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たかが殺人じゃないか の商品レビュー

3.6

146件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

    2

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2021/02/15

昭和24年の名古屋、豊橋を舞台とした本格推理小説。新制高校の発足で1年だけの共学高校3年生となった、推理研究部と映画研究部に集う男女5人とその顧問の女性教師が主な登場人物です。著者はかなりの高齢なので登場する高校生とほぼ同じ年齢なのかと思う。戦後の描写も実体験が反映されてるのでは...

昭和24年の名古屋、豊橋を舞台とした本格推理小説。新制高校の発足で1年だけの共学高校3年生となった、推理研究部と映画研究部に集う男女5人とその顧問の女性教師が主な登場人物です。著者はかなりの高齢なので登場する高校生とほぼ同じ年齢なのかと思う。戦後の描写も実体験が反映されてるのではないだろうか。名探偵コナンのシナリオも手掛けるだけあり、ストーリーはいわゆる本格推理小説、ミステリーと言うジャンル。若干青少年向けな雰囲気なので、やっぱり名探偵コナン劇場版でも想像すれば当たらずといえども遠からず。途中発二つの殺人事件が発生するものの、終盤までだらだらと放し飼い続くので挫折思想になった。でも最後の謎解きと、様々な伏線の回収は見事。ただ、もう少し短くてまとめてもらえると良かった。

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2021/02/12

このミス1番なので当然期待値は高かった。その分裏切られ感も高かった。構成はなかなかと思うがこの傾向の作品は多々あるし、やたらに長々しく感じた。高齢の作者への忖度かと穿ってみる。

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2021/02/11

Not For Me 何故このミス1位なのか私には分からなかった。 特に2番目の殺人事件は機会を考えると一人しか容疑者はいないように感じた。そうなると1番目の殺人も推測出来てしまう。 読み易く文章も分かりやすいがミステリとしてはイマイチだった。

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2021/02/08

『たかが殺人じゃないか(昭和24年の推理小説)』(辻 真先著)を読了。 『このミステリーがすごい!2021年版』の国内編1位ということで、これは読むしかない!と思い購入しました。 戦後の日本が舞台のミステリー+青春小説としてとても面白かったです。時代背景などもわかりやすく、時代...

『たかが殺人じゃないか(昭和24年の推理小説)』(辻 真先著)を読了。 『このミステリーがすごい!2021年版』の国内編1位ということで、これは読むしかない!と思い購入しました。 戦後の日本が舞台のミステリー+青春小説としてとても面白かったです。時代背景などもわかりやすく、時代小説特有の読みづらさなど全くなく夢中で読んでしまいました。そしてラストの仕掛けにはやられました。 そして少年少女たちの部活や学園祭の風景、鏡子の境遇や生き方などミステリー以外の部分もとても印象的でした。 国内主要ミステリ部門3冠も納得の素晴らしい作品でした。

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2021/01/31

ミステリー3冠に惹かれて読んだが、期待が大きかった分評価が低くなったかもしれない。戦後間もない頃の情景や世情が目の前に広がる見事さは、さすがだと思う。女性が苦難に身を投じなくてはならない状況は、昔読んだ武者小路実篤の小説を思い出した。二つの殺人事件の謎解きのうち、どのように行われ...

ミステリー3冠に惹かれて読んだが、期待が大きかった分評価が低くなったかもしれない。戦後間もない頃の情景や世情が目の前に広がる見事さは、さすがだと思う。女性が苦難に身を投じなくてはならない状況は、昔読んだ武者小路実篤の小説を思い出した。二つの殺人事件の謎解きのうち、どのように行われたかについてはちょっと無理っぽさを感じたが、なぜの部分は、時代背景も含め違和感はない。登場人物たちは、皆個性が強いが、特に、メインの高校生たちは、この時代にこんなに芯が強くて考え方も進んだ少年少女もいたんだと思わせるキャラクターだった。

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2021/01/29

年間ランキングトップ総なめの本作。いろいろな仕掛けがあるんだけれど。メタ的な仕掛けが一番響いた。とにかく昭和な一冊。

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2021/01/29

小生、13年生まれ、終戦記念日8月15日の時は小学校一年生、懐かしい映画俳優や映画の題名、本の題名や歌手の名前が、そして、当時の世相で語られるミステリー小説超一級のミステリー小説だった!

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2021/01/27

戦後の様子、学校な雰囲気は良く分かりました。それも名古屋周辺の見知った地名も親近感。少し古色蒼然っぽい感じでした。評判ほどではないかもしれせん。

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2021/01/26

『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続くシリーズ第2弾。 第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』国内編 第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門 第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 国内 定価2200円+税というちょっと高め...

『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続くシリーズ第2弾。 第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』国内編 第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門 第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 国内 定価2200円+税というちょっと高めでしたので、躊躇していたのですが、中古を発見したので、購入。 シリーズ途中参加でしたが、色んな意味で予想外なことだらけでした。 まず、ストーリーの構成でした。てっきり殺人事件発生→解決→別の殺人事件発生→解決という形なのかと思いきや、解決編は最後に一気に披露していました。その前には、読者への挑戦状のような提示もしていて、推理小説ならではの醍醐味を感じました。 また、てっきり学生達が推理していくのかと思いきや、那珂一兵というチョイ脇役だと思っていた人が、名推理を発揮していくので、予想外でした。 ストーリーとしても犯人が予想外なことや殺人のトリックも実現できるかはさておき、予想外な発想があり、面白かったです。80歳以上の作家さんですが、まだまだ元気だということを見せつけられました。 一応、学生達をメインにしているので、青春ミステリー小説でしたが、爽やかさとは違い、硬派な文章で、昔(昭和)の空気感を感じさせました。作者自身が生きてきた激動の昭和を参考にその時代について、詳細に描かれていて、印象深かったです。 殺人を含め、題名の意味に込められた背景として、昭和の時代に起きた戦争が含まれています。今とは異なった思想や激動の時代に生きた人々の姿を読んでみて、より物語に深みが増していました。 冒頭と最後の文章では、ある仕掛けもされていて、読み終わった後も最初に戻りたくなる気持ちにさせてくれました。

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2021/01/23

男女共学、学制、戦争の後が色濃くのこる土地や場所、人々の変わりよう、時代を余すことなく書いた作品でした。トリックもたかが殺人じゃないかというタイトルもとてもいいなと思いました。次回作も楽しみです^^

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