1,800円以上の注文で送料無料

少年と犬 の商品レビュー

4

605件のお客様レビュー

  1. 5つ

    187

  2. 4つ

    248

  3. 3つ

    115

  4. 2つ

    21

  5. 1つ

    4

レビューを投稿

2020/07/31

描写がとても丁寧で、映画を見てるように、実際に体験したかのように感じます。 読みながら、実際に愛犬の温もりを思い出したり••• 多聞のように、とにかく寄り添ってくれる本でした。 最後が悲しいので、⭐︎4で•••。

Posted byブクログ

2020/07/29

胸が熱くなり、泣けました。 出会った人は、人としてはどうあれ、多聞には優しかった。それが救いでした。

Posted byブクログ

2020/07/28

直木賞受賞作品。良かった、読んで良かった!ファンタジーなのかもしれない、でも、そんな奇跡を信じたい。多聞、シェパードの血が入ったその犬は、なぜ南を目指すのか…。その時その時、出会った人の守り神だった多聞が、過酷な旅と自分の命をかけてまで守る存在…。最後、泣いた、泣けたよ…震えた。...

直木賞受賞作品。良かった、読んで良かった!ファンタジーなのかもしれない、でも、そんな奇跡を信じたい。多聞、シェパードの血が入ったその犬は、なぜ南を目指すのか…。その時その時、出会った人の守り神だった多聞が、過酷な旅と自分の命をかけてまで守る存在…。最後、泣いた、泣けたよ…震えた。犬好きだから、余計に泣いた。うちの犬には…無理だ、断言できる、無理だ。

Posted byブクログ

2020/07/28

直木賞受賞作で読みやすそうなので購入。 表題作を含む連作小説で、帯には「犬を愛する全ての人に捧げる感涙作」とあるので、とれだけハートフルなのかと期待していたが、これは悪い意味で期待外れ。 どの話でも放浪犬である多聞を拾って漸くは穏やかな生活を過ごすが、必ず最後に不幸が訪れる。 最...

直木賞受賞作で読みやすそうなので購入。 表題作を含む連作小説で、帯には「犬を愛する全ての人に捧げる感涙作」とあるので、とれだけハートフルなのかと期待していたが、これは悪い意味で期待外れ。 どの話でも放浪犬である多聞を拾って漸くは穏やかな生活を過ごすが、必ず最後に不幸が訪れる。 最終話はまあハッピーエンドなのかもしれないが、それまでの多聞(犬)は不幸を呼び寄せる何かでしかない。 過剰な期待をしないで読むことを薦める。

Posted byブクログ

2020/07/26

静かな空気を感じました。 夢は叶わないし、叶う。 誰かは殺し、生かされ。誰かは望んでも生きられず。 そんなジレンマがあるのに、焦燥感を感じず静かだったのは、多聞の透き通った瞳と一本の揺るぎない絆がどこかに繋がっているかもしれないという希望があるからかな。

Posted byブクログ

2022/01/27

意表をつく劇的展開…...よくある動物モノとは一線を画してます。全編に強烈なカタルシスが用意されていて、犬への愛がつまった渾身の連作という感じ。 「人間にとって犬とは?」が様々な境遇の人間の目を通して立体的に浮かび上がる。最終章だけはお約束のお涙頂戴? ですが長い旅の終わりに相応...

意表をつく劇的展開…...よくある動物モノとは一線を画してます。全編に強烈なカタルシスが用意されていて、犬への愛がつまった渾身の連作という感じ。 「人間にとって犬とは?」が様々な境遇の人間の目を通して立体的に浮かび上がる。最終章だけはお約束のお涙頂戴? ですが長い旅の終わりに相応しいラストでした。

Posted byブクログ

2020/07/25

「いぬ」というその名が、「いない」という意味であることは偶然ではないのだ。いぬは、はじめからどこにもいなかったのかもしれない。 弱くて愚かな人間は、自分にはないと思い込んでいる強さと賢さを自らに見いだす時、その驚くべき強さと賢さに犬の姿を与えるのだろう。そうとでもしなければ、思い...

「いぬ」というその名が、「いない」という意味であることは偶然ではないのだ。いぬは、はじめからどこにもいなかったのかもしれない。 弱くて愚かな人間は、自分にはないと思い込んでいる強さと賢さを自らに見いだす時、その驚くべき強さと賢さに犬の姿を与えるのだろう。そうとでもしなければ、思いがけない自分の強さと賢さを引き受けることができないのだ。たとえ、その強さと賢さが、自らの命と引き換えに生まれるものであるのだとしても。

Posted byブクログ

2020/07/23

一気読み。 面白かったが、直木賞というより、オール読み物大賞という感じ。言葉は悪いが「お涙頂戴」的なものを感じるわたしは意地悪なのか? 犬とはそこまで人間的なのか?いや、神がかり的なのか?と読み進めるにつれて、違和感が。 とはいえ、多聞が最後飼い主と会えるのか⁉️と続きが気になり...

一気読み。 面白かったが、直木賞というより、オール読み物大賞という感じ。言葉は悪いが「お涙頂戴」的なものを感じるわたしは意地悪なのか? 犬とはそこまで人間的なのか?いや、神がかり的なのか?と読み進めるにつれて、違和感が。 とはいえ、多聞が最後飼い主と会えるのか⁉️と続きが気になりどんどん読み進み面白かったのではあるが。 直木賞って、大衆小説の賞ではあるけれど、この感じでよかったんでしたっけ? 意地悪なことを考えるわたしは、やはり愚かな人間なのでしょうね、多聞。

Posted byブクログ

2020/07/20

そうそう、犬ってそうだよね!! って思わず頷きながら読み進めていくと、もしかしてそういう展開か、と予感しつつ、最後は少し目頭が熱くなる(けど、グッと我慢できる、 そんな一冊でした。 馳星周といえば、不夜城はじめノワール小説の人、という認識でしたが、そういう雰囲気は少し残しつつ、...

そうそう、犬ってそうだよね!! って思わず頷きながら読み進めていくと、もしかしてそういう展開か、と予感しつつ、最後は少し目頭が熱くなる(けど、グッと我慢できる、 そんな一冊でした。 馳星周といえば、不夜城はじめノワール小説の人、という認識でしたが、そういう雰囲気は少し残しつつ、しっかりとした犬文学!!になってました。 そういえば、タイトル聞いたことあるな、と思っていたらネビュラ賞受賞のSF小説に同じタイトルのものがありました。全然違うけど意識してたのかしらん。 ともあれ犬好きには納得の直木賞受賞作でした!!

Posted byブクログ

2020/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

直木賞受賞という事で、初めて馳さんの本を読んだ。 他の本を読んだことがないから他の作品との比較は出来ないけれど、犬が本当に好きなんだなと言う事が伝わってきた。 多聞と言う東日本大震災の後さまよっていた迷い犬。 その多聞が色々な人の前に現れては西へ西へと旅して行く。 無償の愛情を人間へと注いでくれる『犬』と言う存在は、確かに神からの使いのようにも感じる。 ただ、多聞が現れたから全てが解決と言う事ではなく、多聞が現れたことで日々の辛かったり打開しなきゃいけないと思っていた事柄が動き出す『きっかけ』を生み出してくれる存在として書かれている。 勿論動き出した結果それが全て良い方向に行くとは限らないけれども、多聞が現れなければ何も動かなかった事柄が動くきっかけになる。例え辛い展開になっても、そこには多聞と言う犬が居てくれた! 助けてくれたと言う気持ちはいつまでもきっと多聞と関わったみんなが心に思うこと。 最終的に何で多聞が西へ行きたかったのか、それが分かった後多聞が救った光が言った 『多聞はここ(心の中)に居る』と言うのがこの本の本筋なんだと感じた。 この本では犬がその役目をおっていたけど、誰しも心の中に自分を助けてくれたり、支えにする人や者、事があればきっと生きていける。 そんな風に感じた。

Posted byブクログ