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老人と海 の商品レビュー

3.8

305件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    87

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    1

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2024/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

目標を達成しても困難は、また次から次へとやってくる。格闘中の心理描写に感情移入し、同時に共感する部分が多かった。自分も20年したらこんな風になるんかな?

Posted byブクログ

2024/02/29

ほんとに素晴らしい作品で、今でも心にのこっています。自然の偉大さや怖さが詰まっている作品です。  1匹のカジキと漁師のおじいさんの闘いを描いた作品ですが、お互いのプライドや生存本能がぶつかり合ってそこから生まれる戦友のような感覚がとても魅力的に感じました。 魚は海というまだ未...

ほんとに素晴らしい作品で、今でも心にのこっています。自然の偉大さや怖さが詰まっている作品です。  1匹のカジキと漁師のおじいさんの闘いを描いた作品ですが、お互いのプライドや生存本能がぶつかり合ってそこから生まれる戦友のような感覚がとても魅力的に感じました。 魚は海というまだ未知で謎の多い場所を、独占して暮らしている分、陸の覇者である人間に負けてたまるかというカジキのプライドもあったのかも…。生の執念ぶつかり合いはまさに死闘でした。 ほんとうに自然は無慈悲です。 人間の都合なんてフル無視で、2024年1月1日にも、石川県で大きな地震が起こってしまい、人間はこの日お祝いの日です。しかし、そんなことは関係なく、地震は起こりました。 人間は自然と適応して生きていくことが難しい生物だと思っております。なので、環境破壊などを繰り返し今も生存しております。 しかし、適応できなかったが故に、こうした地震や津波のような自然災害に打たれ弱い弱点があります。 それでも生きる執念は他の生物に負けない力がある、だから今でも絶滅せず、ピラミッドの頂点にまで達した大きな要因の様に僕はこの作品を読んで感じました。 自然の摂理や無慈悲さを描いたこの作品。人生で一度は目を通す事を強くオススメします!

Posted byブクログ

2024/02/20

今更私が感想を語るまでもない。 短いし読みやすいし面白いし、何よりサンチアゴ最高だから今までの人生でまだ一度も読んでいないなら読んどけ、っていう小説。 読み終わった後「あれ、おれは踵の骨大丈夫かな」って思ってしまうのも世界で唯一この小説だけ。

Posted byブクログ

2024/02/11

サンチアゴ老人は「負けた」か、と考えた場合、「大物を釣る」ことに対しては成功したし、「サメから逃げる」ことにも成功したはずである。ただ、大物カジキを完全な状態で持って帰ってくることができたかどうかについてだけが、「できなかった」ことだといえる。 だが、「釣れた」ことはカジキの残骸...

サンチアゴ老人は「負けた」か、と考えた場合、「大物を釣る」ことに対しては成功したし、「サメから逃げる」ことにも成功したはずである。ただ、大物カジキを完全な状態で持って帰ってくることができたかどうかについてだけが、「できなかった」ことだといえる。 だが、「釣れた」ことはカジキの残骸から村全員が知ったはずで、名誉は勝ち取れたし、嘘つき呼ばわりもされないだろうと思う。 では、なぜ釣ったカジキを無事に持って帰れなかったのかと考えると、準備不足だったからと言えると思うが、さらに、なぜ準備不足だったかと考えれば、「釣る」ことしか考えていなかったから、つまり「釣り上げる」ことが最終目的で、釣った後のことは考えられていなかったのが原因だと思う。そのために、予想外の大きさのカジキが食い付いてしまったときに、持って帰れなさそうだから逃がそうなどとは考えなかったのだろうし、「釣れた」という幸運のあとに次々と不運がやってくる結果になってしまったのだと思う。釣った魚を「持って帰る」ことが目的だったとすれば、帰り着くまでの不運も予想のうちだったはずで、サメが追いかけてくることは不運ではなく単なる経過だとしか感じなかったかもしれないと思う。 この老人と海との関係から考えられることは、自分が何をしたいと思っているのか、それが最終目的で間違ってないか、その後のことも考えておくべきではないか、と考えておくことが大事だということではないかと思う。また、サンチアゴ老人がここにマノーリン少年がいてくれたらと頻繁に考えるように、何かを成すには一人では難しい、誰かと協力してやり遂げる必要がある、と考えるべきかもしれないとも思う。

Posted byブクログ

2024/02/07

なんとも言えない、切ないとも違う読後感。泣けるとも違うのに、何かがこみ上げるような作品でした。読み手の感性によって評価も変わりそう。

Posted byブクログ

2024/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヘミングウェイが生前最後に発表した小説。ハードボイルドリアリズム。闘争的な老人のサンチャゴが海と戦う物語。あまりに有名なので1度は読んでみたいと思っていた作品。超写実的で世界観に深く入り込むことが出来た。老いと自然に立ち向かう老人がずっと漢の中の漢。釣り上げたマグロは虚しくも鮫に食べ尽くされてしまい骨だけになるが、老人は負けてはいない。「老人はライオンの夢を見ていた。」

Posted byブクログ

2024/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

84日間不漁だった老人サンチャゴが1人で小舟に乗り、超巨大なカジキマグロを勝ち取るが、帰途鮫に襲われて獲物を奪い取られる物語。神に祈ったり船上で様々な工夫を凝らしてカジキマグロに勝つも結局は鮫に食いちぎられる様は老人の徒労とリアリズムを感じられる。しかし、それに絶望を感じていない様からバッドエンド感はない。野球選手と老人自らを照らし合わせて奮起する場面があるも野球選手の実績に対して老人のそれは残念であることはアメリカ特有の新資本主義による格差も暗示していると思いました。

Posted byブクログ

2024/01/13

不朽の名作、と呼ばれる所以をまさに五感で感じ取ったような気持ちになる作品でした。 老漁師のサンチャゴの孤独な今の生活ぶりと若かりし頃の輝かしい漁の腕前、大海での魚との格闘。船上での孤高なるサンチャゴが見ているものや息遣い、潮の香りや水しぶきまでもが目の前の情景として生き生きとした...

不朽の名作、と呼ばれる所以をまさに五感で感じ取ったような気持ちになる作品でした。 老漁師のサンチャゴの孤独な今の生活ぶりと若かりし頃の輝かしい漁の腕前、大海での魚との格闘。船上での孤高なるサンチャゴが見ているものや息遣い、潮の香りや水しぶきまでもが目の前の情景として生き生きとした描写で紡がれていました。

Posted byブクログ

2024/01/10

新年初読了はずっと読みたかったヘミングウェイさん 読んでて暑くなってくる独特の文体が良かったです 老人と海の対比が効いている点、人間の強さと弱さが描かれていました 個人的には何となく本に気持ちが入っていくそんな作品でした‥

Posted byブクログ

2024/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「孤高さ」とは「孤独の苦労や経験によって自分を高めた賜物」である。 個別化が進んで、より孤独に生きることが多くなった現代において、本書で書かれる「孤高さ」のバックボーンは、具体性を持った指針になるんだろうな。

Posted byブクログ