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老人と海 の商品レビュー

3.8

305件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    116

  3. 3つ

    87

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    1

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2021/03/24

意外にも和訳は130ページ程の小説。 自分の勝手な期待もあったが、意外なエンディングを迎える。読み終わりは1人取り残されたような、ポッカリ穴が開いたようななんとも言えない感覚に陥った。 本当にドキュメンタリーのような、ものの見事に鮮やかな情景が浮かぶ所がヘミングウェイの精細な...

意外にも和訳は130ページ程の小説。 自分の勝手な期待もあったが、意外なエンディングを迎える。読み終わりは1人取り残されたような、ポッカリ穴が開いたようななんとも言えない感覚に陥った。 本当にドキュメンタリーのような、ものの見事に鮮やかな情景が浮かぶ所がヘミングウェイの精細な文体力。海の深さ、太陽の移ろい、夜の星空も文字だけでパッと思い描ける。何より漁の要領から大魚との死闘の1秒1秒まで繊細に手に取るように浮かぶ、その書き味が最高だった。 「ヘミングウェイの生涯一部抜粋」 夫人とイタリア旅行中にアドリアーナと出会う。18の時に第一次大戦で重傷を負ったフォッサルタを夫人と訪れ感傷に浸った。このころからの躁鬱症か。 アドリアーナへの一目惚れが執筆を加速させ、老人と海を出版。 その後アフリカのサファリ旅行で2度にわたる飛行機事故により身体を負傷。脳の打撃が大きく幻覚や妄想症状に悩まされる晩年となる。電気ショック療法を用いたところはかの映画「ビューティフルマインド」と彷彿とさせ、実際に行われていたのかと想像すると鳥肌が立つ。 「人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない」 「なにしろあの男は、踵の骨棘の痛みにもめげずに、打っても守っても完璧にやってのけるんだから」 「だが、あの星たちは、嬉しいことに、殺さなくていいのだ」

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2021/03/14

恥ずかしながら、表面的なストーリー(老人が海に出て大物の魚を仕留めて戻ってくる)の奥に何か作者が伝えたいことがもっとあるのだろうというのは感じたが、それが何なのかが分からなかった。 エンターテイメントとしておもしろいだけでなく、その奥に何かもっと深い大きなもの(海の底の巨大な魚...

恥ずかしながら、表面的なストーリー(老人が海に出て大物の魚を仕留めて戻ってくる)の奥に何か作者が伝えたいことがもっとあるのだろうというのは感じたが、それが何なのかが分からなかった。 エンターテイメントとしておもしろいだけでなく、その奥に何かもっと深い大きなもの(海の底の巨大な魚の影のようなもの)があるように感じるのだけど、それが何なのかは分からない。 歳を取ったらまた読んでみようと思う。 巨大な魚が海の底からもっと上に出てきてくれるかもしれないから。

Posted byブクログ

2021/03/05

・ヘミングウェイの短編小説 ・老人と大魚との戦い ・最後は鮫との無意味な戦い ・人間は殺されても敗北するようにはできていない

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2021/02/22

次々と立ち塞がる自然の脅威と、それでも生活や誇りのために立ち向かう老人の生き様の美しさに心打たれます。 是非読んでみてください。

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2021/02/19

老人に襲いかかる数々の試練、その試練に蓄えられた知恵と持ち前の忍耐強さで立ち向かう老人の姿に感銘を受けた。人間は負けるようには作られちゃいない。という言葉もこの老人が言うからこそ価値あるものなんだなぁと実感した。 まだ読んだことない人には是非読んで欲しい一冊です。

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2021/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

有名なのに全く読んだことがなかった本。 もっと難しいのかと思っていたらスラスラと読み進めることができた。 老人の孤独な戦いの描写がすごくリアルだった。 でも最後の2ページで、ん?鮫?と訳が分からなくなった。 色々な解釈があるみたいだが、私は夢の中での出来事とは思いたくない。

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2021/01/17

初ヘミングウェイ。このような名作中の名作も読んでいなかったのだから、今までいかに読書をしていなかったかということがわかる。釣りが好きな人にはたまらない内容だろう。キャパの本を読んだばかりということもあり、交流があったヘミングウェイにも興味を持っていた。とてもシンプルなストーリー。...

初ヘミングウェイ。このような名作中の名作も読んでいなかったのだから、今までいかに読書をしていなかったかということがわかる。釣りが好きな人にはたまらない内容だろう。キャパの本を読んだばかりということもあり、交流があったヘミングウェイにも興味を持っていた。とてもシンプルなストーリー。しかし、私にはよさはよくわからなかった、というのが正直なところか。映画も見てみたいと思った。巻末に、翻訳者による詳しい解説、翻訳の注釈、そしてヘミングウェイの生涯についての年表があったので、ヘミングウェイを理解するにはちょうどよかった。

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2021/01/17

p33の「とにかく、毎日が新しい日なんだ。」好きな言葉 Every day is a new day. を読めて小さな感動。 また読みたい。

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2021/02/07

二度目の再読。 生きていく衝動はいかなるものか。 罪に苛まれる苦悩、貧困に喘ぐ純粋さ、絶望に埋もれる奇跡、血縁の愛憎、セックス、殺人、同性愛、儚い友情、道徳に押し潰される悪人などとは遠く離れてただ生きる。 ただ生きていく、ただ働く、長年の経験を経てもなおまだ経験する、その衝...

二度目の再読。 生きていく衝動はいかなるものか。 罪に苛まれる苦悩、貧困に喘ぐ純粋さ、絶望に埋もれる奇跡、血縁の愛憎、セックス、殺人、同性愛、儚い友情、道徳に押し潰される悪人などとは遠く離れてただ生きる。 ただ生きていく、ただ働く、長年の経験を経てもなおまだ経験する、その衝動はどこから来るんや?と意味も問わない、老人と海と大魚と少年を配置しただけの一幅の絵画であり、それを静かにみていたいと思わせる。 再考 20210207 絵画という感想があまりしっくりこないのて。 今日、デンマークの映画「わたしのおじさん」を見て「老人と海」ついてもう一度考えた。 この作品はやっぱり意図的に宗教とか道徳とか哲学とかいわゆる一般的に体系的な思想をあえて排除してるんやと思う。老人と大魚、老人と少年、老人と海それぞれの対象は、一才の背景を消し去りその対象しか残さない真空空間となり、老人の心象空間のみで形成させている、わざとに。あえてそうすることで、人間のそれぞれが持つ、道徳や思想以前に存在する、生きるべき生き方を浮き立たせているのではないかと思う。  

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2021/01/01

名作と言われるが、余り良さが理解できなかった。 この本を読むには少し若すぎたのかもしれない。 歳をとってからまた読もうとおもった。

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