少年と犬 の商品レビュー

馳星周(著者)

2024/10/20

多聞はきっとこんな姿をした勇敢な犬なのかなぁと表紙から伝わる。
少年の心にはずっと多聞が寄り添っている。強く生きていける。

2024/10/06

『旅猫リポート』的な、ロードムービーを彷彿とさせるストーリー。想像していたストーリーとは異なったが、「多聞」という犬の聡明さが強く印象に残った。
ストーリー的にはストレートすぎて、「あぁ、そうか」という印象。ラストにもうひとつ何か欲しかった。ただ、物足りなさはあるものの、決して悪くはなかった。

2024/10/04

犬が南を目指す過程で、色々な人に出会い、犬に救われていく話。犬が南を目指していた理由が明かされた時は感動しました。
一つ一つの話もとても良かったです。
犬には不思議な力がある、わかる気がします。

2024/08/27

震災によって飼い主と離れた犬が，人に助けられ，人に寄り添い助ける話。
語り部は犬を拾う人間で，自身のつらい境遇が，犬の存在により和らいでいく。

最後の章はご都合的過ぎるなと思ったけれど，全体的に見ればいい小説だった。
トラックヒッチハイクの話が好き。

2024/08/25

これほど犬と少年の間に絆が生まれることはあるのか。それにどのように目的地を知ったのか。それぞれのエピソードも素晴らしいが、各エピソード間では多聞が死に物狂いになって生き延びていたことを想像すると胸が締め付けられる。

2024/08/24

家族を探して、犬が放浪し、
その都度、人々と関わる話。
パートが分かれているので、読みやすいです。

あまり深く考察せずに読むのがお勧めかと。

震災を体験した方には、思い出す情景もあるので
気をつけた方がいい部分もあります。
改めて、犬が飼いたくなる一冊でした。

2024/08/08

読後に気づいてびっくり
えっこれ馳星周なのか！

犬はしゃべらないから
もしかしてこっちの勝手な希望で
人間のことわかってるように感じて
愛おしく思ってしまうのかもしれないけど

たとえそうだとしても
犬に救われる人間は
数限りなくいる

この物語にでてくる
がんばってたりそうでもなかったりする人間たち同様
私にも犬が必要だ

これからも人間をよろしく頼むよ
そして１日でも長く生きてくれ…

2024/08/03

多くの人が読んでいるのにつられ、久しぶりに馳星周さんの作品を読む。最初の頃は何でレビューに感動とか泣けるとか書いてあるんだろうと思っていたけど、　最後まで行きつくと納得。話の構成？流れに気付く頃からどんどん読むのが進んでいく。

2024/07/30

よく躾されたシェパードに似た雑種の犬、多聞は男、泥棒、夫婦、娼婦、老人、少年と様々な人に寄り添いつつ、ある場所を目指す。

実際にありそうな話に心奪われる。

多聞は光という少年に会うために、熊本に行き、光を守り亡くなる。

2024/07/23

運命的な絆に感動した。
多聞は迷い苦しみ悩む人達に癒しと安心　幸せを与えてくれる。
5年という歳月をかけて会いたかった人間に会えた。その思いを貫く姿は感動以上の思いを与えてくれた。