1,800円以上の注文で送料無料

少年と犬 の商品レビュー

4

605件のお客様レビュー

  1. 5つ

    187

  2. 4つ

    248

  3. 3つ

    115

  4. 2つ

    21

  5. 1つ

    4

レビューを投稿

2020/07/18

直木賞。早速読んでみた。確かこれはオール読物で読んだ気が。少し物足りなさを感じた。少し馳さんの作品を読んでみよう。

Posted byブクログ

2020/07/17

借りていたけど…進まないのでこのまま返そうかなーと、思っていて、受賞のニュースが。 一応読んでおこうかなーと気持ちあげて進むと、おや?面白い!最後は涙…でした! 映画にしたら面白いと思う。

Posted byブクログ

2020/07/15

少年と犬 著作者:馳星周 文藝春秋 直木賞受賞おめでとうございます。 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

Posted byブクログ

2020/07/15

最終話を読んでいたら、直木賞受賞の速報が入ってきました。受賞おめでとうございます。 作者の馳さんの犬のお話は拝読するのが3作目で、私が言うのもおこがましいですが、着実に腕を上げられていて、受賞にふさわしいと思いました。 物語は、東日本大震災後、半年の仙台から始まります。 母と...

最終話を読んでいたら、直木賞受賞の速報が入ってきました。受賞おめでとうございます。 作者の馳さんの犬のお話は拝読するのが3作目で、私が言うのもおこがましいですが、着実に腕を上げられていて、受賞にふさわしいと思いました。 物語は、東日本大震災後、半年の仙台から始まります。 母と姉と暮らす青年、中垣和正が駐車場の隅で見つけたシェパードに似た牡犬の多聞という名札をつけた犬。 認知症の和正の母が、昔飼っていた犬のカイトと間違えて、「カイトかい」と多聞と一緒に過ごすのをものすごく喜ぶようになり、和正も姉とともに幸せを感じるようになりますが、和正は震災で職がなく、悪い仲間に唆されて、悪事に手を染めていきますが…。 一方多聞は和正の仕事仲間のペルシャ人のミゲルの手に渡り新潟へ。 多聞はいつも南の方を向いています。「南に誰かいるのか」と飼い主は尋ねますが…。 多聞は、富山、大津、島根と、その時々に出会った人々に愛され、皆に色々な名前で呼ばれながら、震災から5年後の熊本で一人の少年と出会います。 そして、奇跡が起こったのです。 涙なしには読めないけれど、最高の1冊でした。

Posted byブクログ

2020/07/12

候補作発表のニュースを見てひっくり返りそうになりました。まさか7回目の候補になるとは。 一体誰だよ、直木賞は6回落選したら候補卒業って言ってたのは。 別々の語り手による連作短編集ですが、共通して登場するのは「多聞」と名付けられた犬です。 東日本大震災の直後、仙台で盗品の売買を手...

候補作発表のニュースを見てひっくり返りそうになりました。まさか7回目の候補になるとは。 一体誰だよ、直木賞は6回落選したら候補卒業って言ってたのは。 別々の語り手による連作短編集ですが、共通して登場するのは「多聞」と名付けられた犬です。 東日本大震災の直後、仙台で盗品の売買を手掛ける男の前に現れたこの犬が、様々な人間との出会いと別れを繰り返してたどり着いたのは・・・というお話。 馳さんは犬に関する作品をいくつか書いているようですが、私は全然読んでいなかったので、まっさらな状態で本作を読みましたが、他の犬小説(そんなジャンルがあるかは知りませんが)と比べてどうだったのでしょうか。 個人的には、うーん、あんまり心に残らなかったかなあ。 これだったら前回の候補作『アンタッチャブル』のほうが印象度は上です。 文体は引き締まった本作のほうが好きなんですけど、全体としてはちょっと。 何が不満だったかというと、ストーリーが表題作を除いてどの話もワンパターンに感じられた点です。 犬と出会って触れ合うことにより、自身の心で傷付いた部分が癒されたりとか、うまくいっていなかった周囲の人たちとわだかまりが徐々に消えていくとかするんだけど、結局最後には暗転しちゃう、みたいな。 何かしらの意図があって似たような話を並べたのかもしれませんが、展開が読めてしまって中盤以降はちょっとダレました。 もう少し変化や刺激が欲しかったです。 「多聞」と名付けられた犬の、人間に対するけなげさはとっても愛おしいのですが、よくよく考えたらこの犬、幸せを運ぶ使者というよりは死神の使者だったわけで、それもどうなんだろうという感じもしました。 最後に収録された表題作は、他の作品とはちょっと趣向が変わっており、本作の中ではベストだと思いましたが、ちょっと子供の使い方があざといような気も。

Posted byブクログ

2020/07/06

一匹の犬(多聞)が旅するうちに出会う人々。人間に寄り添い、人間の運命を多聞が見届ける。 家族のために犯罪に手を染める震災で職を失った男。 仲間割れを起こした窃盗団の男。 壊れかけている夫婦。 男に貢ぐ娼婦。 死を迎える老猟師。 震災のショックで心を閉ざした少年。 ノワール物ではな...

一匹の犬(多聞)が旅するうちに出会う人々。人間に寄り添い、人間の運命を多聞が見届ける。 家族のために犯罪に手を染める震災で職を失った男。 仲間割れを起こした窃盗団の男。 壊れかけている夫婦。 男に貢ぐ娼婦。 死を迎える老猟師。 震災のショックで心を閉ざした少年。 ノワール物ではない、犬! 犬が主人公のお話。人間の愚かさが浮き出て、多聞の温もり優しさ、忠実さが際立ちます。多聞が出会う人みんな、多聞によって光をもらえたと思います。特に最後の少年とは強い絆で結ばれていて(本当かいなと思える内容でしたが、互いの愛情にジーンときました)。犬は寄り添う生き物なんですね。多聞が神のように思えました。

Posted byブクログ

2020/07/05

第一章『男と犬』 始まりはこうだ。 「駐車場の隅に犬がいた」 大震災から半年のこと。 男の前に「多聞」は現れた。 6つの話からなる連作短編集。 犬は「多聞」 「クリント」「レオ」「ノリツネ」とも呼ばれた。 飼い主を癒し 「多聞」が最後にたどり着いたのは・・・。 「多聞」はどうし...

第一章『男と犬』 始まりはこうだ。 「駐車場の隅に犬がいた」 大震災から半年のこと。 男の前に「多聞」は現れた。 6つの話からなる連作短編集。 犬は「多聞」 「クリント」「レオ」「ノリツネ」とも呼ばれた。 飼い主を癒し 「多聞」が最後にたどり着いたのは・・・。 「多聞」はどうしてその人の前に現れるのか。 その理由が分かり優しい多聞をギュッと 抱きしめたくなった。

Posted byブクログ

2020/07/03

第163回直木賞にもノミネートされている馳星周さんの新刊。2011年の東北大震災で飼い主とはぐれた犬の「多聞」が、さまざまな人との出会いと別れを繰り返しながら(ある目的をもって)日本を横断していく、犬は本当に賢く人にとっては特別な存在なのだなと考えさせられる(アニマルセラピー的な...

第163回直木賞にもノミネートされている馳星周さんの新刊。2011年の東北大震災で飼い主とはぐれた犬の「多聞」が、さまざまな人との出会いと別れを繰り返しながら(ある目的をもって)日本を横断していく、犬は本当に賢く人にとっては特別な存在なのだなと考えさせられる(アニマルセラピー的な効能も)。この作品の大きなテーマは「生と死」であり、犬と人を通して最後までそのテーマが壮絶に語られる。ラストは切ないが、犬好きにはたまらない一冊。

Posted byブクログ

2020/06/28

死の匂いを嗅ぎ付ける犬、裏を返せば不幸を呼ぶ犬。最終章の手前まではホラーなんじゃないかと読み勧めたが、ラストで大きく(悪い意味で)裏切られる。 そういう展開になるまでの描写が不足しているし、そうなるなら、そこまでにそんなに人殺さなくても…

Posted byブクログ

2020/06/28

多聞という名の犬を狂言回しにした6本の短編による連作長編。昨年、テランの『その犬の歩むところ』を読んだとき、「ギヴという名の犬を巡る奇跡のような物語」と書いたが、本作も同様……いや、それ以上に奇跡のような作品だった。すべてが明らかになる「少年と犬」では、わかっていながら泣けた。

Posted byブクログ