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少年と犬 の商品レビュー

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606件のお客様レビュー

  1. 5つ

    188

  2. 4つ

    248

  3. 3つ

    115

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/02/18

短編が繋がっていて読みやすい。ひとつひとつまた違ったストーリーでどれも悲しみと重さの中に暖かさがあった。

Posted byブクログ

2024/02/12

犬と人間って本当に不思議な関係にあるなと思います。 強い意志をもつ多聞と、彼を必要としているたくさんの人々。どれもハッピーエンドとは言えないのかもしれないけれど、忘れていた幸せを味わうことができたんじゃないかなと思いました。

Posted byブクログ

2024/02/07

2020年直木三十五賞受賞作 人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。 こんな動物は他にはいない。 (「老人と犬」本の見返し部分に引用) 短編6編で繋がれる、東日本大震災に遭った犬の「多聞」と出会う人々との物語 犬は様々な人と出会いながら、全編一貫して、どこか一点の場所を目指...

2020年直木三十五賞受賞作 人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。 こんな動物は他にはいない。 (「老人と犬」本の見返し部分に引用) 短編6編で繋がれる、東日本大震災に遭った犬の「多聞」と出会う人々との物語 犬は様々な人と出会いながら、全編一貫して、どこか一点の場所を目指している そこにあるものは?目的は? 「何か、幸せだと思って」 「その温かさが、痛みを和らげてくれた」 みんな『犬』が好きだよ 『犬』も私たちが好きだって 犬の無償の愛情と、その交流に泣いた作品だった 私は重さや悲劇もある割に読後感は良かったけど、個人差はありそう (図書本)

Posted byブクログ

2024/02/02

犬が幸せを運んでくる話ではなくて、不幸のどん底にいる人に寄り添いに来てたんだ。 多聞、私のところにも来て。 …と言うのはまだおこがましいか。 犬と一緒に暮らしたくなる。

Posted byブクログ

2024/01/30

一匹の誇り高き犬が繋ぐ物語。ちょうど1年前の今くらいの時期に、愛犬を亡くして以来、犬に関する小説、映画、音楽に触れられずにいました。だけど何故かこの本に惹かれ、表紙を開き見つけた1文にハッとさせられました。 「死んだからって、多聞がいなくなったわけじゃないんだよ」 思い返せば、あ...

一匹の誇り高き犬が繋ぐ物語。ちょうど1年前の今くらいの時期に、愛犬を亡くして以来、犬に関する小説、映画、音楽に触れられずにいました。だけど何故かこの本に惹かれ、表紙を開き見つけた1文にハッとさせられました。 「死んだからって、多聞がいなくなったわけじゃないんだよ」 思い返せば、あの子はいつも多聞のようにわたしたちに寄り添ってくれていました。ありふれた表現だけど、嬉しいことも悲しいことも共有してきた思い出はずっと消えないのだと。居なくなってしまったという事実だけに目を向けて、あの子が残してくれたものを覆い隠してしまっていたんだと教えたくれたこの物語に感謝です。 必ずしもすべての人が幸せな最期を迎える物語ではありません。だけど、彼らは多聞によって救われたのではないでしょうか。生き物、愛情、繋がり。読み終わったあとのじんわりとした余韻、頭を使った心地良い疲労感を味わえる一冊でした。

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2024/01/17

迷い犬とそれに出会った人達の短編集。 それぞれ、出会う人達は、かなり訳ありのようだ。 ただの犬とは違いかなりの頭脳の持ち主。 人達は、皆、その犬のことを『神』『守護神』と呼ぶ。そして、その神は、いつも同じ方角をじっと見つめる。その先に何があるのか好奇心掻き立てられて読むスピードも...

迷い犬とそれに出会った人達の短編集。 それぞれ、出会う人達は、かなり訳ありのようだ。 ただの犬とは違いかなりの頭脳の持ち主。 人達は、皆、その犬のことを『神』『守護神』と呼ぶ。そして、その神は、いつも同じ方角をじっと見つめる。その先に何があるのか好奇心掻き立てられて読むスピードも早くなる。こんなにも、夢中にさせてくれるストーリー。 その犬は、それぞれ出会う人たちを救うために旅していたのでしょう。 そして、南の方角を目視していたのも最後頷けました。 いつか、映画化されるような期待を持ちながら。

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2024/01/15

犬ちゃんと心を交わしたすべての大人たちへ きっと心が伝わります いままで一緒に過ごした犬ちゃんたちのことが 無性に恋しくなった 小さい頃から、いつも側には犬ちゃんがいた 時には友だちで、兄妹だったり、お母さんだったり 彼らは成長が早い分、人生の師匠にだったり、 大いなる存在に...

犬ちゃんと心を交わしたすべての大人たちへ きっと心が伝わります いままで一緒に過ごした犬ちゃんたちのことが 無性に恋しくなった 小さい頃から、いつも側には犬ちゃんがいた 時には友だちで、兄妹だったり、お母さんだったり 彼らは成長が早い分、人生の師匠にだったり、 大いなる存在に感じるときもあった 掛けがえのない、替えることのできない存在 彼女らの肉体は骨になったかもしれないけど、 魂はいつも側に感じる 温かい 岩手から南を目指す野犬、多聞 出会う人それぞれの心を溶かしながら 多聞はどこか明確なところを目指す 岩手から何処へ行くのか? どんな目的があるのか? 泥棒も娼婦も夫婦も老人もわからない でも、少年は直感で理解する そうか、そういうことだったんだ ありがとう、多聞 愛おしい物語

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2024/01/07

被災犬が人から人の手を渡り長い旅をするロードノベル。震災が軸になっている完璧な作品。「この本絶対泣く」と強く思わせる表紙も完璧。犬からの愛だけでなく「犬が人間達から貰う愛」にも感動。

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2024/01/23

東日本大震災の被災犬「タモン」が、5人の人間と関わりながら、岩手から熊本まで移動し、大好きな少年と再会する話。 犬のひたむきで揺るがない愛は、こわいなぁ。おそれおおいというか、がんじがらめにされると言うか、とにかく裏切っちゃいけない強迫性がある。 だから、読み進めるのがこわい。緊...

東日本大震災の被災犬「タモン」が、5人の人間と関わりながら、岩手から熊本まで移動し、大好きな少年と再会する話。 犬のひたむきで揺るがない愛は、こわいなぁ。おそれおおいというか、がんじがらめにされると言うか、とにかく裏切っちゃいけない強迫性がある。 だから、読み進めるのがこわい。緊張する。次のページをめくったら、飼い主と離れ離れになる不運なタモンの描写が出てくるのではないかとこわくなる。 心を無にしながら読まないと、胸が苦しくなる。 感情移入できない読書はやはりつまらない。 でもこの本に関しては、感情移入なんてしちゃったら、つらくて苦しくて寒くてこわい。 犬はそれこそ掛け値なしの、手放しのハッピーの中にいてほしい。 読まなければ良かったとは思わないが、ハッピーエンドの犬の本が読みたい。 タモンもそうだけど、タモンと関わった人間が誰1人ハッピーになってないのが、モヤモヤ。 最初から最後まで少しも明るいところがなくて、重くて暗いだけの内容の本を何故書いたんだろう。この作者は。

Posted byブクログ

2023/12/23

直木賞受賞作品というので  一年近く待って やっと読めました。 かなり 重い内容だったですね。 犬はいいけど からむ 人たちが辛い~~~ そういう人たちに  犬は 無償の愛を与えてくれるという テーマなのでしょうけど。。。 命を落としたり  過去の自分の行為を 反省して 自首...

直木賞受賞作品というので  一年近く待って やっと読めました。 かなり 重い内容だったですね。 犬はいいけど からむ 人たちが辛い~~~ そういう人たちに  犬は 無償の愛を与えてくれるという テーマなのでしょうけど。。。 命を落としたり  過去の自分の行為を 反省して 自首したり すっきり 新しい人生を始める人もいたけど ラストは 犬が死んでしまって、、、 ちょと 悲しいけど 命は 終わってしまったけど 心に生き続けるという 明るい感じで 終わりましたので 良しとしましょうかね。。。 なんにしても  犬や猫など 動物は飼い主が 犯罪者だろうが 何だろうが 大好きな事には変わらないんですよね。

Posted byブクログ