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龍の耳を君に の商品レビュー

4.2

64件のお客様レビュー

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2024/06/16

デフ・ヴォイスの続編。 今回も私の頭の中では草彅剛さんが走り回る。。 今回は、聾者だけではなく、緘黙症の子供も手話で言葉を得る。 手話が、聾者のためのものではないということを知った。 英知くん、これからも身につけた言葉で未来を歩いていってほしい。 しかし、「正育学」は、ものす...

デフ・ヴォイスの続編。 今回も私の頭の中では草彅剛さんが走り回る。。 今回は、聾者だけではなく、緘黙症の子供も手話で言葉を得る。 手話が、聾者のためのものではないということを知った。 英知くん、これからも身につけた言葉で未来を歩いていってほしい。 しかし、「正育学」は、ものすごく差別的で、怖い思考だと思った。

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2024/05/14

シリーズ2作目。 今回も凄く良かった。 知ることって大切。ろう者や手話、障害のある方が現代で生きていく上で感じる生きづらさ。 今回は場面緘黙症、発達障害を持つ少年も出てきた。 場面緘黙症について、実は小学校1年生の頃にクラスメイトの女の子がそうだった。 当時は無知で子供だった私は...

シリーズ2作目。 今回も凄く良かった。 知ることって大切。ろう者や手話、障害のある方が現代で生きていく上で感じる生きづらさ。 今回は場面緘黙症、発達障害を持つ少年も出てきた。 場面緘黙症について、実は小学校1年生の頃にクラスメイトの女の子がそうだった。 当時は無知で子供だった私は、その子に「なんでお母さんとは話せるのに、学校では話さないの?」「声出せないの?」と質問責めにして困らせてしまったことを思い出した。 ミステリー仕立てだけど、聴覚障害をもつ方や発達障害、支援学校のことなどを学ぶことが出来、また自分の認識不足を思い知らされる。

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2024/04/05

手話通訳士の荒井は恋人のみゆき、美和親娘と同居するようになっていた。ある日その美和に頼まれて同級生の英知に手話を教える事になる。英知は場面緘黙症で母親とも会話がほとんどない暮らしをしていた。 その頃町で殺人事件が起こり、その被害者を英知が見たことがあると言い出した。 「デフヴォイ...

手話通訳士の荒井は恋人のみゆき、美和親娘と同居するようになっていた。ある日その美和に頼まれて同級生の英知に手話を教える事になる。英知は場面緘黙症で母親とも会話がほとんどない暮らしをしていた。 その頃町で殺人事件が起こり、その被害者を英知が見たことがあると言い出した。 「デフヴォイス」第二弾。通訳の仕事を通してろう者の世界の厳しさ、苦しさか描かれる。今回はその教育の問題に迫っていく。

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2024/04/01

なんでも、そうだと思うのですが、当事者にならないと、その人の本当の気持ちは、わからないんだろうな〜と、思います 知る努力や、歩みよりは、できるけど、本当のところは、どこまで寄り添えるのかなぁと、考えてしまいます Uber Eatsさんで、聴覚障害の方がいらっしゃったことがあり...

なんでも、そうだと思うのですが、当事者にならないと、その人の本当の気持ちは、わからないんだろうな〜と、思います 知る努力や、歩みよりは、できるけど、本当のところは、どこまで寄り添えるのかなぁと、考えてしまいます Uber Eatsさんで、聴覚障害の方がいらっしゃったことがありました 聞こえる方だと、思っていたので、配達物の番号を聞くのですが、2度ほど聞いても、何も、言わない ?と、反応してしまったところ、スマホの画面で、番号を見せてくれました あ〜、そうなんやって、気づいて 申し訳ない気持ちになりました 申し訳ないと思うことも、よくないのかな?とか とても、難しいです 私達も、どこまでアンテナを張っておくべきなのかな〜とか 障害がなくとも、人に、あれこれ、気を回し過ぎて、心が疲れてしまうことも、たくさんあるので 本当に正解がないですね

Posted byブクログ

2024/03/02

デフ・ヴォイスの続編。推理小説としては先が読める展開だが、それでも引き込まれる内容で一気に読めた。暗い話の中にあって、美和の存在が唯一明るく際立っていた。荒井とみゆきには幸せになってほしい

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2024/02/18

2作目です。 最近のイチオシです。 今回は、ろうだけでなく 自閉症、緘黙についても取り上げられていた。 緘黙については詳しく知らないので、 そうなんかなぁーって思うだけだったけれど ろう学校での教育や、 ろう者への取り調べについての部分は 人権無視のあまりに酷い有様で、 本...

2作目です。 最近のイチオシです。 今回は、ろうだけでなく 自閉症、緘黙についても取り上げられていた。 緘黙については詳しく知らないので、 そうなんかなぁーって思うだけだったけれど ろう学校での教育や、 ろう者への取り調べについての部分は 人権無視のあまりに酷い有様で、 本当にこんなんなのか知らないけれど、 きっとそうだと思えてしまう、 なんて理不尽で不当な扱いを受けてしまうのだという憤り、 そういう事態を知らないことへの罪悪感を抱いた。 といっても私ができることも何もないかもだけれど、 巻末にあったセリフ 「特性はあっても、社会を生きるのに困難な状況がなくなれば、障害は障害ではない」 といった趣旨のもの。 これが目指すべき社会なんだな。 本当のバリアフリー。 だれもが生きやすく、 だれもが安心できる社会。 今日、久しぶりに特急列車に乗って、 都会に行って、思った。 見えない、聞こえない、があったら、 ものすごく怖い。 見えていて、聞こえていても、 ものすごく不安なのに。 普段の田舎での生活でだって、 想像するだけで、ものすごく困難で 大変なことがいっぱいあると思う。 視覚や聴覚を失うこと、 歩行能力を失うこと、 何かしらの障害を負うこと。 いつどこで誰に起こるかも分からない。 決して他人事ではない。 安心、安全な社会をつくるには、 どうしたらよいか。

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2024/02/06

何を以てして仲間なのか、家族なのか。 感情が波打ちながら、最終的に凪のような落ち着く感じのそれぞれだった。 傍から見ていれば、そんなに難しいことには思えないことでも、当人にとっては酷く辛いことだったりする。 それは、誰にでもあるんじゃなかろうか。 そんな思いを汲み取れる、そんな...

何を以てして仲間なのか、家族なのか。 感情が波打ちながら、最終的に凪のような落ち着く感じのそれぞれだった。 傍から見ていれば、そんなに難しいことには思えないことでも、当人にとっては酷く辛いことだったりする。 それは、誰にでもあるんじゃなかろうか。 そんな思いを汲み取れる、そんな心を常に持っていたい。 みんな持っているんだ、龍の耳を。 ただ…忘れているだけ。

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2024/02/03

デフ・ヴォイスの続編。今作も聾者の問題に視点を当てつつも、ミステリとしても楽しめる良作。 ちょっと荒井さんの行動が気になるところで⭐️⭐️⭐️⭐️

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2024/02/03

場面緘黙症や自閉スペクトラム症は自分にとって身近なことなので、その分どんな取り上げられ方をするのか気になりながら読んだ。 意思表示のためのカードや自分のだけのスペースが書かれたり、自閉スペクトラム症の人は人の顔を覚えるのが苦手という特性はあるものの英知くんには当てはまらないという...

場面緘黙症や自閉スペクトラム症は自分にとって身近なことなので、その分どんな取り上げられ方をするのか気になりながら読んだ。 意思表示のためのカードや自分のだけのスペースが書かれたり、自閉スペクトラム症の人は人の顔を覚えるのが苦手という特性はあるものの英知くんには当てはまらないということが書かれていたりしていて、自閉スペクトラム症といっても人によって様々であることが描かれていていて、素晴らしいなと感じた。 それにしても美和ちゃんがいい子すぎる。そして、英知くんの心の強さには涙が出た。英知くん、美和ちゃん、みんな違ってみんないい。正育学なんて画一的な教育などあり得ない。正育学は極端ではあるけど、世の中には◯◯するべきで溢れているから、、自分もそこにのみこまれないようにしたい。 尚人とみゆきの続きも気になったので、続きも読みたい。

Posted byブクログ

2024/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

デフ・ヴォイスの続編 手話通訳士の荒井 前作からの恋人、みゆきとの関係が一歩進み同棲をすることに みゆきの娘美和とは手話を教えたり、良好な関係 美和の友達で緘黙症の少年に手話を教えるが、それが後にとある事件に関わってくる 今作でも日本手話と日本語手話についてや、聴覚口話法のことについて、ろう学校についての議論がなされている 身近にろう者がいないこともあり、今まで知らずにいたろう者の抱える多くの不自由さに気がつく

Posted byブクログ