老人と海 の商品レビュー
名作と呼ばれるもこをいくつか読んでみた時期に、とりわけ確かにこれが名作かと感じた記憶がある すごく引き込まれた物語
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大魚との闘い、鮫との闘い、老いとの闘い、全て自分との闘いなんだろう。自分に負けた時全てを失う。失うことを認めた時残っているものは…少年の一途な気持ち。未来へ繋がっている。 殆どが船上という狭い閉ざされた世界での話だがそれは大海という果てしなく広がる世界へと繋がっていて息苦しさはな...
大魚との闘い、鮫との闘い、老いとの闘い、全て自分との闘いなんだろう。自分に負けた時全てを失う。失うことを認めた時残っているものは…少年の一途な気持ち。未来へ繋がっている。 殆どが船上という狭い閉ざされた世界での話だがそれは大海という果てしなく広がる世界へと繋がっていて息苦しさはなかった。むしろその広さに恐怖さえ覚えた
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なんというか、話自体は非常にシンプルなんだけど、その時々の情景描写が非常に綺麗で、主人公の気持ちや大海原での孤独感や葛藤をうまく表現した作品。読みごたえがあって面白かった。 人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない。 Grace under pressure(困難に直面してもた...
なんというか、話自体は非常にシンプルなんだけど、その時々の情景描写が非常に綺麗で、主人公の気持ちや大海原での孤独感や葛藤をうまく表現した作品。読みごたえがあって面白かった。 人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない。 Grace under pressure(困難に直面してもたじろがずに立ち向かう)
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高校時代か、遥か昔に読んだことだけの記憶があり、ほぼ忘れているという状態での再読。 登場人物の圧倒的少なさを補うに足る、老人のもはや話しすぎる感もある(そのこと自体老人自身が言っているが)独白と刻一刻と変幻する海を中心とした描写に、まさに老人とともに海に生き、巨大カジキと、鮫...
高校時代か、遥か昔に読んだことだけの記憶があり、ほぼ忘れているという状態での再読。 登場人物の圧倒的少なさを補うに足る、老人のもはや話しすぎる感もある(そのこと自体老人自身が言っているが)独白と刻一刻と変幻する海を中心とした描写に、まさに老人とともに海に生き、巨大カジキと、鮫と闘う世界に誘われる。 そして老人がどういった生活をしているかは、多くの人が想像し得るのであろうが、まさに海一筋に生きて、漁師としての矜持を保ち、相手であるカジキにも敬意を払うその姿には、単なる漁師から昇華し、人が自然と対峙し、自然に生きるべきものの姿を読者として垣間見れる。 果たしてこの老人は何歳なのかという問題を通り超え、自身が老人となった時に、体力だけでなく、情熱を傾ける物事に出会えるのであろうか。そういう意味ではたとえ裕福な生活をしていなくとも、対価(ここでは釣果か)を超越した「何か」に情熱を一心に注げるこの老人に幸福はあるのではなかろうか。
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読了 漁師の最後はどうなるの? 釣った獲物はどうするの?という感じでドキドキしながら読みました。 漁師としてのプライドや熱量に感動した。 そしてまた次の世代へと受け継がれていくのだろうと思うと素敵で最後はぽろぽろ感涙
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『老人と海』がヘミングウェイ作品の中でどれほどハードボイルドなのかは知らないが、徹頭徹尾、朴訥とした老人の独白的闘争で進んでいく物語は引き込まれる。若年の読者であれば、老人に寄り添おうとする少年に自分の姿を重ねてしまう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
海に全てを捧げた男の哲学。サンチャゴの言う覚悟って、なんだろう。衰え行く身体に鞭打いつつも、平生彼の心を満たすのは、嵐でも女でも大事件でもなく、未来ある少年を導く時間。そんな天命から誘惑に逸れる描写がリアル。なんとかするさ、で思考停止にならないよう気をつけよう。 サンチャゴは自分で言うようには強いと信じていない。不屈と信じているかもしれないが、少なくともその価値を相対的なものとして捉えている。彼を慕う少年、マノーリンは再三彼に自己信頼を説くが、追い詰められた彼が助けを請うのは神であって自身ではない。「もうたくさんだ」「死ぬまで戦うさ」何れだけ美しかろうが、無粋なことを言えばサンチャゴ自身が認めたように悪足掻きに過ぎない。 そしてクライマックス。死を孕んだ美(マカジキ)は、猛烈な、滑らかでいて揺らがぬ生命の美しさ(鮫)に食い尽くされる。恐れを知らず、望むもの全てを手に入れる、老人が夢見たライオンのシンボルが此処では鮫。 彼を縛り付けたのはマノーリンへの愛着じゃない? (マノーリン自体は意思を持たない天からの使い説を支持。) ニーチェの哲学に当て嵌めるなら、彼はラクダ。ライオンへ羽化することを夢見てる。そう、未だ彼は諦めていない。でも彼がぼんやり予期しているように、何れ敗北せず魂が打ち砕かれて死ぬんだろう。
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タイトルだけ耳にしたことがあり、もっと小難しく、抽象的な内容の作品だと思い込んでいた。起伏に富んで、荒々しく、読了後はどこか切なさが残るような、海に生き続ける男性のとある数日の物語だった。
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ほとんどが魚との闘いの描写 漁師としてプライドがあり、我慢強く、 歳を取っても不屈の精神 海で一人で考える時間が多いせいか、ただ、魚を捕る以上のこだわりを感じた
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こういうシンプルな内容だったのか。 生きていく上での困難 そしてそれに立ち向かっていくという姿が 単純であるからこそ心に響く
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