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老人と海 の商品レビュー

3.8

305件のお客様レビュー

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    62

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    87

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2024/07/08

語りはとても柔らかいのだけれど、自然の厳しさがありありと描かれている。解説にもあるように、確かに日本文学にはあまり見られない感じだった。 文学の背景とかはあまりよくわからないが、その傾向も作家が生まれ育った環境に無意識に根付いているんだろうなあ。。

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2024/07/07

新潮文庫の100冊で購入。 老人の置かれる状況が常に頭の中にはっきりと描かれる。海の変わりゆく表情や、老人が滲ませる苦情、少年の思い…素晴らしい作品というのはこういう事かと納得。読めてよかった。

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2024/06/30

痛みや1人の辛さに負けず最後まで戦おうとする老人がとても素敵だと思った。 少年と老人の会話の間で話が飛ぶことがあったので、そこには一呼吸空いていたり、ビールを一口飲んだり、クスッと笑う動作が、書かれていないけどあったんだろうなぁ、と思うのが楽しかった。

Posted byブクログ

2024/06/24

不漁が続く老漁師が巨大なカジキと数日間格闘するお話。話の殆どは海の上で、漁師が放つ独り言と漁の細かな描写のみで紡いでいる。正直カジキが釣れるところまでは退屈してしまったが、小舟の上の漁師の様子のみでこれだけの情報量を詰め込んでいるのってすごい。ようやっと捕えた獲物も殆どは鮫に食い...

不漁が続く老漁師が巨大なカジキと数日間格闘するお話。話の殆どは海の上で、漁師が放つ独り言と漁の細かな描写のみで紡いでいる。正直カジキが釣れるところまでは退屈してしまったが、小舟の上の漁師の様子のみでこれだけの情報量を詰め込んでいるのってすごい。ようやっと捕えた獲物も殆どは鮫に食い荒らされて、ほとんど頭部のみしか持って帰ることができなかった。沖に出て大自然にもみくちゃにされても骨だけは持って帰りなさいよという教示なのか。少年が泣いた理由が漁師に向けられた感情であることに間違いはないだろうが、その感情の名前が上手く表現できない。

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2024/06/16

ごめんなさい。ストーリー性がほとんどなく、テンポが悪く、退屈してしまい、「文学」の分野は本当に相性悪いと感じてしまった。 退屈しながらも読み切れたのは、ただの老漁師とカジキとの闘いを情景豊かに描き上げるヘミングウェイのスキルに魅了されたから。 教材として素晴らしいのは納得。エンタ...

ごめんなさい。ストーリー性がほとんどなく、テンポが悪く、退屈してしまい、「文学」の分野は本当に相性悪いと感じてしまった。 退屈しながらも読み切れたのは、ただの老漁師とカジキとの闘いを情景豊かに描き上げるヘミングウェイのスキルに魅了されたから。 教材として素晴らしいのは納得。エンタメとして楽しめるかというと、うーん。

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2024/06/11

途中まではなかなか身が入らなくて何度も中断したけど、中盤から読むのが楽しくなって一気に読んでしまった。 有名な本は、やっぱり面白いんだなぁと思った。 読み終わった時に、生きる勇気と前向きな心持ちを分けてもらった気がする!

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2024/06/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

どんなに打ちのめされても、人間は負けるようには造られていないという、老人の闘志、誇りを持って生きる姿が、骨だけの無残な姿になってもなお人々を惹きつけるカジキと重なっていく。 年老いたからって魅力がなくなるわけではなく、色々経験してきた分、人生の骨格は強くなるし、人を惹きつける魅力とか智慧が増すのかもと感じた。

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2024/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

名作の一つとして手に取ってみた。 訳者である高見浩さんの腕もあるかと思うが、描写が綺麗で読みやすい。 少しずつ弱るカジキと体力が削られていく老人のやり取りは穏やかに、でもハラハラする展開。 また、捉えた後も次々とサメが襲ってきて、老いと戦いながらなんとか帰還するもほとんど失ってしまったカジキを見た時の虚しさなど、あっという間に読んでしまったが心に残る作品だった。

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2024/06/05

読みづらいかなーと思ったけど普通に読めたし面白かった 船の上のお爺さんと魚だけのやり取りでここまで話が書けるのがすごい

Posted byブクログ

2024/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

キューバの海でひとり小舟を漕ぐ老漁夫サンチャゴ。彼は長い間、魚を一匹も釣り上げることができずにいましたが、運命の日に巨大なカジキマグロを釣り上げます。その後、4日間にわたる激しい戦いが始まります。 私がこの物語を読んで、最も印象に残ったのは、サンチャゴの不屈の精神です。サンチャゴの闘志は、困難に直面したとき、人間がどれほど強くなれるかを示しています。また、サンチャゴと自然との関係は、人間が自然の一部であること、そしてそれに敬意を払うべきであることを教えてくれたように思いました。 他にも、本作から得られる教訓は多いです。それは例えば、挑戦することの大切さ、自然との共存の仕方、そして何より、困難に直面した時に見せる人間の強さと尊厳です。サンチャゴが最後に残ったのは、手に入れた獲物ではなく、その闘いを通じて得た自己の誇りでした。人間とは何か、生きるとは何かを考えさせられる作品でした。 ヘミングウェイは、「老人と海」を通じて、人間の内面と外界との関係、生と死、成功と失敗の間の微妙なバランスを巧みに描き出しています。このことが、本作を普遍的な魅力を持つ名作にしているのではないでしょうか。

Posted byブクログ