながら読書したいって思ってたけど今だに出来ず。 人生のto do listに追加や♪ ・品川猿の告白 ★★★★★ そっか、品川猿は名前を盗むんやったんや! 大昔に読んだのですっかり内容を忘れてたわ。 群馬の宿のシーンはすごーく素敵。 ・一人称単数 ★★★★ バーでの出来事がメインのお話。 今、心が病んでないからラストのメタファーが理解できなかった笑 時を空けて読んだら新たな気付きがあるはず!

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2022/02/06

村上春樹の短編集。8作入っているので、8連休になった春節休暇の課題図書として、1日1話ずつ読んでみた。 小説ってことになっているけど、まるでエッセイのような文章だらけ。出てくる僕/ぼく/私は皆、村上春樹本人の像に重ねて読める。 もうオチが来たのかなと思ってから、視点を変えてのもう...

村上春樹の短編集。8作入っているので、8連休になった春節休暇の課題図書として、1日1話ずつ読んでみた。 小説ってことになっているけど、まるでエッセイのような文章だらけ。出てくる僕/ぼく/私は皆、村上春樹本人の像に重ねて読める。 もうオチが来たのかなと思ってから、視点を変えてのもう1エピソード。そうまとめるか、という感想。 とは言え、酒と音楽と不思議体験と小編でもハルキ節は健在だなぁと感心した。

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2022/02/05

村上春樹さんの人柄が垣間見れる半エッセイ的な独特の世界観が広がる短編集。音楽が流れるような文章で、聴くようにして読んだ。物事に意味や答えを求めることに、大した意味はないよって…考える頭より感じる心に重きを置かれた小説だった。特に「品川猿」がよかったな。

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2022/02/01

「人を好きになるというのはね、医療保険のきかない精神の病にかかったみたいなものなの」(P.13) 「-ほんまに大事なことはな、学校なんかではまず教えてくれんのや。」(P.41)

Posted byブクログ

2022/01/20

やっぱり村上春樹の短編集は面白かった。 どこまでがフィクションでどこからが本当にあったことなのか。 ずっとお洒落な雰囲気がして、読んでるだけで世界に浸れた。

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2022/01/16

村上春樹の音楽、酒、ファッションの好みが分かるような短編集。ノンフィクションとも感じさせる作品ばかり。山奥の宿で言葉を話せる猿との話も、リアルっぽくて納得。

Posted byブクログ

2022/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白い〜!!!というほどでは無いけど、読み終わった後になんかじんわりする。一話が短くてめっちゃサクッと読めるから何かを読みたい、何か他のことに集中したい!って時にいいかも笑 謝肉祭がインパクト強かった。 ヤクルト・スワローズ詩集もなんか好きやった。黒ビール売りに来る少年の客に対する「すみません黒ビールなんです」っていう対応と、自分の小説の読者に対する対応を重ねてる部分に笑った。

Posted byブクログ