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持続可能な魂の利用 の商品レビュー

3.5

116件のお客様レビュー

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    19

  2. 4つ

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  3. 3つ

    29

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2024/05/25

「おじさん」とかジェンダーとか、日本のアイドルとかについて考えさせられる不思議なお話。表現が好きだった。

Posted byブクログ

2024/03/28

おじさんは本当に偉そうだ。おじさんは若者や女性を黙らせる。おじさんは教えるのが好きだ。結局は制御できなくなると批判する。 私はおじさんのためには生きない。 女同士で対立している場合ではない。

Posted byブクログ

2024/03/08

「おじさん」が作ってきたこの社会に失望する事が最近本当に多くて、この本を読んでちょっとスッキリした(笑 この前、未だに年齢いじりをしてくるおじさんに出会って思わず一瞬フリーズしてしまった。 いつの時代を生きてるねん化石かよ。 30代になって、心の底から生きやすくなった私の気持...

「おじさん」が作ってきたこの社会に失望する事が最近本当に多くて、この本を読んでちょっとスッキリした(笑 この前、未だに年齢いじりをしてくるおじさんに出会って思わず一瞬フリーズしてしまった。 いつの時代を生きてるねん化石かよ。 30代になって、心の底から生きやすくなった私の気持ちなんてわからんのやろうな。 わからんで良いけど。 独特な世界観と不思議な爽快感を感じた小説。

Posted byブクログ

2024/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女であるが故に今まで感じていた感情を言語化してもらった。 おじさんに少女が見えなくなる世界、めっちゃいいな〜!と思ってしまう程度に、私もこの性差に晒されていたと実感。なんなら、おじさんには女性全員が認識できなくなったらいいと思ってしまった。 恐らくおじさんが少女が見えなくなった世界で過去のアイドルの研究をする5人、そのアイドルに現在進行形でハマる敬子の2つの時系列から描かれている話。 それぞれの深掘りした話も読みたい。 私が、おじさんから少女が見えなくなった時代に産まれてたらどうなったんだろう。もう少し世の中を怖がらずに生きられたのでは。 現代日本、本当にこのくじを引いたのでなければ納得できないよなあ。 はじめに引用されていた少女革命ウテナ、私も好きです。

Posted byブクログ

2024/01/25

私自身、高校生の時欅坂に救われたし、アイドルになることにも憧れた。 でも、日本のアイドルはなにか歪さがあるって感じ取っていたが、それを上手く言語化できずにいた。 欅坂以降、坂道オーディションの募集があるたび応募してみたい気持ちがあったけど、アイドルになることとは、多分自分が思って...

私自身、高校生の時欅坂に救われたし、アイドルになることにも憧れた。 でも、日本のアイドルはなにか歪さがあるって感じ取っていたが、それを上手く言語化できずにいた。 欅坂以降、坂道オーディションの募集があるたび応募してみたい気持ちがあったけど、アイドルになることとは、多分自分が思っている以上に「性的アイコン」という側面が強いし、それはこの社会の歪な構造を一層補強することになるのだろうと薄ら感じていた。自分自身アイドルが好きだったが、日本社会の坂道至上主義までは言わずとも、清楚さ、無垢さ、それを表す身体のルッキズムに苦しめられてきた。 この物語を読んで、自分の感じていたアイドルの違和感、日本社会の異常性はそこまで現実と乖離したものではなかったのだと確信した。 多分この物語は主語が大きいこと、過激な表現をしていることで、色んな人が敵に回された様な気がするのだと思う。 でも、実際少女たちは確実に踏み躙られてきた。踏み躙ってきたのは誰かは何となく分かってはいたけど、言ってはいけなかった。今も誰なのかははっきりとは分からない。でもこんな世界を変えたいと思うのは、みんなの願いだよねって信じたい。

Posted byブクログ

2024/01/15

私も「おじさん」には嫌な目に遭ってきたし、嫌いだ。消えてしまえと思う。溜飲が下がる一方で、これは果たしてユートピアなのかディストピアなのか。いや、「おじさん」でなくなればいいのだから、やはりユートピアか。

Posted byブクログ

2023/12/21

おじさんから少女が見えなくなった。 セクハラで辞めさせられたりアイドルが搾取されたり。 おじさんの傲慢さと女性の損感

Posted byブクログ

2023/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

レジスタンスと評されている、それを、読み終わって知った。だからか、だからこんなにも、この世界が嫌だ変えようという意思が、強く文章に現れているのかと思った。 「おじさん」による性的な搾取はいまだにあるし、それを無かったこととしては生きていけない社会だ。私もとっぷり浸かって生きていると思う。 そんな社会(政治)や搾取は嫌だと声をあげている人を、私はほぼ初めて小説を通して出会えた。 「おじさん」から少女が見えなくなった。消えた。 (でも少女たちからは「おじさん」は見える。) 消失は物語の最後を予見しているかもしれない。 少女と呼ばれた者たちは自身を失っていく。 せっかく成し得たことがあるのに、あんまりだ。 搾取から逃れるには自身を消すことだということには、人間は「おじさん」の側面を捨てきれないのだろうかと思った。 こんなことを思うのは作者の訴えを読み違えてるのだろうか。

Posted byブクログ

2023/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時系列がわかりにくいけれど、断片的に共感してしまうところが多い小説だった。 私はテレビを見ないので、アイドルのことが全然わからないけど、どこかで無表情で踊ってるアイドルグループを見たことがあったので、なんとなく想像できた。 (読み終わってから欅坂46の平手友梨奈さんをモデルにしていると知った。) 「おじさん」って私も嫌いだけど、この本に出てくる「おじさん」は極端に犯罪者並みのセクハラ親父だった…。私は幸い、会社でセクハラされたことはないけど、でも実際にこういうことって起きてるんだよな…と思うとそこまで極端な話ではないのかも。 共感したところは、子供を沢山産んだ女性タレントが、SNSで「たくさん産んでえらい」と言われているのは、「少子化だからえらい」つまり「お国のためにえらい」という意味だというところ。 少子化のために産んだわけじゃないのに、子供を産んだことに感謝されて微妙な気持ちになったことがあったので、なるほどと思った。 たしかに、日本の政治家は「おじさん」ばかりで失望することばかり。 この本では、政治家は日本という国を縮小させて畳むために、わざと産みにくくて育てにくい国にしているというのが、面白かった。 本当にわざとそうしているのでは?そうじゃないと説明がつかなくない?まさか本当に出生率を上げようとして微妙な政策ばかりしてるんじゃないよね?と思わざるをえない。笑 海外の女性と日本の女性との比較のところも、わかる〜と思った。 例えば、同じアジアでも韓国の女性は日本の女性よりもっと強いイメージ。韓国人男性が日本人女性をかわいいと思う理由が、日本人女性は主張が控えめで、リアクションを大げさにしてくれて(男性を立ててくれて)優しいから…みたいなのを、韓国留学中によく聞いたけど、それってまさにこの本でいう「おじさん」じゃん。って思った。今思うとキモいなと思う。笑 まず日本人女性ってだけでそんなふうに見られてることが気持ち悪い。 あと、「日本社会は、常に女性に制服を課しているようなものだった」というところ。 「『望ましい』の枠外から出ることはもちろん自由だったが、その自由には名前があり、ただ大目に見られているだけだった。『まだ若いから奇抜なファッションを楽しんでいられる一過性の時期』だとか『女を捨てたもう終わりの時期』だとか。」の箇所を読んで、あー私ってこう見られているのかなと思った。笑 あと、元アイドルの子が、アイドルを卒業した理由が、二次小説を書かれてそれを読んでしまったから…というくだりで、こういうのって女性アイドルだけじゃなくて男性アイドルでもあるよなと思った。 なんだか日本社会、終わってるなーと思ってしまう。読んでて暗い気持ちになる。だけど、実際にデモとかしないから何も変わらないのかな…。

Posted byブクログ

2023/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

清々しい。 「おじさん」を亡き者にする。 「いま」の「実在」の出来事、人物に鮮やかな意味づけをしてしまう手法が見事。 現実と物語が交錯し、頭は混乱する。 すり減る魂と怒りを実存的に描いている。 冒頭の設定物語の続きがなかったが、これは発表者のシミュレーションの一環だった、という解釈で良いのだろうか。これはこれで掘り下げると興味深い物語になっただろうな。

Posted byブクログ