龍の耳を君に の商品レビュー
読書記録63. #龍の耳を君に デフ・ヴォイスシリーズ第二弾 場面緘黙症という新たな疾患について知る 冒頭『龍の耳は退化して海に落ちタツノオトシゴに…だから龍には耳がない』 聾という字を改めて眺めた 調べたところ全日本ろうあ連盟のマークである事も初めて知った #本好き...
読書記録63. #龍の耳を君に デフ・ヴォイスシリーズ第二弾 場面緘黙症という新たな疾患について知る 冒頭『龍の耳は退化して海に落ちタツノオトシゴに…だから龍には耳がない』 聾という字を改めて眺めた 調べたところ全日本ろうあ連盟のマークである事も初めて知った #本好き #読了 #부엌독서실 #puok読書室
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ろう者の世界を教えてくれる貴重な小説。ストーリー的にも全体的に人間味が溢れてて素晴らしいシリーズだなと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作よりおもしろかった。登場人物一人ひとりの物語が丁寧に描かれているように感じる。 三編の連作集だけれど、一作目はさらっと。読み進めるうちにぐいぐいのめり込んだ。表紙のシーンを見つけた時は胸が熱くなって…。 ミステリの真相も少しひねりがあっておもしろい。 それにしても、警察の取り調べでの聴者の横柄さや差別…人間の醜い部分を象徴しているのだろうけど何とも腹立たしい。でも無知な自分だって同類だと思って悲しくなったり…色んな風に心が揺さぶられる作品だった。
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面白かった。前作と比べて、主人公の人間性が磨かれている。手話も言語の一つであり、登場人物の感情が揺さぶられている場面が見えた。楽しみながら読めた。
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前作があるのを知らずにこの書籍を初めて読みました。 龍の耳と書いて「聾(ろう)」このタイトルの意味にそんな意味があったのですね。聴覚障害者の想いや環境などなかなか知ることも出来ないことが、こんなにも沢山あるんだと実感しました。手話にも色んな表現があり、書籍にもどのように表現するか...
前作があるのを知らずにこの書籍を初めて読みました。 龍の耳と書いて「聾(ろう)」このタイトルの意味にそんな意味があったのですね。聴覚障害者の想いや環境などなかなか知ることも出来ないことが、こんなにも沢山あるんだと実感しました。手話にも色んな表現があり、書籍にもどのように表現するかひとつひとつ明記されていて、作者さんの伝えたい想いがとても感じられました。 ドラマ化が決定されたとか…早く見たいです!! 是非とも多くのかたに知って欲しい、理解して欲しいストーリーでした。出会えて良かった書籍です。
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デフ・ヴォイスシリーズ第二弾。 発達障害と場面緘黙症を併せ持つ少年が、手話を習得することで他者とのコミュニケーションが取り易くなるということが驚き。なるほど。その手があったか。 モリカケ問題を連想させるストーリーを絡め、発達障害者を持つ親の苦悩も描かれ、前作よりも広く、深く、厚み...
デフ・ヴォイスシリーズ第二弾。 発達障害と場面緘黙症を併せ持つ少年が、手話を習得することで他者とのコミュニケーションが取り易くなるということが驚き。なるほど。その手があったか。 モリカケ問題を連想させるストーリーを絡め、発達障害者を持つ親の苦悩も描かれ、前作よりも広く、深く、厚みを持った作品になっているように思う。 みゆきとの関係も良くなりそうで一安心。 今回も面白く読んだ。
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タイトルの意味も分からず読んで、のめり込んでしまった前作。ミステリー仕立てなのに、現代社会における聴覚障害の方たちへの認識不足を思い知らされた。 今回はさらに、支援学級にまでテーマが広がっており、読後は自分の見解が深くなるのを実感する小説だった。
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やっぱり最後泣いちゃったな。 私自身ADHDとASD持ってるっていうのもあって、確かにって思いながら読んでた。 いいなーーー。 またいいの読んだって満足感。 一気に読めた。
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なんといってもストーリー自体が面白い。楽しんで読みながら、自分が何気なく暮らす社会が障害=人と異なる特徴をもっていることで、いかに暮らし難い社会なのかということが伝わってきました。
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「デフ・ヴォイス」の続編。 表紙を開いた後のページにあった短い紹介文に『手話を教えている場面緘黙症の少年が殺人事件を目撃したと伝えてきた』とあり、その少年の話が最初からずっと出てくるので一つの長編のように思って読んでいたが、3つの話からなる連作短編だったということに作者のあとがき...
「デフ・ヴォイス」の続編。 表紙を開いた後のページにあった短い紹介文に『手話を教えている場面緘黙症の少年が殺人事件を目撃したと伝えてきた』とあり、その少年の話が最初からずっと出てくるので一つの長編のように思って読んでいたが、3つの話からなる連作短編だったということに作者のあとがきを読んで気が付かされた…。 第一話、荒井が司法通訳を依頼された、強盗容疑で逮捕されたろう者の裁判。 そこで証言される、ろう学校や家庭における「聴覚口話法」の教育の、なんとまあ壮絶なこと。 それでも喋ることが出来るようにはならず、「普通」でないことを改めて思い知らされるだけというのはあまりにも酷。 第二話、被疑者の取り調べ通訳を依頼された、ろう者がろう者に対して詐欺行為を行った事件。 色んな人が諫めてくれるのに、相変わらず人のことになると通訳の職域を超えて一生懸命になる荒井にやきもき。 第三話、場面緘黙症の少年が、向かいの家であった殺人事件について手話で話し出す。 同じく紹介文に『話せない少年の手話は、果たして証言として認められるのか!?』あったので、これはと思っていたが、意外とあっさり収束していった…。 色々あった出来事と犯人の結び付きに荒井がやや鈍いのではないかということもあって、謎解きとしてはちょっと薄味。 緘黙症に関連して発達障害や接触過敏、聴覚過敏まで語られ、「通級学級」に触れては『そういうことが、特別じゃなくなればいいのに』と書かれているが、本当にそう思う。
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