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老人と海 の商品レビュー

3.8

305件のお客様レビュー

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2020/07/18
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老人は漁師として、男としての誇りをかけて大物を釣り上げる。釣り上げたカジキは老人のプライドそのものだと思う。それが一口また一口と食いちぎられていく様子は見るに堪えなかった。 これだけでも辛かったのに、港に戻ってから老人は漁師仲間から称賛されることになる。サメに食い荒らされ、骨と尾ひれだけになったカジキの姿を見てだ。 これほど残酷なことが他にあるか? ズタズタになったプライドを他人から称賛された時の老人の心境、老人の凄さを伝えることができず、誰にも理解してもらえない少年の無念を思うといたたまれない。

Posted byブクログ

2020/07/18

老人とカジキ、それぞれの矜持。ギリギリの闘いの中、次第に相手に対する敬意を持つ。小さくて、壮大。 おじいさんと、再び漁に出られる未来を夢に見る。

Posted byブクログ

2020/07/26
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読んでいて感じたのは人生だった。 かつてはブイブイ言わせていた人が歳をとり 老人になっても海へ出て漁をする。 不漁が続いてようやく大物を釣り上げるが 港に戻るまでにサメに食い荒らされてしまう。 何かうまくいっても 別の何かに取り変わってしまう。 けど、どんな波があっても、どんな牙を立てられようと 自分の芯は老いても変わらない。 老人と海の物語が人生そのものだと感じる。 良いことも悪いこともどうしようもないことも起こる。 そんなことを淡々と考えれる小説でした。

Posted byブクログ

2020/07/12
  • ネタバレ

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初めて読んだのは、中学生の時。父に「これ面白いから読んでみな」と借りた。 中学生には理解出来ないだろ!と思ったし、今でもそう思う。実際、読んだ感想は「おじいちゃん可哀想だな」くらいのものだった。 そんな私も歳を取り、かなり久しぶりに読んだのだが。 老人の精神力にまず驚いた。 巨大なカジキとの死闘。何度も心が折れそうになったが、その度に自分を鼓舞し、決して屈しないと言うその強さ。 だが…その後、カジキは呆気なくサメに食べられてしまい、私はそこでとんでもない虚無感と無情さを感じた。 せめて、ラストで老人が見るライオンの夢が、穏やかなものであることを願う。

Posted byブクログ

2020/07/04

初めて読んだのは10代の頃。その時はたいして心を動かされることもなかったのだけど、今回は泣けるほど心動かされた。自分を鼓舞し続け、決して諦めず、起きたことを事実のまま受け入れ、悲劇に逃げ込まない。そして海と海に生きるもの達への深い愛情。老人の精神の力強さは、長い年月、海によって育...

初めて読んだのは10代の頃。その時はたいして心を動かされることもなかったのだけど、今回は泣けるほど心動かされた。自分を鼓舞し続け、決して諦めず、起きたことを事実のまま受け入れ、悲劇に逃げ込まない。そして海と海に生きるもの達への深い愛情。老人の精神の力強さは、長い年月、海によって育まれたのだと思うと、歳を重ねるのも悪くないと思える。

Posted byブクログ