たかが殺人じゃないか の商品レビュー
著者の名前だけは何故かしているけど、過去作品は読んだことがない。 今回の年代、知らない時代だが、ミステリーに入っていくと時代は関係なく素直に楽しめたし、結果、この時代背景があってのミステリーでもありと2度楽しめる。 名古屋在住の読者は、なお楽しめるのではないかと思う。 さて、...
著者の名前だけは何故かしているけど、過去作品は読んだことがない。 今回の年代、知らない時代だが、ミステリーに入っていくと時代は関係なく素直に楽しめたし、結果、この時代背景があってのミステリーでもありと2度楽しめる。 名古屋在住の読者は、なお楽しめるのではないかと思う。 さて、最後でえっ???となる、どんでん返し(笑)
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戦後間もない時期の名古屋の様子や、共学になった時の学生達の様子がリアルに書かれており大変面白く読めました。具体的な地名などもあり、大曽根の辺りでヒロインと出会うところはあの辺かななどと思ったり。 でも設定としては良く言えば昔ながらの定番。悪く言えばラノベっぽいかなと。男2人女3人...
戦後間もない時期の名古屋の様子や、共学になった時の学生達の様子がリアルに書かれており大変面白く読めました。具体的な地名などもあり、大曽根の辺りでヒロインと出会うところはあの辺かななどと思ったり。 でも設定としては良く言えば昔ながらの定番。悪く言えばラノベっぽいかなと。男2人女3人の部活でさらに女先生巻き込んで旅行や夜の学校で映画撮影。んー、当時の女性は今より積極的なのかなと。 事件やトリックもそこまでするかという、ちょっと大掛かり過ぎるかなと。 ただ動機となるタイトルのセンスの良さ、そして何よりオチに関しては見事に決まりましたね。もはや最後のオチが良すぎてタイトル総ナメって気もします。 そしてらこの事件は勝利が書いた小説、という想像でいきたいと願うばかりです。
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ループ的な展開は初めてで、うならされました。でも、ミステリーそのものは単純かなあ。ほかに誰もいないじゃん、とすぐ思えてしまうし。それよりも戦後日本の学生生活を紹介する方が主体であるかのようです。詳しく説明されてるし、彼らの高校生活も生き生きとして快活に見えますが、終戦後たった四年...
ループ的な展開は初めてで、うならされました。でも、ミステリーそのものは単純かなあ。ほかに誰もいないじゃん、とすぐ思えてしまうし。それよりも戦後日本の学生生活を紹介する方が主体であるかのようです。詳しく説明されてるし、彼らの高校生活も生き生きとして快活に見えますが、終戦後たった四年でこんなにあっけらかんとするものか、その点では疑問が残りました。中部地方出身のため、出てくる地名が聞き馴染みのあるものばかり。位置関係が容易にイメージできたのは良かったです。
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昭和24年の名古屋、豊橋を舞台とした本格推理小説。新制高校の発足で1年だけの共学高校3年生となった、推理研究部と映画研究部に集う男女5人とその顧問の女性教師が主な登場人物です。著者はかなりの高齢なので登場する高校生とほぼ同じ年齢なのかと思う。戦後の描写も実体験が反映されてるのでは...
昭和24年の名古屋、豊橋を舞台とした本格推理小説。新制高校の発足で1年だけの共学高校3年生となった、推理研究部と映画研究部に集う男女5人とその顧問の女性教師が主な登場人物です。著者はかなりの高齢なので登場する高校生とほぼ同じ年齢なのかと思う。戦後の描写も実体験が反映されてるのではないだろうか。名探偵コナンのシナリオも手掛けるだけあり、ストーリーはいわゆる本格推理小説、ミステリーと言うジャンル。若干青少年向けな雰囲気なので、やっぱり名探偵コナン劇場版でも想像すれば当たらずといえども遠からず。途中発二つの殺人事件が発生するものの、終盤までだらだらと放し飼い続くので挫折思想になった。でも最後の謎解きと、様々な伏線の回収は見事。ただ、もう少し短くてまとめてもらえると良かった。
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このミス1番なので当然期待値は高かった。その分裏切られ感も高かった。構成はなかなかと思うがこの傾向の作品は多々あるし、やたらに長々しく感じた。高齢の作者への忖度かと穿ってみる。
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Not For Me 何故このミス1位なのか私には分からなかった。 特に2番目の殺人事件は機会を考えると一人しか容疑者はいないように感じた。そうなると1番目の殺人も推測出来てしまう。 読み易く文章も分かりやすいがミステリとしてはイマイチだった。
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『たかが殺人じゃないか(昭和24年の推理小説)』(辻 真先著)を読了。 『このミステリーがすごい!2021年版』の国内編1位ということで、これは読むしかない!と思い購入しました。 戦後の日本が舞台のミステリー+青春小説としてとても面白かったです。時代背景などもわかりやすく、時代...
『たかが殺人じゃないか(昭和24年の推理小説)』(辻 真先著)を読了。 『このミステリーがすごい!2021年版』の国内編1位ということで、これは読むしかない!と思い購入しました。 戦後の日本が舞台のミステリー+青春小説としてとても面白かったです。時代背景などもわかりやすく、時代小説特有の読みづらさなど全くなく夢中で読んでしまいました。そしてラストの仕掛けにはやられました。 そして少年少女たちの部活や学園祭の風景、鏡子の境遇や生き方などミステリー以外の部分もとても印象的でした。 国内主要ミステリ部門3冠も納得の素晴らしい作品でした。
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ミステリー3冠に惹かれて読んだが、期待が大きかった分評価が低くなったかもしれない。戦後間もない頃の情景や世情が目の前に広がる見事さは、さすがだと思う。女性が苦難に身を投じなくてはならない状況は、昔読んだ武者小路実篤の小説を思い出した。二つの殺人事件の謎解きのうち、どのように行われ...
ミステリー3冠に惹かれて読んだが、期待が大きかった分評価が低くなったかもしれない。戦後間もない頃の情景や世情が目の前に広がる見事さは、さすがだと思う。女性が苦難に身を投じなくてはならない状況は、昔読んだ武者小路実篤の小説を思い出した。二つの殺人事件の謎解きのうち、どのように行われたかについてはちょっと無理っぽさを感じたが、なぜの部分は、時代背景も含め違和感はない。登場人物たちは、皆個性が強いが、特に、メインの高校生たちは、この時代にこんなに芯が強くて考え方も進んだ少年少女もいたんだと思わせるキャラクターだった。
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年間ランキングトップ総なめの本作。いろいろな仕掛けがあるんだけれど。メタ的な仕掛けが一番響いた。とにかく昭和な一冊。
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小生、13年生まれ、終戦記念日8月15日の時は小学校一年生、懐かしい映画俳優や映画の題名、本の題名や歌手の名前が、そして、当時の世相で語られるミステリー小説超一級のミステリー小説だった!
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