老人と海 の商品レビュー

アーネスト・ヘミングウェイ(著者),高見浩(訳者)

2024/08/03

とても有名な作品ではありますが、今まで読んだことはなく、今回表紙のイラストが大変素敵で、つい手に取って読みました。
漁にでた老人は様々な困難に直面しますが、自分で自分を奮い立たせ立ち向かっていく姿は、私たちに勇気をもたらしてくれるような気がします。
困難に直面した老人の内面描写が丁寧に書かれていて、こんなふうにして人は自分を励ますのかと発見もありました。
一番読んでいて盛り上がったと思うシーンは鮫との格闘のシーンで、とてもハラハラして読みました。
長編ではないので、お手軽に読めると思います。読んだことない方はぜひ読んでみてください。

2024/07/29

前向きな物語だと思う。
希望、不屈、結果は思った通りでなくてもそれに至る過程は無駄ではないし意味がある、といったような内容。

表紙のデザインが美しくて好き。
文章も読みやすくてさくさく読める。
キューバの港町や海の雰囲気を感じ取れる。

一方で、個人的にはこういう明るい話があまり刺さらないのと、同じことを繰り返しがちな描写に食傷気味なので内容はそこまで評価できないかも……。

2024/07/28

すっきりシンプルに面白かった。古典っぽいイメージだったからこんなにハラハラドキドキな作品だとは思わなかった。ページを捲る手が止まらない。一生続く手に汗握る展開と、一発逆転のビッグドリームにかける男の儚さは、まるでアメリカンニューシネマのようだ。大好き。

2024/07/25

海を臨む街に1ヶ月いる間に読めて良かったです。思ってた以上に真っ直ぐでしたが、哀愁と熱さのバランスが絶妙で好きです。

2024/07/27

何十日もボウズだった老人の漁師と
超大物のカジキとの壮絶な死闘。

描写が細かく漁に無知な自分でも
その場で見ているかのように
次々と映像が浮かんできた。

昼間の海、夜明けの海、夜の海を
疑似体験したような気分。

名作といわれる理由がよくわかる。

2024/07/23

普段海外文学を読まないので、ページ数の少ないものを……と選択したのがこちら。
自然の厳しい描写がまざまざと描かれていました。
私は読んでいて老人が可哀想だと思ったけれど、老人本人はへこたれず、海とずっと向き合っていたところがこの本の好きなところです。
でもここがめちゃくちゃ面白い！と特筆すべき点がないから、人に勧めにくいかも……

2024/07/17

ここ最近小説を読み始めた。
100数ページなので初心者としては読みやすい量にはなっていると思う。ただ少ない情報の中から伝えたいことを汲み取るのが難しいと感じる。一方で深く時間をかけて読むと面白いと思う。
老人の心境、カジキとの戦いの最中に何を感じたのか。決着がついた後にどう心境が変わったのか。
細かい心情を巧みに表していて読む人によって感じ方が少しずつ変わるのかなと感じた。
何度も繰り返し読み直したい本。

2024/07/15

物語内の出来事だけなら「不運な老人が長時間の格闘の末巨大カジキを捉えたものの、帰路でサメに襲われ捕獲したカジキがほとんど残らなかった」でまとめられる。
老人に対する少年の思いには心打たれたが、ストーリー性がなく、文学教材という感じがした。
漁に関連する用語が頻繁に使用されるが、馴染みがなく描写がイメージしづらかった。

2024/07/13

とにかく迫力が凄かったです。
老人の奮闘ぶりに脱帽です。
私は、鮫が苦手なので、読みながら手に汗握る思いでした。読了後は、私も疲れ果てた気分でした。さすが名作！

2024/07/09

ベタすぎて、中高生のときに読むのを避けてた名作のひとつ。急遽出先で時間が空き、挿画の美しさに惹かれて気付けばレジへ。

1950年ごろのメキシコ湾のきらめきったら！
姿形は違えど、それぞれの生命の躍動と尊敬も。
漁の手順が細かいゆえに、目の前に映像が浮かぶ。

遠い世界に想いを馳せることができるのが、小説を読む醍醐味だと思う。それをひさしぶりに味わえたよい読書体験でした。たしかに名作であった。